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「エヴァ」「ハルヒ」「らきすた」「けいおん」の共通点とは?

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(1)1640万部
(2)1034万枚

 この膨大な2つの数字、何かわかるでしょうか。(1)は人気ライトノベル『涼宮ハルヒ』シリーズの累計発行部数、(2)はアイドルグループ「AKB48」のCDの総売上げ枚数です(2012年2月現在)。
 今やマンガ、アニメ、ライトノベル、アイドルといった、いわゆる「萌えビジネス」の業界は日本を代表する産業になりました。『現代オタク用語の基礎知識』の著者である藤原実さんは、新刊『萌えビジネスに学ぶ「顧客を熱中させる」技術』(中経出版/刊)でマーケティングの視点から萌えビジネスを捉え、「萌え」は強い共感から生まれると指摘。「いかに消費者の共感をとらえるか」が大事だといいます。
 本書では「萌えビジネス」のキラーコンテンツの代表として、「新世紀エヴァンゲリオン」、「涼宮ハルヒ」シリーズ、「らき☆すた」、そして「けいおん!」の4作品が取り上げられていますが、これら4作品に共通するのは一体なんでしょうか。
 その1つは「学園」という舞台です。いずれも学校を舞台にしていますが、どんな人でも必ず学校には通ったことがあるもの。だから「好きな人がいた」「体育祭楽しかった」「放課後、友だちと遊びに行った」など、ほとんどの人が自分の体験を重ね、共感することができるのです。
 また、そのためユーザーにとって作品の解釈自由度が高く、その物語世界に入り込みやすくなっています。ユーザーは作品自体の外部にいながら、同時に精神的にはその内部に入り込んでいるのです。
 さらに、実在する場所がモチーフとして作品内に出てくるのも共通点です。藤原さんは、これは作品のヒットと関連あるかどうかは不明としながら、作品と私たちの日常を連関させるイメージを喚起しやすくする役割を果たしているのではないかと考えます。つまり、その作品の中の世界は「今の延長にある」か「自分のいる場所とつながっている」という現実感を生み出しているというのです。
 この「共感を呼ぶ」仕組み、実は「萌えビジネス」だけに限ったことではなく、現在のビジネスの成功要素として非常に重要だといわれることです。
 「萌え」は信じられないほど短い間に社会に広がっています。こうした「萌えビジネス」の広がりの中に、必ず他の業界でも参考になる要素があるはずです。
(新刊JP編集部)


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