ガジェット通信 GetNews

見たことのないものを見に行こう
ワンダーウーマン

日本初の“プロ・ゲーマー”ウメハラが語る「勝ち続けるための流儀」

DATE:
  • ガジェット通信 GetNewsを≫

1998年、17歳のときに格闘ゲーム世界大会で世界一となり、現在は日本初のプロ・ゲーマーとして活躍する梅原大吾さん。世界のゲーマーたちの間で、カリスマ的な人気を誇っています。

約20年の間、世界の舞台で勝ち続けてきた梅原さんは、「1日ひとつだけ、強くなる」を心がけ、努力し続けてきたのだとか。昨日より今日、今日より明日…と、ひとつずつでいいので変わり続けること。これが、自身が考える「強さ」への近道だとおっしゃいます。

その過程を振り返り、どのような取り組みを続けてきたのか、どう考え、行動してきたのかを、梅原さんは著書『1日ひとつだけ、強くなる。 世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける64の流儀』で紹介しています。いずれも、ゲームや勝負に対する取り組み方や信条ではありますが、仕事においても参考にでき、応用できるものばかり。

今回は、本書で紹介されている「64の流儀」の中から、ビジネスパーソンにも大いに参考になりそうな2編を抜粋し、内容をご紹介します。

f:id:itorikoitoriko:20170609150633j:plain

1日ひとつだけ、成長をメモする

梅原さんにとってのモチベーションは、成長を実感することによる喜びや楽しさにあるという。この「成長」も「実感」も、できるだけ自力で感じ取ることが大切。自分で成長を実感できていれば、外的な刺激だけに頼ることがなくなるので、成長ペースが安定するのだとか。

成長の実感→モチベーション(+練習)→成果→成長の実感→モチベーション(+練習)→成果…という循環が成長のループであり、梅原さんはこの循環が安定して継続することを第一に考えている。そして、これを意識的、積極的にやることで、より効果が期待できるという。

大会に勝った、試験の順位が良かった、売り上げが上がった、などといった外的評価は、目に見える成果でなければ評価されにくいもの。外からはなかなか見えにくく、評価されにくい「内的な成長」をどれだけ意識できるかで、モチベーションが大きく変わってくる。

梅原さんが実践しているのは、「新しい発見を毎日メモして、成長を確認する」という方法。シンプルに「今日1日を思い返してみて、何か気付いたことはないか」と自分に問いかけ、思いついたことをメモするというシンプルなものだ。

大きなものだけでなく、小さなことで構わない。小さな気付きを見逃さずに意識できるようにすることで、成長に対する感受性を上げることができる。

その際、大切なのは「ハードルを下げる」こと。梅原さんの例を取ると、「1日1個」という成果を自分の中でルール決めしているという。2つ、3つ見つかったとしても、メモに取るのは1つだけ。欲張って2つ、3つとメモすると、1つしか見つからなかった時に挫折感を味わうことになる。

小さな成果は、誰も評価してくれない。だから、自分のやっていることは誰より自分が評価して、たとえわずかでも昨日の自分より前進があるならば、その事実を肯定することを梅原さんは勧めている。

苦手な相手もゲーム感覚で攻略すればいい

f:id:itorikoitoriko:20170609150629j:plain

直接顔を合わせない相手だったり、一度しか会わない相手だったら、何かあっても自然現象だと思って受け流していれば、たいていのことは腹を立てずに済むようになる。しかし、しょっちゅう顔を合わせる相手だと、そう思うことは難しい。例えば職場にいる苦手な上司や同僚など、避けることが現実的ではない環境に嫌な奴がいるのはやり切れないだろう。

こういう場合、梅原さんは苦手な相手に「自分のほうから関わる」ようにしているという。どう対処すれば、こいつはこういう態度を取らなくなるのだろう?一つチャレンジしてみようか!という感じで、ゲームを攻略するような感覚で捉えるのだという。

ゲームだと思えば、苦手な相手に接することに楽しさを感じられたりもする。「相手はゲームの強敵、攻略方法はどこかにある」と信じて、自分の感情を押し殺して愛想良くしてみたり、嫌味を言ってきたら「すみません!」と大声で返事をしてみたり。そうしていると、相手の嫌な態度の一つひとつがチャレンジの対象となり、意味のあるものになるという。

人間関係にゲーム感覚で取り組む…といっても、人間関係を舐めている、ばかにしているというわけではない。むしろ本気で取り組むからこそ、こういった心の余裕が大切になってくるという。

梅原さんは「別に命までは取られない。命を取られない以上は、結局、何事も遊びみたいなもの」という割り切りを持って、物事に臨んでいるという。難易度の高い仕事にしても、ちょっとしたゲーム感覚で攻略方法を考え、「多少スコアが悪くても、命までは取られない」ぐらいの受け取り方で、挑戦してみては?と勧めている。

真剣勝負の現場で得た流儀の数々は、ビジネスの現場でも応用可能

本書ではこのほかにも、梅原さんがゲームの対戦現場などで得た「勝つための流儀」が多数紹介されています。「劣勢になったら、とりあえず一歩引く」「リスクを負わない姿勢が一番のリスクになる」「不向きなことをやると気づきがある」など、ビジネスの現場でもすぐに応用できる内容ばかりです。

梅原さんはあとがきで、「ゲームであっても、強くなるということの先に人間的なふくらみがなければつまらない。結果の世界だからこそ過程を。真剣の中に遊びの感覚を。そして、強さの先に優しさを」と語っておられます。常に真剣勝負を強いられている梅原さんならではの意見に刺激を受けたい方は、手に取ってみてはいかがでしょうか?

f:id:itorikoitoriko:20170609150848j:plain

参考書籍:『1日ひとつだけ、強くなる。 世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける64の流儀』/梅原大吾/KADOKAWA

EDIT&WRITING:伊藤理子

関連記事リンク(外部サイト)

【マンガ】やる気が出ない仕事には「やりがい」がない
アムロに憧れてパイロットを目指した。だけど、ほぼ毎日「あきらめよう」と思っていた…ーーレッドブル・エアレース千葉大会2連覇を達成したパイロット・室屋義秀氏の仕事論(前編)
デキるビジネスパーソンは「名刺交換」が違う

リクナビNEXTジャーナルの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。