市販のラーメンを自分好みにカスタマイズしてみた【温・冷2パターン】
私は、外食でラーメンを食べる機会がほとんどありません。
理由としては、猫舌なので食べるのに時間がかかってしまうのでお店にもほかのお客さんにも気を使うから。人と一緒なら食事をしながらおしゃべりができるようなお店に行きたいし、ひとりの場合はひとりでラーメン屋さんに入ろうと思うほどラーメン愛が強いわけでもないからです。
それでもときには生ラーメンが食べたくなるので、そんな日は市販の生ラーメンを買ってきて自宅で作るのですが、これが案外気に入っています。
麺もスープも、行列ができる有名店のようなこだわりはないかもしれませんが、好きな具を好きなだけ盛り放題、まさにマイラーメンが作れます。しかも人目を気にせず存分にふうふう冷ましながら食べられて(個人的にはここもかなり重要)、当然ながらひとりで食べることにも違和感なし。
そこで今回は温かいラーメンと冷たいラーメンの両方で、自宅でもこんなにラーメンの世界が広がるということを試してみたいと思います。
余談ですが、醤油ラーメンは幼いころから私の中では「魅力なし」に該当するものでした。乾麺でもまず食べません。外で食べる際も注文することは一切なかったのですが、数年前に喜多方を訪れた際、同行者の希望で喜多方ラーメンを食べたのです。 これこれ。
その結果、私の中で「醤油ラーメン、魅力なし」が加速するという残念なことに。
しかしながら去年、再び喜多方を訪れる機会があり、別のお店で食べた喜多方ラーメンがちょっと驚くほどおいしかったのですよ。同行者のひとりも「喜多方ラーメンってあまり好きじゃなかたんだけど、これはうまい!」と絶賛していました。これこれ。
そんなわけで、今でも醤油ラーメンを積極的に食べることこそないものの、「醤油ラーメンでもおいしいものはおいしい」ということを、身をもって知ったのでした。
さて、話を戻して、まずは温かいラーメンから。
早速ラーメンを買いに行ったら、スーパーの生ラーメン売り場は半分がつけ麺でした。びっくりした! これから夏に向けては、つけ麺のほうが売れるということなんでしょうね。今回は温かいスープに浸ったスタンダードなラーメンを作りたいのでつけ麺はパス。麺とスープは個人的な好みで「太麺・味噌」としました。
具はこんなものをそろえてみました。すべて適量です。すごく盛りだくさん!
[材料] ラーメン用野菜ミックス チャーシュー 味付けピリ辛メンマ 豚ひき肉 煮玉子 白ねぎ コーン わかめ にら
もう全部乗せ状態です。素敵です。
ほとんどの具は「ラーメンに乗せるだけ」ですが、野菜ミックスはゆでます。普段はラーメンと一緒にゆでてしまうけれど、麺とごっちゃになってビジュアル的にアレなので、今回は単独でゆでました。
それから豚ひき肉は豆板醤と一緒に炒めます。
味噌ラーメンを辛くするのが好みなんですが、スープに豆板醤を投下すると辛味だけでコクが出ないのです。豆板醤は炒めることでその実力を遺憾なく発揮してくれるので、こうして炒めます。ひき肉から油が出るので油は不要です。
こんな感じに色づいたら……
にらを加えて「スープのアレンジ具材」のできあがり。これをスープに加えれば、即席担々麺ですよ!
さて、素人らしさ満載も盛り付けも終わりました。温かいラーメン・担々麺もどきの完成です!
もう具がたくさんすぎて麺やスープが見えない状態が、野菜マシマシにしたあのラーメンのようです。あんなに高さはないけど。好きな具を好きなだけ盛れるというこの幸せ!
これだけ具が多いとスープが足りなくなることもあるので、スープだけは2食分用意しておくのもありですね。
続いて冷たいラーメンを作ってみます。
冷たいラーメンといえば、「朝ラー」文化がある静岡県藤枝市では、ほとんどのラーメン屋さんに冷やしラーメンというメニューがあります。これもおいしかったです! 私の中で醤油ラーメンの株がさらに上がった1品でした。
これこれ。
しかし今回作るのは、野菜をたっぷり取れる冷たいラーメンです。
具はこんなものを用意しました。ルールはありませんからお好みでどうぞ。でもレタス系の葉野菜はできればあったほうがいいかもしれません。個人的にはトマトもマストです。
[材料] 葉野菜各種 トマト コーン 味付き卵 ハム ごまだれ(しゃぶしゃぶ用)
なんだかこれだけでサラダとして成立していますね。ラーメンいらない……? いやいやいや、これらとラーメンの相性のよさが今回のポイントですから、ゆでたラーメンを水でしめて盛り付けてみましょう。
きれいです!
なんだかおしゃれな空気まで漂ってますよ!
冷たいラーメンはごまだれにつけて食べるのではなく、ごまだれを全体にかけていただきます。辛いもの好きな人は、このごまだれにぜひぜひラー油を加えてください、超おすすめです!
濃いごまだれとたくさんの生野菜とラーメンのそれぞれが調和しあい、温かいラーメンとは違った魅力があります。もしごまだれがくどすぎると思ったら、ちょっとポン酢を加えてみてください。これまたおすすめです。ポン酢とラー油の両方加えるのも、もちろんありです(私自身はこのタイプ)。
でも作り終えてからふと思ったんですが、これって冷やし中華のごまだれ版に野菜をいろいろ加えただけなの、もしかして? それに北海道でラーメンサラダって呼ばれてない、もしかして? なんの新鮮味もひねりもないレシピだった、もしかして?
一応、冷やし中華の一般的な具とは異なるということで、あくまでも「冷たいラーメン」と言い張らせてください(泣)。ラーメンサラダは……ええ、これは間違いなくラーメンサラダですね、かぶってしまいました(泣)。「ラーメンサラダとも呼ばれる冷たいラーメン」と言い張らせてください。なお、生野菜とラーメンと一緒に食べられるというのが、このレシピの魅力だと感じます。
好きなものを好きなだけ盛れたり、好きなペースで食べられたり、自宅で作るラーメンだからこその魅力があります。みなさまも「誰に対してかわからないけれど優越感を味わえる」ような、そんなマイラーメンを作ってみてください。
※この記事は2017年4月の情報です。
書いた人:椿あきら
猫の下僕をしているライターです。猫と暮らすようになってから、断然家飲み派になりました。著書に『オリンピックと自衛隊 1964-2020』(並木書房)。 Twitter:@nananatsubaki
過去記事も読む
関連記事リンク(外部サイト)
酒のアテにも最適! 作り置き、かんたん常備菜
「魔の3歳児」まっさかりの息子を「なまはげ」にちょっくら叱ってもらってきた
炊飯器は結局ナニ買えばいいのか問題、ひとつの答えがこれだった【家電ジャーナリスト推奨】
食を楽しみたいあなたのスキマ時間を、笑顔と感動と知って得する情報で満たす「グルメ情報マガジン」です。平日は休まず更新中。
ウェブサイト: http://www.hotpepper.jp/mesitsu/
TwitterID: mesitsu
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。