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ユマニチュード実践してる?その効果は?認知症介護経験者100名に聞きました

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ユマニチュードのアンケート

フランス生まれの認知症の介護技術「ユマニチュード」。人間らしいケアと称され、日本でも認知症介護の世界に変革をもたらす技術として注目を浴びています。このユマニチュードの認知度と活用状況、実際の効果について、認知症介護をお持ちの方100名にアンケート調査を実施いたしました。

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Q1.認知症介護ご経験者へ。「ユマニチュード」をご存知ですか?

ユマニチュードを知っていますか?アンケート結果グラフ

認知症介護の経験者のうち「知らなかった」が全体の10%と低く、ユマニチュードの存在が広く知られていることが分かりました。一方、「言葉だけ知っている」が39%と最も多く、「言葉と基本的な考えは知っているが技術は知らない」が2番目に多い30%。ユマニチュードの存在は知られているものの、詳しい技術は浸透していないという現状が分かります。

※上記アンケートで少しでも「知っている」と答えた人の属性は、介護・福祉職従事者が53%、介護家族が28%、医療職従事者が13%、その他6%という内訳でした。

Q2.ユマニチュードを実践したことはありますか?

ユマニチュードを実践したことはありますか?アンケート結果グラフ

Q1でユマニチュードを少しでも「知っている」と答えた人のうち、実践したことが「ある」人は全体の58%。実に半数以上の人が実践の介護の現場でユマニチュードを取り入れていることが分かりました。

一方、全体の38%は実践したことが「ない」と回答しています。実践したことがない理由として寄せられた回答の一部を紹介します。

■父は触れられるのを嫌がるので中々出来ない(50~54歳/女性)
■24時間一緒にいる家族に常にできる心のゆとりがない(55~59歳/女性)
■正直に言いますと日々の業務に追われ心に余裕がなくて難しい毎日です(40~44歳/女性)

Q3. ユマニチュードの実践で得られた効果やエピソードは?

ユマニチュードの実践で得られた効果について、自由回答で寄せられたコメントの一部をご紹介します。

■声掛けしながら手をとり、お箸を持って頂くと、食事をし始めた。不機嫌になり始めた方に、声をかけながら手を握ったり、肩を抱いたり、傾聴の姿勢をとると、穏やかになり、不機嫌になった理由を話してくれる。(55~59歳/女性)

■脳内出血で入院して認知症が進みました。目を見てはなす、これから何々していいか聞いてからする、触れるなどは本を読む前からやっていました。退院後に病院を変えたこともあるかもしれませんが、だいぶ意識がはっきりしました。本を一度読んだだけなので、繰り返し読みたいと思っています。(50~54歳/女性)

■手で触れる事でキツい表情が柔らかくなりだいぶ話が出来るようになりました。(35~39歳/女性)

■しっかり明るく向き合い目線をあわせて2秒いないに会話や挨拶をすると多少ご機嫌斜めなときも話に応じてくださったり、丁寧な挨拶をしてくださることが多く見られます。(60~64歳/女性)

■「あ、この方ってここまで自分で動けたんだ…」っていう衝撃(20〜24歳/男性)

■歩くことがなかった方々が1日に1度ぐらいだが歩くことができるようになった(30~34歳/女性)

■目を開けないで食事をする患者さんに目を開けて食事を見てもらうことで、開口も良くなって、食事介助が楽しくなった。 ベッドから車いすのトランスの時、いつも怒る患者さんに見つめて話し、うなづいてからトランスすることで、大丈夫と言ってもらえた。(45~49歳/女性)

■ユマニチュードの知識がなかった時と比較するとゆっくり優しく接することが出来るようになったと思います。介護される側も穏やかな感じの表情になったと感じます。(45~49歳/女性)

Q.4 ユマニチュードを実践する際に注意していることは?

ユマニチュードを実践する際の注意点について、自由回答で寄せられたコメントの一部をご紹介します。

■自分が焦らない、相手をせかさない。自分だったらどう思うか考える。(50~54歳/女性)

■後ろからは声をかけない触れない。そして傾聴は、真向かいに位置しないことを心がけている。(55~59歳)

■相手の視界に入り込み、手を包み込みながらゆっくりと話をする。(40~44歳/女性)

■20㎝の距離で見ながら会話し、肩をさすったり、手を触ったりして、会話を途中で止めさせることはしません。よく聴くことを心がけています。(50~54歳/女性)

■自然な笑顔と落ち着いた声量、そして何よりも相手への思いです。(50~54歳/女性)

■常に視線をとらえること。 言葉つかい。 自分の価値観で話さない。 とにかく、笑顔で触れる。(45~49歳/女性)

■自分も心にゆとりを持てるように意識する。(55~59歳/女性)

■待つ、触れる、介助している様子を実況中継しているような風にはなす。 必ず正面から話しかける。目線の高さを合わせる。(50~54歳/男性)

■ケアを行う前に、一呼吸置く。同じ目線で、何が見えて、どんなことを考えているのか自分のなかで考える。(40~44歳/女性)

まとめ

「まるで魔法のよう」とも称されるユマニチュードの効果は、現在各国でたくさん報告されています。今回のアンケートでも、多くの方がユマニチュードの可能性を感じ、実際の介護に取り入れていることが分かりました。

また、“人との関わり”を大切にしながら、ご本人の自立を促すユマニチュードの技術は、ご本人の心を開く効果だけではなく、介護をする側の心も落ち着き、さらにご本人に優しくできる効果を発揮することも分かります。

ユマニチュードという明文化された技術を実践する機会は、今後、多くの介護の現場や家庭で増えていくのではないでしょうか。

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【アンケート調査概要】
・調査期間:2017年5月30日(火)~5月31日(水)
・調査対象:認知症の介護経験を持つ全国20代~60代の男女100名(対象:認知症ONLINEの読者)
・年齡割合:20代 4%、30代 14%、40代 34%、50代 39%、60代 7%、70代 2%
・男女割合:女性85%・男性15%

この記事を書いた人

認知症ONLINE 編集部

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