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自給自足を実践する“ばあちゃんの野草の知恵”

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 「草で楽になる」と書いて「薬」。そう、草は体を楽にしてくれるものなのだ。現代人は、そんな草のチカラを見直していかないいけない。こう語るのは、京都府の山奥で自給自足を実践する若杉ばあちゃんこと、若杉友子氏だ。
 杉若氏が執筆した『野草の力をいただいて』(五月書房/刊)では、季節の野草を使った葉っぱ天丼、稗のスープ、ツクシの炒め物、マコモタケと里芋の味噌汁など様々な料理の作り方を写真も交えて掲載。身の回りにある野草の特徴や知恵を丁寧に紹介していく。
 例えば、ハコベという草がある。ハコベは灰にして、歯茎のマッサージに使うといい。ハコベの葉を干して、カラカラになったらマッチで火をつけて燃やす。その灰を瓶に入れてとっておき、焼き塩と混ぜて歯茎に塗ってマッサージ。歯周病で歯茎が腫れる人は、焼き塩といっしょにマッサージを繰り返すと、歯医者いらずだ。
 また、野草の知恵だけではない。静岡から京都の山奥・綾部に引っ越して田舎暮らしを始めたばかりの頃、長靴を履いたら、中にムカデがいて噛まれてしまった。ムカデの洗礼を受けるも、ムカデは捨てずにとっておく。ごま油に漬けると、いい薬になるという。ごま油に漬けて3年も経つと、ムカデはとろけて姿かたちはなくなる。それをムカデに噛まれた場所に塗ると痛みがとれるとつづる。
 若杉ばあちゃんの家には冷蔵庫がない。その代わりにあるのが「土の冷蔵庫」だ。畑の斜面に、畳1枚分くらいの穴を掘って、土の上へムシロを敷く。そこへ大根やニンジン、ゴボウなどの野菜を並べて、上からムシロをかけて、さらにトタン板。その上からもう1枚トタン板を被せて「土の冷蔵庫」の完成だ。雪が降るから、中に入れた野菜は4〜5ヶ月は十分食べられるのだ。
 何が起きても力強く生きるということ。自然の営み、自然とともに生きるということはどういうことかを感じられる一冊だ。
(新刊JP編集部)


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