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「消費増税、若者のため」 岡田副総理、ニコ生で「社会保障改革」語る 全文書き起こし<後編>

岡田克也副総理

 岡田克也副総理は2012年3月22日夜、ニコニコ生放送の番組に出演し、消費増税を軸とした「社会保障と税の一体改革」について語った。岡田副総理が自ら「消費増税」を説明した番組の前半が終了し、後半では司会の角谷浩一氏や視聴者からの質疑応答の時間も設けられた。

 番組の最後に、司会の角谷氏の「今日は言いたいことが言えましたか?」と問われると、笑顔で「はい」と答えた岡田副総理。以下、岡田副総理が存分に語った「若者のための消費増税」の考え、後半部分を全文書き起こして紹介する。

・「消費増税、若者のため」 岡田副総理、ニコ生で「社会保障改革」語る 全文書き起こし<前編>
http://news.nicovideo.jp/watch/nw221485
・[ニコニコ生放送]本記事の書き起こし開始部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv85913851?po=news&ref=news#28:51

■社会保障を年金・医療・介護に「子育て」を加えて4事業に

司会・角谷浩一氏(以下、角谷): さて、消費税の話ですけれども、なぜ必要かというのは冒頭にお話いただきました。その意味もよくわかりました。

 ただ、歴代の内閣がやりきれなかった。また、シミュレーションが上手くできなかったり、想定外のことだったりがいくつかあった。その想定外は、沢山の日本の人は長生きできるようになったというような、医療の向上だとか、色々なことがあるでしょう。それは良いことなんだけども、それに対して政策がなかなかすぐ切り替わっていかなかった。

岡田克也副総理(以下、岡田): 社会保障制度は国民のほうを見て、最後に決めるときにどうしても甘くなるんですよ。私はずっと、若いときから携わってきました。

 例えば、年金の支給開始を65歳にするという年金制度の改革は、もっと早くできたはずなんですが、やっぱり改革を少しゆっくりするとか。年金の額をもっと、保険料も上げなきゃいけないんだけど、ゆっくり上げるとか。どうしても痛みを考えて、甘くなってしまって。

角谷: それぞれの政権が、覚悟を決められなかったと?

岡田: はい。これは与野党悪いんですよ。その結果として、若い世代に全部かぶってきているということですから、そういう政治は変えないといけないと思うんです。

角谷: そうしますとね、「お金が足りない。間に合わないんです」「ここまで日本は借金していて、これを増やせば増やすほど若い人たちに負担が増える」。だから今、「まだ間に合いそうな今が、ギリギリなんだ」というのがご説明ですよね。

岡田: はい。

角谷: 今までの借金をともかく止めなきゃいけない、今までのツケを何とかここで食い止めるんだという政策まではわかりました。

 でも若い人たちからみれば、これから社会に出ようとか、これから色々就職をしたり、起業をしたり、それから所帯を持ったり、子どもを産んだりと、まだこれからの長い人生を夢を持って語りたい若い人たちにとっては「今までの借金があるから大変なんだよ。もう、これからはあんまり良い国じゃないけど我慢してね」っていうふうに聞こえちゃうんですよ。

岡田: さっきの説明の消費増税の1パーセント部分なんですが、年間の金額にすると7000億円ぐらいなんです。我々は子育てに対しては相当力を入れて、しっかりやろうと思っているんですよね。

 今まで社会保障っていうと3事業と言ってですね、年金・医療・介護、これは概ね高齢者の方のためのものですね。それにやっぱり子育てを加えて4事業にしたい。

 日本は先進国の中でも、働くことと子育てすることが両立できない最後の国だと思うんですね。それをきちっとできるようにして、特に、女性が働きながら子育てできるように。あるいは若い夫婦が子育てできる。そのために、かなり政策的な資源を投下しようというふうに思っているわけです。それは、若い人に是非、希望をもって結婚、仕事も一生懸命してもらいたいということなんですね。

 もうひとつは、このままの社会保障制度を継続していったら、どこかで壁にぶちあたっちゃうわけです。例えばギリシャだと、年金や社会保障のカットになったわけですね。我々はそうはしたくない。今の日本の社会保障は、そうはいっても国民皆保険・皆年金で、世界に冠たるものなんですね。世界標準で見たら、かなりレベル高いです。これを持続していくという自身が、すごく意味のあることだと私は思うんですね。

角谷: それを維持するためには、色々まだまだ税率のアップだとか、できるだけ現状を維持するための努力はしなきゃいけない。それは若い人たちもそうだし、年配の人たちは自分達が今まで払ってきて、今は年金をもらう立場にあるという人たちは穏やかに過ごせるように、国がやろうとしている努力はわかりますよ。

 だけど、経済の状況が変わってきたりして、みんなが今幸せになるのがとても難しくなった。先ほどに貧困のお話もありました。結局、勝ち組と負け組にはっきり分かれてしまった。

岡田: それを補正するのが国の役割なんですよね。これ、日本だけじゃなくて、世界全体で経済のグローバル化の中で、どうしても貧富の格差って言うのが問題になっていますね。

 特に日本は、それが酷いんですよ。それは国がしっかりと最低限のところは支えなきゃいけないということで、我々は今度の改革のなかで保険料を払えないような方に対して、国がきちんと払える形をとるとか、国民年金も払えていなくてあまりに年金が少ない人に対して年金の多いかたから少し我慢していただいて、年金の少ない人にまわすとか。そういうことを今、国会の法案に出しているところです。

角谷: 政界の中では第三勢力になるんじゃないかといわれている橋下(徹・大阪)市長はですね、例えば「高額所得者の人たちは社会保険のお金も掛け捨てみたいな気持ちで払ってもらいたい」というふうな声も政策の中で出てきています。

岡田: それはかなり大胆な案ですね。我々の案は、年金でも税金が入っている部分があるんですよね。その税金の部分だけは所得の多い方には我慢してもらって、その分だけ年金支給額を下げさせてもらいたいということは言っているわけです。

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