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コストが安く、シンプルな血液検査で、うつ病患者に適合する初期処方薬が見極められるように!

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UTSouthwestern2心に関する病は、医師にとっても診断が難しいもの。現代人に増えているうつ病の投薬治療は、現状トライアンドエラーなのが実情だという。

・シンプルな血液テストで、患者に合う初期投薬を見極め

そんな問題を解決しようと、テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター(UT Southwestern)のチームが研究を重ね、シンプルな血液テストを開発している。患者に対し、より正確な初期投薬治療ができるようにしていきたい意向だそうだ。

チームの1人Madhukar Trivedi氏は10年以上前から研究に着手。氏によると、どうしても患者の初期投薬は一種の賭けのような面があり、約1/3の患者が最初の処方薬に反応を示さず、約40%の患者が3ヶ月以内に投薬治療をやめてしまうのだという。うつ病の顕著な症状として、“希望を捨ててしまう”という性質があるため、初期投薬の効能は今後の治療を左右してしまう。

・患者の“C反応性タンパク質”が関連

そこで、血液診断を組み合わせることで、正確な初期投薬を判断しようというのがこの研究のテーマ。チームでは、うつ病投薬治療の成否に、患者の“C反応性タンパク質(CRP)”が関わっていることを突き止めた。

UTSouthwesternCRPレベルが低い患者には、“エスシタロプラム”という薬によって症状の軽減効果が見られ、CRPレベルが高い患者には、“エスシタロプラム”に“ブプロピオン”という薬を組み合わせることで、より効果的な結果が出た。

・検査はコスト安、簡単プロセス

CRPレベルの検査は、指をちくっと刺して血液検査する手法と同じようなシンプルなものだといい、簡単なプロセスでかつコストも安く実施できるのが大きなメリット。

CRPレベル以外にも、RNA血液マーカーのレベルによって、患者が“認知行動療法”に適合しやすいのかを判断する研究(2014年)や、脳の特定エリア内におけるグルタミン酸の活性化レベルと、ケタミン(解離性麻酔薬)治療が効果的なうつ病患者に関連性があるという研究(2016年)もある。

いろいろな研究成果を組み合わせることで、より効果的な初期投薬治療がおこなえるようになれば、患者の負担も少なく、治療成果の向上も期待できそうだ。

UT Southwestern Medical Center

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