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ポール・ウェラー、最新アルバムを語る「希望の歌を書こうとした」

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ポール・ウェラー、最新アルバムを語る「希望の歌を書こうとした」

 日本では2017年5月31日にリリースされるポール・ウェラーのニュー・アルバム『ア・カインド・レボリューション』。2015年リリースの前作『サターンズ・パターン』の完成後すぐに制作に着手したという今作についてウェラーが米ビルボードのインタビューに応じた。

 「“サターンズ・パターン”から余ってしまったとは言わないけれど、前作の制作が終わりに近づいた頃に考え出して、デモまでは行ったけれど完成しなかった曲がいくつかあったんだ。それらの曲が次のアルバムの礎石のようなものになったと思う。アルバム全体の基準や標準になるような曲を一つ二つ定めて、それに匹敵するか超えるかするような曲を書くようにすれば、残りは割と短期間でできるものなんだ」と彼は語る。

 最新作の要となったのは「ニューヨーク」と「ザ・クレインズ・アー・バック」だった。後者は『ア・カインド・レボリューション』全体に流れるソウル・テイストを明確に示すような、“本質的には古いゴスペル・ソング”だ。ウェラーは、「希望の歌を書こうとしていたんだと思う。世界へのある種の希望をね。ある文化では鶴(英語でクレイン)が戻ってくること、どんな鳥が戻ってくることは吉事が起きることの前兆だというから、その雰囲気を利用してみた。そして現在のロンドンで機械のクレーン(クレイン)が立って建設が始まり、人々がお金を使っているのを見ると、活性化や再生だと感じる。だからそのメタファーをミックスしてみたんだ」と説明する。

 ザ・ジャムやスタイル・カウンシルのフロントマンだった彼が“世界への希望”を口にするのは少々“らしくない”と思うかもしれないが、現在の世界情勢について嬉しく思っているわけでは決してない。「自分の信頼が置ける世界的な指導者なんていないと思う。人々にとって今はとても悲しい時代だよね。ネルソン・マンデラやキング牧師や、ミハイル・ゴルバチョフのように、もっと結束した、平和な世界にしようと行動していた人たちのことを考えるとさ……今は団結した平和運動のようなものがなくて、極端なものだけの世界になっているみたいだ。かなり恐ろしい時代だよ、本当に」と彼は憂う。

 ただ、その感情をニュー・アルバムで表立って表現はしていない。「だからと言って政治的な曲が書きたくなるわけじゃないんだ。政治や宗教に答えはないと思う。答えは人々の中にあって、それはもっと大きな課題なんだ。一人の人間が僕らを光へ導いてくれるわけじゃない。僕たち全員が行動しなければならないから、この先どうなるかなんて誰にも分からない」と彼は語る。

 ボーイ・ジョージ、ザ・ストライプス、P.P.アーノルド、マデリン・ベルなどをゲストに迎えた『ア・カインド・レボリューション』を提げた欧州ツアーが5月30日にドイツから始まり、10月2日からは北米ツアーも始まる。最新アルバムとツアーは、ザ・ジャムの1stアルバムから40年、ウェラーの初ソロ・アルバムから25年の節目と重なっているが、彼は昔のことよりも今を生きることの方に興味があると話している。

 「あまりにも早く過ぎてしまったから、そんなに長くは感じなかった。当たり前だけど、振り返れば確かに長い時間だよ。その間に自分が変わったと思いたい。変わってなかったら結構悲しいよね。以前から同じなのは、楽屋に座って出番を待っていることとか、スタジオで曲を書こうとしていること。40年の間でそれはあまり変わってない。でも人としてはかなり変わったよ……まあ、だといいんだけどさ。進歩があったと思えることは嬉しいね」と彼は話している。

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