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安室奈美恵の「Just You and I」は両手からこぼれるほどの無償の愛を歌ったメッセージソング

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誰にも存在する母親。どんな状況にあれど、その母親がお腹を痛めて産んだ我が子を初めて抱きしめた瞬間、“愛おしい”と思わないはずはない。無抵抗で、愛おしくて、小さくて、温かくて…。その“愛おしい”という愛情を受けた子供は、純粋無垢に母親を求め、信じ、誰よりも愛する。そのひたむきな愛は、まさに“無償”なのだ。
安室奈美恵  (okmusic UP's)
安室奈美恵が5月31日にリリースした新曲「Just You and I」は、ドラマ『母になる』のために作られた、母親の視点から描かれた“無償”のラブソング。ドラマでは沢尻エリカが演じる主人公が、かわいい盛りの3歳だった息子が行方不明になり、中学生となり戻って来たあとの家族再生を描いている。ドラマでは、いなくなった9年間も丁寧に描かれ、その間に母親がどんな思いでいたのか、その時に家族はどうなってしまうのかが綴られている。下着ひとつひとつに刺繍で息子の名前を入れているほど愛を注いでいた母親が、急に息子をなくしてしまったら一体どうなるのか――。そんな世の母親が絶句するような心境を、この曲の歌詞ではこう歌っている。

《君を抱きしめられないなら 私の両手に意味はない》

毎日、抱きしめていた愛する子供が、もしいなくなってしまったら――。このフレーズに、きっと多くの母親たちが震撼し、そして共感し、より子供達と向き合おうと思うはずだ。

そんな心の奥をグッと掴み、揺さぶるようなメッセージが乗るのは、煌びやかでポジティブなポップチューン。さわやかで気持ちいいサウンドだからこそ、楽曲の歌詞世界に溺れることなく、心地良く聴くことができるのだろう。ドラマチックな展開でいながら、軽やかなアレンジだからこそ、重すぎず、いい意味でBGMにもなりうる楽曲になっている。

もちろん、この楽曲は母と子だけに収まらない。大切な人、愛する人、いつも側にいたと思っていた人にも当てはまる。どんな関係でいたとしても、“この人がいるから自分がいる”ということを忘れ、いつしか、その自然な関係に胡坐をかいてしまう。しかし、それ自体が間違いなのだ。たとえ、母親であろうと、父親であろうと、子供であろうと、友達であろうと、別れの日は訪れる。それは不意に突然に起こりうるのだ。そんな時にぴったりなのがこの楽曲だ。果たして自分はその人たちに誠心誠意向き合えていたのか、愛していたのか。この曲は、そんな忘れがちだけど、本当に大切なことを感じさせてくれる。

基本的に安室奈美恵の楽曲は、J-POPの枠を飛び越え、本格的なR&Bやクラブライクな楽曲など様々なジャンルの楽曲を提示してくれていた。しかし、あえてこのタイミングで王道ポップスに乗せて、この曲を届けてくれたことにはすごく意味がある。なぜなら、より、多くの人達に普遍的なポップスとは何か、心の奥に訴えかけるための楽曲とはということを改めて教えてくれた気がするのだ。歌い方も、より優しく、包容力に満ちている。

平穏な日々こそ、その幸せに気づかないことが多い。だからこそ、毎日大事な人を思い、思うからこその発言や愛を示す行動を心がけていれば、より世界は幸せに満ちていく気がする。そして、この曲からそんなメッセージを受け止めたのなら、大切な子供や親、愛する人や友だちに、素直に想うことを伝えてもらいたい。その人たちが、いつまでもそばにいるとは限らないことが分かれば、そんなことはたやすいはずだ。伝えられるうちに、愛を伝えよう。そんなことをあらためて教えてくれる素敵な楽曲を、じっくりと堪能してもらいたい。

TEXT:吉田可奈

シングル「Just You and I」【CD+DVD】  (okmusic UP's)
シングル「Just You and I」【CD】  (okmusic UP's)

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