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社会インフラとなったオープンソースコミュニティに学ぶコミュニティ運営のコツ─CIVIC TECH FORUM 2017

オープンソースコミュニティに学ぶコミュニティ運営

同パネルディスカッションに登壇したのは、日本UNIXユーザー会幹事の法林浩之氏、国立研究開発法人情報通信研究機構 北陸StarBED技術センター研究員の湯村翼氏、そしてモデレータをCode for Kanazawa(コード・フォー・カナザワ)の代表理事の福島健一郎氏が務めた。

左から、福島健一郎氏、法林浩之氏、湯村翼氏

法林氏はフリーランスエンジニアとして活動しており、日ごろはさくらインターネットに常駐。OSS貢献者賞を受賞している。

湯村氏は国立研究開発法人情報通信研究機構 北陸StarBED技術センター研究員として、ネットワーク、サイバーフィジカルシステム、スマートホームなどの研究をしている。

プライベートではいろいろなコミュニティを立ち上げ、運営している。その一つがおうちハック同好会幹事。過去にはニコニコ学会β、NASA Space Apps Challenge tokyo事務局などを運営していた。最近では、品モノラジオという月1回のポットキャストのラジオも運営している。

福島氏は、かつてITベンダー系の会社で音声言語処理の研究開発に従事していた。現在は独立し、IT系の会社を経営している。

オープンソースコミュニティとは何か

法林:オープンソースソフトウェアとは、開発したものを公開しているソフトウェアで、オープンソースコミュニティはオープンソースソフトウェアにかかわる人のコミュニティ。参加しているのはプログラマの人だけではありません。

ソフトウェアを使って何かものを作ったり、サービスを作ったりする人、そしてそういう活動をサポートする人たち(開発環境の整備やコミュニティメンバー同士のコミュニケーションをサポートするなど)も参加しています。

ドキュメントを書いたり、翻訳したりという活動もしています。ソフトウェアに関わる人はコミュニティのメンバーです。オープンソースという概念が出てきたのは1990年代の終わり頃ですが、考え方としては80年代からありました。

90年代の終わりから2000代の初めに全国のLinuxのコミュニティができてきたんですね(消えていったところもある)。今のシビックテックの各地にあるコミュニティはLinuxのコミュニティに似ています。

福島:たしかにシビックテックのコミュニティはオープンソースコミュニティと似ていますが、シビックテックは市民参加型で解決法を考え、ICTで実現するためのコミュニティ。実はエンジニアの参加数が少なく、例えばコード・フォー・カナザワではエンジニアの割合は5分の1ぐらい。エンジニアだけのコミュニティではないですね。

コード・フォー・カナザワは活動を始めて4年になりました。100人ぐらいのメンバーがプロジェクトを組んで活動し、地域課題をテクノロジーで解決します。具体例は5374.jpというゴミをいつ捨てればよいかが一目で分かるアプリ。このプログラムはオープンソース化しており、誰でも利用ができる。現在、100都市以上で使われています。

コード・フォー・カナザワがすべて作っているわけではありません。沖縄だと沖縄のコミュニティの方々が沖縄版の5374を作っています。その地域の課題を解決する形をとっている。これがシビックテックの特徴。お金をもらってやっているわけではないんですね。

私としては、非営利として自分たちが解決したいと思える課題だから解決しています。そして、それを喜んでもらえる人がいるという充足感。このような感覚でエコシステムとして回っているのです。

シビックテックコミュニティのエンジニア比率を高めたいので、エンジニアがOSSコミュニティに入る動機について聞きたいと思っています。

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