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次世代通信「5G」の超高速な未来を体感してきた!

5月某日。
オレたちは新宿KDDIビルの前にいた。具体的に言うと、新宿KDDIビル前の路上に停められたマイクロバスの前だ。このバスは、移動しながら、「5Gは本当に速いのか? どれくらい速いのか?」を体感するためのマシンなのである。

ボディの「au 5G KDDI」というペイントが誇らしい。こいつは次世代通信技術の粋を結集して完成した1台である。ペイント以外は普通のマイクロバスだが、こと「通信」の性能に関しては、購入時に面接が必要と言われるドイツの超高級車も、乗れば女子たちがわんさかムラがるイタリアのスポーツカーをも凌駕する。

「オレたち」とは「TIME&SPACE」編集部のタケダとハラダ。オレことタケダ(上写真左)は2人の子を持つ編集者である。相方のハラダ(上写真右)は、この部署でのキャリアが3年過ぎても「新人らしさ」を失わない、No.1若手である。ちなみに若手のなかでNo.1という意味ではない。単にいちばん若いという意味だ。

そして、オレたちを迎えるシステムがこれだ。

座席の後ろ半分は5Gの電波を受信し、今回のデモの映像を生成したりするための機器に占拠されている。セッティングしていた人に尋ねると、要するにこれが「未来のケータイ」なのだという。

5Gの電波を使って通信環境を実現するためには、今はまだこれだけ大がかりな機械が必要というのだ。かつてコンピュータ黎明期には、ファミコンほどの実力のハードが小さい会議室を埋め尽くすぐらいのサイズだったという。バスの後部に陣取ったこれらの巨大な「ケータイ」も、将来的にはオレたちの手の中に収まってしまうのだろう。我々はそうした進化の過程の、大事なスタート地点を見ているのかもしれない。

ぼんやりとしか知らない「5G」をデモで体感せよ!

話は2週間ほど前に遡る。

t「5Gってさ、そんなに速いの? なんで速いの?」

文化系記事担当のオレは、会議終わりに近くにいたハラダに尋ねてみた。その日の編集会議でも5Gについての企画案がたくさん出てきた。「5G超速い」という程度の理解で会議に参加しているものの、実際のところどれくらい速いのか、なぜ速いのかについて、オレはきちんと説明できないのだ。T&S編集部員としてこれは恥ずかしい。デジタルネイティブであるNo.1若手はそこらへんをきちんと説明できるのだろうか?

h「もちろん完全に説明できますけどwww話が長くなるんでwwwwまたの機会にwww」

ハラダの目が泳ぐ。ウソをついているときの目だ。

「あーもしもし、その件でしたら〜」とウソ着信で逃げようとするハラダのデスクに、「au 5G+ Mobile Infotainment」と題された企画書があった。内容は、KDDIがメディア向けに開催する、5G体感デモンストレーションの案内状だった。

t「これだ! これに参加すれば文系のオレでも5Gがわかる気がする!!」

オレとハラダはさっそくそのデモに参加することにした。

5Gのおさらい

デモに参加する前に、5Gについておさらいしてみよう。そもそも「5G」の「G」は「Generation」の「G」。つまりは第5世代ということ。大きな特徴は次の3つだ。

①「高速・大容量」

現在の「4G」回線なら1Gbps。1秒あたりに送れるデータ量は最大で1ギガビットだ。これが5Gになるとなんと20倍になるという。

②「低遅延」

いわばデータのタイムラグで、4Gなら送信したデータが基地局に届くまでに1/100秒の誤差が生じている。それが、5Gが始まれば現状の1/10に! 誤差は1/1,000秒にまで縮められることになる。

③「多接続」

つながる先の数。4Gだと1平方キロメートルあたり10万のデバイスにつながるに留まるが、5Gになるとこれが10倍の100万デバイスにつながることになる。

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