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猫の感染症予防について、獣医師がぶっちゃけます その②

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前回の感染症についての記事の続きです。
猫ちゃんに忍び寄る感染症についての具体的な説明と、それを退治・予防できる薬の名前をどんどん実名でご紹介していきます。今回は、外部・内部寄生虫についてです!「外部」「内部」とはなんぞや、という方は前回の記事をご参考ください。

「寄生虫感染症」という言葉を聞くと、怖い病気のイメージがあるかもかしれません。でも身近なものもたくさんあります。代表的なのは「ノミ」です。猫にはノミがいるもの、と思っている方もまだいらっしゃるかもしれません。

私は地元も大学も田舎だったので、ノミがついている猫は日常的に目にしてきました。大学を卒業し、就職して都会に出て驚いたのは、都会にも意外と普通にノミがいることです。しかも、完全室内飼いの猫ちゃんにも稀についていることがあります。都会では真冬でもどこかに暖かい場所を見つけることができ、田舎よりもノミが生き延びやすいという話もよく聞かれます。

都会にいる、完全に室内で暮らしている猫ちゃんでも、ノミ予防だけはしておいたほうがいいですね。

各製薬会社のパンフレット

これは、ノミを始めとした寄生虫の予防・駆除に使われるお薬のパンフレットです。これらは全て「滴下薬」といって、皮膚の1箇所につけると全身に効果のある便利なお薬です。一般的には1カ月に1回滴下します。

ここに挙げた3種の他にもたくさんの種類があり、ノミ以外にどんな病気を予防できるかなどが異なっています。どれを選べばいいかは猫ちゃんの住環境などによって変わってくるので、かかりつけの先生とよく相談しましょう。

内部寄生虫(お腹の中などに住み着く寄生虫)も一緒に予防できるものも増えてきました。内部寄生虫の中でも「フィラリア症」は室内飼いの猫ちゃんにも10%程度の確率で感染することがわかっているので、予防をおすすめします。

室内にさえも感染の危険はあります

余談ですが、私が最初に勤務医として働いていた福岡県のとある市では、サナダムシの仲間の「マンソン裂頭条虫」という虫に寄生された猫ちゃんをよく見かけました。この虫はカエルやヘビを介してうつるので、感染猫たちは主にこれらを食べている猫ちゃんたちということになります。東京に出てきて獣医師仲間と話をしていたときに、「マンソン裂頭条虫なんて見たことないよー!!」と大笑いされたのが衝撃でした。東京の猫はカエルを食べないんですね・・・(笑)

あなたのお住まいの地域に、どんな寄生虫が多いのか。何月から何月まで出るのか。これは寄生虫予防の計画を立てるのにとても重要なことで、地域の獣医さんの知識と経験がとても頼りになります。ぜひご近所のかかりつけの病院で、納得いくまで説明を受けて、寄生虫について理解した上で予防薬を選んでいただけたらなぁと思います。

 

著者:谷口史奈

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