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ソロモン諸島駐在妻がこの国について学んだ、悟った、諦めたこと

生活・趣味

住み慣れた土地を離れ新たな場所で生活をすることは、それが日本国内の移動であってもカルチャーショックを経験するものです。まして海外、更に、いわゆる「発展途上国」となると、いよいよ日本との共通点を探すことのほうが難しくなります。

ソロモン諸島という南の島の途上国で暮らしてもうすぐ1年になる筆者が、この国での生活を通じて得た新たな人生訓を紹介しようと思います。
海外生活って楽しいことばかりじゃない。そんなの当たり前の事なんです。

「なんとかなるさ」にも限界があることを学んだ

ソロモン諸島駐在妻がこの国について学んだ、悟った、諦めたこと
夫の仕事の都合でソロモン諸島へ引っ越しが決まった時、筆者はわりと楽観的でした。この国へ来る前はオーストラリアで働いており、その前はイギリスで学生をしていたので、国レベルでの引っ越し自体に強烈な抵抗はなかったのです。「期間限定だし、全く新しい生活も悪くないだろう。ま、なんとかなるさ」。そう思って飛行機に乗ったのでした。

ソロモン諸島生活が始まった当初は、本当に全てが真新しいことの連続で大変刺激的でした。しかし人間の頭脳には、「慣れ」という偉大にして罪深きプログラムが組み込まれています。

例えば廃車一歩手前のような軽トラが走るのを見て「現役なんてすごい!」というリアクションを当初していたのが、いつの間にか「なんでそんな物走らせているの。いい加減にして」と思うようになったり、近所の家畜の豚が早朝鳴き始めると「豚さんは朝が早いなぁ」と思っていたのが、「また豚の鳴き声で叩き起こされた。いい加減にして」と思うようになったり。

「違い」を好意的に受け止める時期を過ぎ、慣れると頭が冷静になって「これは私にとって不快な事象である」と明確に認識するようになります。
「なんとかなるさ」なんて軽い気持ちでこの国にやって来たけれど、「あ、ならないな」と思う項目が毎週増えていくのです。

人を変えることはできないと諦めた

ソロモン諸島駐在妻がこの国について学んだ、悟った、諦めたこと
軽トラも豚も頭痛の種なのですが、筆者が一番心折れているのは、現地の人たちでしょう。ソロモン諸島には、日本や台湾、オーストラリアなどから沢山の人達がやって来て、ボランティア活動をしたり無償で土地開発をしたりしています。観光客を山のように乗せた豪華客船も定期的に就航しています。外国人は、多いのです。

しかし、なぜか現地の人達は外国人を穴が開くほど見る! 見る!! 見る!!! 敵意があって睨んでいるわけでは断じてなく、純粋な好奇心ゆえに目で追ってしまうのです。大人も、子供も。

ただでさえ「人」が苦手な筆者にとって、この視線の集中砲火はまるでフィールド全てがRPGで言うところの「ダメージ床」のようなもの。歩を進めるほど心身が疲弊していきます。しかし一人一人に「私を見ないでください」と頼んで回るわけにもいきません。

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