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夫婦間の終わりなき闘争… 皿洗いの現場は憎しみを育てる!?

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夫婦間の終わりなき闘争… 皿洗いの現場は憎しみを育てる!?

 大学時代の同級生と再会し2009年夏に交際をスタート、東日本大震災を機に12年間の一人暮らしから脱し、同棲。その後、結婚したというのは、作家の山内マリコさん。そんな山内さんが、良い面もあれば悪い面もある同棲・結婚生活について赤裸々に語ったのが本書『皿洗いするの、どっち?』です。

 「”男性”という自分とは違う生き物となんとか折り合いをつけながら、うまくやっていこうと模索、格闘する日々の、暮らしの記録」(本書より)と自ら述べるように、本書では、男性と暮らすとはどういうことなのか、日常生活のさまざまな場面で思うところが痛快な文章で綴られていきます。

 「男は都合のいいデータを引っ張りだすのがうまい」「男は家電に異常な愛を注ぎがちである」「一緒に暮らす男女はダメな部分が似てくる」「夫のためにも女は悪妻になるべきである」といった数々の名言も登場する本書。中には、「夫は役立たずの代名詞である」「男は家事を3倍にするモンスターである」といった男性への辛辣な評価も飛び出す本書ですが、山内さんの自らの夫への不満は”皿洗い”を巡っても爆発。「皿洗いの現場は憎しみを育てる」のだといいます。いったいどういうことなのでしょうか。

 同棲時代、家賃は完全折半だったという山内さん。生活費が同じなら家事の分担も対等なのは当然のはずでありながら、彼の家事稼働率が5割に達したことは数えるほどしかなかったそう。

 「一般に女性は『世話好き』とされ、好きな男に喜々として肉じゃがを作ったりするものと思われているけれど、そんなの男性が自分に都合のいいようにバラ撒いた幻想にしか思えません。わたし、人の世話するの全然好きじゃないし。というかわたしだって誰かに世話されたいし」(本書より)

 しかし、流しに汚れた皿が山積みになっている光景を目にすると、いつの間にか刷り込まれた「家事は女がやるもの」という内圧から軽い罪悪感が生じ、結局嫌々ながらも山内さんが食器洗いをするそう。

 「皿洗いが終わると、彼氏は一応申し訳程度の礼を言いますが、礼より実働で返してほしい」(本書より)と山内さん。家事の平等をめぐる闘争の日々は、このように幕を開けたのだといいます。

 夫への不満、家庭内平等を目指す奮闘の日々が、ユーモアとリアルさを持って綴られると同時に、その根底にある夫婦間の愛情もしみじみと伝わってくる本書。読み進めていくうち、女性は大いなる共感を、男性は反論と共に多少の動揺を覚えるであろう一冊です。

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