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施主も一緒に。新しい住まいのつくり方[5] 住む前から思い出いっぱいの家

お施主さんも一緒に。新しい住まいのつくり方[5] 住む前から思い出いっぱいの家

今回紹介するのは東急田園都市線・つくし野駅にあるマンションのリノベーション。筆者がHandiHouse projectのメンバーとして初めて手掛けた物件です。どのような家が完成し、どのような関係性が生まれたのか、紹介します。【連載】施主も一緒に。新しい住まいのつくり方

普通、家づくりというのはハウスメーカーや工務店、リフォーム会社などのプロに施工をお任せするのが一般的です。ですが、自分で、自分の家づくりに参加してみたい人もいます。そんな人たちをサポートするのがHandiHouse。合言葉は「妄想から打ち上げまで」。デザインから工事までのすべてを自分たちの「手」で行う建築家集団です。坂田裕貴(cacco design studio)、中田裕一(中田製作所)、加藤渓一(studio PEACE sign)、荒木伸哉(サウノル製作所)、山崎大輔(DAY’S)の5人のメンバーとお施主さんがチームとなって、デザインや工事のすべての工程に参加するスタイルの家づくりを展開する。そんな「HandiHouse project」が手掛けた事例を通して、「自分の家を自分でつくること」によって、「住まい」という場所での暮らしがどういうものになるのかを紹介します。

「選んで終わり」から「自分でやってみたい」へ

つくし野の家は、RC造マンション、3LDKのリノベーションでした。お施主さんは同じ沿線沿い、宮崎台の家のお客さんがご紹介くださったTさん。ご要望内容としてはリビングに隣接した和室を洋室にし、リビングのフローリングを張り替え、キッチンを改修することでした。Tさんには職場でも経験のあったという壁面の塗装をお願いしました。【画像1】リノベーション前のキッチン(写真撮影/HandiHouse project)

【画像1】リノベーション前のキッチン(写真撮影/HandiHouse project)

リノベーションのなかでとても頭を悩ますのと同時にとても楽しい工程の一つが、フローリング選びだと思います。Tさんのイメージを具体的にするため、木の種類、材料の幅、オイルの色味など、約20種類のサンプルを作成し選んでいきました。Tさんは最終的に決定したフローリングをとても気に入ってくれて、当初はリビングだけの予定だったフローリングの張り替えも、廊下・それぞれの個室とすべてを施工することになりました。【画像2】最終段階のフローリングサンプルたち(画像提供/Tさん)

【画像2】最終段階のフローリングサンプルたち(画像提供/Tさん)

時間をかけて悩み抜いたフローリングに特別な愛情が生まれ、Tさんご自身でも張ってみたいと言ってくれました。Tさんとお母様とでスライド丸ノコでフローリングのカットをし、接着剤を塗って、フィニッシュネイルで留める工程を一枚一枚、丁寧に施していってくれました(このフローリングたちは溺愛され過保護に育てられていくことでしょう)。【画像3】スライド丸ノコでフローリングを初カットをするTさん(画像提供/Tさんのお母様)

【画像3】スライド丸ノコでフローリングを初カットをするTさん(画像提供/Tさんのお母様)

見える所で読書をするほどお気に入りの扉

お母様の一番のご希望は、和室を洋室にした際に整えたウォークインクローゼットへ通じる扉を、アンティーク調にしたいというものでした。そこでいつもお世話になっている業者さんからアンティーク扉の写真を取り寄せ、約300枚(!)もの写真を見ていただきました。

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