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「メッセージよりもスタイルが大事」 若者たちの”お祭りデモ”とは 愛知淑徳大・伊藤昌亮准教授<インタビュー「3.11」第4回>

 まずはソーシャルメディアの中に自分たちの「社会性」みたいなものの核を作って、それを一つのプロトタイプとして社会全体を考えていくことができるでしょう。ただし、ソーシャルメディアがひとまずはヴァーチャルな場ということもあって、極端な方向に走りやすいので怖いと言えば怖いですが。スペインの運動も、最初はネット上に拠点が作られたんです。ウォール街デモも今ではネット上の運動になっていますし、世界中で暗躍しているハッカーグループ『アノニマス』もネット上のものですよね。ネット上を起点として、世界的に運動が動いています。

 そう考えると、「新しい価値を日常に持って帰る」のも、デモから持って帰る直接的な行き先はネット上の空間かもしれません。ネット上に新しい価値を持って帰って、色々なものをそこに創り上げていくんです。ユーザーとして創り上げていくだけではなく、エンジニアとして関わることもあれば、あるいは新しいメディアを立ち上げることもあるでしょう。ネット上の空間でどう振る舞って、どうやって意見形成をして、どんなふうに対立を解消していくのかといったことが、新たな社会を創出していく上では大切なのではないでしょうか。

(了)

■伊藤昌亮(いとう・まさあき)

 1961年栃木県生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。外資系IT企業、出版社勤務などを経て、愛知淑徳大学メディアプロデュース学部准教授。専門はデジタルメディア論、文化運動論など。著書に『フラッシュモブズ――儀礼と運動の交わるところ』(NTT出版)などがある。

◇関連サイト
・東日本大震災 3.11 特集
http://ch.nicovideo.jp/channel/311

(聞き手:古川仁美)

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