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大野裕之著「京都のおねだん」が京都の古い謎を解く?

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大野裕之著「京都のおねだん」が京都の古い謎を解く?
J-WAVEで放送中の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。5月6日(土)のオンエアでは、脚本家の大野裕之さんにお話を伺いました。

大阪生まれ、京都在住の大野さん。著書に、京都ならではの「お値段設定」について注目した「京都のおねだん」(講談社)があります。

「京都では『一見さんお断り』というように、もともとモノに値段がついてない場合があり、値段が分からないだけでなく、どうしてこんなものに値段がつき、しかも高いのか? その一方で、どうしてこれが無料なのか? という自分が感じたミステリーや疑問を書いたものです」(大野さん)

この本を書いたきっかけは、“あるエピソード”からでした。

「あるお茶屋さんから、舞妓さんと芸妓さんの経済体系がまったく変わっているという話を聞きました。舞妓さんは、800万円とか1000万円もするお着物や、お稽古代も含めて全部、置屋さんが負担しているんです。たとえば文房具屋さんに何か買いに行ったら、あとから置屋さんが払います。舞妓さんは財布を持っていないので、物の価値がそんなに分からないわけなんですよ。だからお金のことを気にしない」と大野さん。

また、「対して芸妓さんになると、今度はいわば個人事業主。お客さんをとってきてサービスをして、その分だけお金をいただける。自分で稼いでいますから、本当にサービス精神が旺盛で、お客さんを楽しませるわけです。ということで、いわば『萌え系の舞妓ちゃん』と『すごくサービス精神旺盛な芸妓ちゃん』がセットになって、京都の花街を支えていると。で、この最強のキャラクター設定のコンビは演じているわけではなくて、実は経済体系からできている。“お値段”を通じて、一見特殊でわかりにくいとされている京都の文化がわかってくるんじゃないかと思ったわけです」と話してくれました。

そんな取材を進めるうちに、さらに驚きのお値段があったといいます。

「京都に住んで、最もびっくりしたのはお地蔵さんの『お貸し出し』の値段です。8月24日に『地蔵盆』というものがあります。子どものためのお地蔵さんのお祭りで、大阪、京都の街で必ず行われるものです。僕の住んでいる新築マンションの町内会が隣の町内会にお地蔵さんを借りにいったところ、貸してもらえなかったんです。そこで利用したのが、お寺が貸し出しをしている3000円のレンタルお地蔵さん。これで子どもたちの『地蔵盆』ができて、子どもが自然に仏様に手を合わせ、町内の結びつきも深まる。それがわずか3000円というのはお値打ちだな。京都ならではのお値段だなと思いました」(大野さん)

最後に、京都の値段設定について、大野さんは「京都は学者や文化人にはとても優しい街で、ものすごく安くなる反面、お金持ちからは多くもらい、払う方も文化を支えるステイタスを理解しているので、あうんの呼吸で値段が決まっている。若い人や、信頼のおける人の紹介であれば安くなるなど、京都の値段は『もののお値段ではなく、人の値段、人のつながりの値段』だと思います」と話してくれました。

一見すると敷居が高そうな京都の「おもてなし」の値段ですが、価格に秘められた価値や「サービス」と「おもてなし」の違いがわかると、ぐっと身近なものになるかもしれませんね!

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【番組情報】
番組名:「RADIO DONUTS」
放送日時:毎週土曜 8時−12時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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