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「シャンゼリゼには、ほとんど行かない(笑)」25歳フランス人シンガーのリアル

『フランス人は10着しか服を持たない』や『フランス人は、3つの調理法で野菜を食べる。』など”フランス人は〜”という本がいま人気です。

これは、それだけフランス人のライフスタイルに憧れている人が多いという裏返し。そんななか、先日、いまフランスで、注目を集めているシンガーソングライター、Fishbach(フィッシュバック)が来日。

リアルな25歳の素顔に迫ってみると、よく言われている”フランス人は〜”のイメージを裏切ってくれました。

音楽をはじめたきっかけは、メタルのコンサート

20170606_fishbach_05.jpgフランス北東部シャンパーニュ地方にあるランス出身の25歳。歌手活動をはじめたのは、17歳のころ。

「子どものときは映画の美術セットを作る仕事をしたいな、と思ってた。でも、17歳のときにたまたまメタルのライブに行って、なぜかギタリストに目を奪われたの。普通、メタルのギタリストはギターを低く持って演奏するのに、その人は、高い位置で弾いていて。

その姿になんだかとても興味がわいてしまって。それでライブが終わったあとに話しかけたら、いきなり『君、いい顔しているね。一緒に音楽をやらないか?』と誘ってきたの」

初めて行ったメタルのライブで音楽に興味をもち、声をかけたら誘われた──。意外と世のなかって偶然でできていると思わせてくれるストーリーです。

「そんな風に言われて『それなら、やったろうじゃない!』と思わず返事をしちゃった。その後、小さな街の小さなバーで初めてライブをしたんだけど、私のやりたかったことはこれだ! と強烈に感じて。それが、音楽をスタートしたきっかけ」

小さなバーでの観客の反応が、いまでもFishbachの記憶に強く残っているのです。

曲作りから見せかたまで、すべてセルフプロデュース

20170606_fishbach_06.jpg20170606_fishbach_07.jpg音楽をやってみようと決意して、ソロになり、デモテープを制作し、関係者に配る日々。一昨年ごろから、フランスの様々なフェスティバルの新人発掘ステージに次々にブッキングされ、頭角を現してきたFishbach。

彼女の音楽を実際に聴いてみると、新しいのにどこか懐かしさが感じられます。パフォーマンスは、すでにベテランのような堂々とした雰囲気。新人でありながら、揺るぎない唯一無二のスタイルが確立されています。

それもそのはず。彼女は「自分自身でいることを表現したい」という思いが強く、曲作りから最後のミックスダウンまで、すべての工程において携わっているのです。

誰にも指図されないし、飾らない──。そんなありのままの姿がすべて音楽に投影されています。

パリ同時多発テロ事件が生んだ絆

20170606_fishbach_02.jpg20170606_fishbach_012.jpgデビューするなりフランスでブレイクしたFishbach。

ブレイクのきっかけを聞いてみると「自分でもよくわからないけど…」と言いながら、2015年11月13日に起きた、パリの同時多発テロ事件の話をしてくれました。

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