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「赤ちゃんは親を選んで来る」なんて、信じない。不妊と不育に向き合い続けた7年

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20代前半のころから結婚願望の強かったものの、お付き合いする人たちとは結婚まで話がすすむことはなく、30歳すぎても独身でした。

お見合いやコンパ、紹介してもらうなど、婚活に励み続け、2012年春に結婚。

基礎体温を測って妊活に励みましたが全く出来ず、少し早い気がしましたが、不妊治療専門の病院に2013年10月から通い始めました。

人工授精を繰り返しても失敗ばかり。生理が来るたびに涙を流して悲しんでいました。

しかし今思えば、人工授精はのちに行う体外受精に比べれば、へのかっぱのような、金銭的にも体的にも負担はほとんどない、ぜんぜんたいしたことない不妊治療でした。

人工授精に励んでいる最中、父が他界。子供を見せたかったという夢はかないませんでした。

引っ越しを期に、家から車で2時間ほどかかる、全国でも有名な不妊治療専門の病院に転院。そこでも数回人工授精に励み、運よく妊娠しました。

しかし妊娠8週で流産。片道2時間の通勤と車移動が多かった仕事を続けていたせいなのかと、自分を責めました。

その後、自宅から近い評判のよい不妊治療の病院に転院しました。

その病院の患者になるためには、月に1度の決められた時間帯に電話がつながらなければなりません。

夫と友達に協力してもらい、公衆電話と携帯電話から数百回も電話をかけ、なんとか電話がつながったときは、涙を流して喜びました。

この病院にかかればきっとまた赤ちゃんができる、そう期待に胸をふくらませ喜んだものです。 関連記事:人気不妊クリニックは、初診の権利すら与えられない!?受付開始0.5秒で完売のネット予約 by 肉子

そこでも、数回人工授精を頑張りましたが失敗が続き、ついに体外受精に挑戦することに。

注射や薬の影響でホルモンが乱れ、精神も次第におかしくなってきました。

採卵してもなかなかいい卵がとれない。とれても受精するのはわずか。

その貴重な受精卵を移植しようとしても、子宮内膜が薄くなっているので移植できない、移植しても着床しない…。その繰り返しでした。

体外受精3度目の時に、妊娠。しかし再び流産。1度目も2度目も、心拍を確認した後での流産だったため、原因を調べたいとその病院に頼みましたが、初期流産はよくあることだと言って検査をしてくれませんでした。

私たち夫婦は、なかなか妊娠しないことと流産には何か原因があるのかもしれないと、再び遠方の有名な病院に足を運び、検査を依頼。

結果、不育の原因として知られる、血液凝固の体質であることがわかりました。

次に妊娠したら、出産まで毎日注射と薬の服用をすれば出産できるかもしれないといわれました。

それから、再び体外受精に励み続けますが、年を重ねるうちにどんどん卵が取れなくなってきました。心も体もボロボロです。

フルタイムで稼いでいるお金も全額不妊治療に消えていきます。

子なし夫婦で共働きはお金があるだろうとまわりから言われることも多かったのですが、不妊治療で全額消えているなんて言えず、夫婦で慎ましい節約生活を続けていました。

働いても服も買えない。お金をかけても赤ちゃんはこない。そんな生活が続き、次第に特別養子縁組や犬を飼うとかそういうことも考えるようになりました。

それでも赤ちゃんができるために、いいといわれることを耳にしてはそれを実行。

サプリや飲み物、食べ物、ジンクス、子宝神社、鍼…なんでもすがる思いで頑張りました。

そして、もう死にたいとさえ思うようになっていた2016年9月、妊娠しました。

今度こそ流産したくないという一心で、注射と薬の処方を求めましたが、かかっていた病院では、私へのリスクが大きいのでだせないとのこと。

大学病院を紹介してもらいましたが、そこでも断られました。不育の検査をしてくれた病院の院長に頼みに行き、薬を出してくれそうな病院を紹介してもらい、日々の注射と服薬を続け、やっといま33週です。

毎日の注射は痛いし、青あざもたくさんでき、子宮頚管が短くなったため中期から安静生活と、ハッピーマタニティライフではなく、死産におびえながらの毎日ですが、無事に生まれることを祈って毎日を過ごしています。

今回の妊娠に至るまで、数えきれないほどの時間を消費し、体をボロボロにし、数百万円のお金が消えていきました。

妊活をしている人に、「願えば夢がかなう」とか「あきらめないで」なんてことは言いたくありません。神様はいないとも思っています。

私たち夫婦は自分たちの身に起きることはすべて「たまたま」だと思うようになりました。

赤ちゃんが親を選んでいるとかいう人がいますが、そんなことあるわけありません。必死にお金を稼ぎ、努力をしても子宝に恵まれない夫婦もいますし、子供を殺す親もいます。

私たちは、「たまたま」私たちのもとにきてくれることになった赤ちゃんをなんとか無事に産み、大切に育てていきたいと思っています。 関連記事:医師が「これ以上治療しても不可能です」と…でも諦めない! 信じる心が招いた奇跡

著者:ぽんかん

福岡在住の39歳。2017年春に出産予定です。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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