体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

外国人移住で地価上昇。夏と冬で2つの顔をもつニセコの最新リゾート事情

外国人移住で地価上昇。夏と冬で2つの顔をもつニセコの最新リゾート事情

札幌、小樽、石狩、美瑛、富良野…、広大な北海道には多くの観光地があるが、なかでもリゾート地として異彩を放つのがニセコエリア。というのは外国からの移住者が多く、冬場のスキー場では日本人を探すのがむずかしいほどという。今、ニセコで何が起こっているのか、日本人はどう楽しんでいるのか? 夏と冬で違う顔をもつニセコをご紹介しよう。

ニセコエリアは年々地価公示が値上がり中

2016年に標準地の地価公示値上がり率が19.7%で全国1位(国土交通省調べ)になり、その後も上昇が続いている町が北海道にある。札幌の市街地ではなく、札幌から車で約2時間(約100km)ほどに位置し、秀麗な羊蹄山(ようていざん)を眺める虻田郡(あぶたぐん)倶知安町(くっちゃんちょう)だ。住宅地の1m2単価が6500円(2014年)、7100円(2015年)、8500円(2016年)と年々上昇。2017年も住宅地が5.0%上昇(前年は7.6%)。これは2030年をめざして北海道新幹線の延伸が予定されているからかと思いきや、それが要因ではない。昨今、ニュースなどで取りざたされている外国人のリゾート需要が大きく影響しているという。

もともと倶知安町は人口1万5000人くらいの小さな町。バケーションでスキーリゾートに訪れたオーストラリア人がパウダースノーの雪質を気に入ったことがきっかけになり、次第に富裕層の間で人気に。倶知安町役場の統計資料によると外国人が住み始めたのは2003年ごろからで、当時49世帯60人が住民登録をしている。リーマンショックで少し落ちたものの、その後回復。2017年2月時点では1400世帯が住民登録をしている。町全体の世帯数が8973世帯であることから約15%が外国人世帯という割合だ。

隣町のニセコ町も同様で、「北海道では人口減少の市町村が多いのですが、ニセコ町は横ばいです。もともと5000人ほどの人口だったのが4000人くらいに減少していたのですが、ここ数年は4800人から4900人に増加。特に冬場は5000人以上になります」(ニセコ町役場企画環境課)

2つの小さな町の人口増加は、ニセコにあるスキー場を利用する長期滞在の外国人およびそこに仕事を求める外国人が増えているから。観光客も働く人も、外国人が長期滞在する場合は住民登録が必要となるため、倶知安町の外国人登録は夏場の330世帯から、冬になると1400世帯と激増する。バケーションを満喫する外国人富裕層と働く外国人、そして地元の人、ニセコエリアは3つの生活が混じり合っているといえそうだ。【画像1】羽毛のような柔らかいパウダースノーで知られ、世界中からスキー客が訪れるニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフスキー場から見た冬の風景。倶知安町はこのニセコ山系と羊蹄山の間の平野部に広がっている(写真提供/倶知安観光協会)

【画像1】羽毛のような柔らかいパウダースノーで知られ、世界中からスキー客が訪れるニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフスキー場から見た冬の風景。倶知安町はこのニセコ山系と羊蹄山の間の平野部に広がっている(写真提供/倶知安観光協会)

日本人が欲しいお手ごろ価格の物件は品薄状態

外国資本の不動産投資で1億円を超すコンドミニアムや別荘が取引されているというニュースを目にしたが、実際はどうなのだろう? 地元の不動産会社に電話取材したところ「外国人が利用する別荘やコンドミニアムはニセコアンヌプリ国際スキー場、ニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフ、ニセコモイワ、ニセコHANAZONOの各スキー場の周辺に、2、3年前から増えています」とのこと。当初のオーストラリア人だけでなく、最近はアジアや北欧の富裕層も増え、郊外リゾート地区ではホテルやコンドミニアムの建設ラッシュが続き、物件価格が上昇。「日本人でも投資目的で1億円くらいの物件を購入する人もいます。でも自分が使いたい人は坪単価5万円くらいで100坪から150坪くらいの家を探しています。問い合わせは多くても、日本人が欲しいお手ごろ物件がない状態です」

グラン・ヒラフの麓にあるひらふ坂は、外国人向けの食材などをそろえたスーパーやショップがありにぎわうエリア。しかしながら別荘が点在する周辺は買い物施設が少ないため、外国人の定住者は倶知安の町なかに住んでいるという。「ホテルなどで働く外国人定住者が増えたことで町内の住宅需要が高くなり、今は家が建てられる土地がない状態。売り物件が出れば、すぐに決まってしまいます」とのこと。倶知安町全体で住宅地需要は活発、それが地価公示の上昇につながっている。

1 2次のページ
SUUMOジャーナルの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
GetNews girl / GetNews boy

オスカー2018年晴れ着撮影会