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【TABIZINE自由研究部】日本人の情緒について<4>『モアナと伝説の海』は吹き替え版がいい

【TABIZINE自由研究部】調べる、考える、まとめる、伝える。

夏休みの自由研究のように、心惹かれることについて、じっくり調べてみる。考えて、試行錯誤し、また考えて、まとめて、発表する。TABIZINEにもそんな場がほしいと思い【TABIZINE自由研究部】を発足しました。部員ライターそれぞれが興味あるテーマについて自由に不定期連載します。

筆者の連載では、常々不思議に感じていた、そして実は根拠のない自信にもつながっていると思われる「日本人の情緒」について考えていきたいと思います。

【TABIZINE自由研究部】日本人の情緒について<4>『モアナと伝説の海』は吹き替え版がいい
突然ですが、映画『モアナと伝説の海』をすでに3回観ました。もちろん、すべて自腹です。

3回の内訳は、日本語吹き替え版1回、字幕版1回、4D版1回です。ものすごく個人的な意見になりますが、日本語吹き替え版がものすごくよいです。

さらにもう1回日本語吹き替え版を観てしまおうか! とサイトで上映スケジュールを確認すると・・・都心を中心に続々と上映終了の告知が出ているではありませんか。

DVDでももちろん鑑賞できるのですが、映画館で日本語吹き替え版が観られる期限がせまっていると思うので、なぜ吹き替え版がよいのか、それが「日本人の情緒の自由研究」と何の関係があるのか、お伝えしたいと思います。

泣くのは「話に感動したから」ではなく「遺伝子が共鳴したから」

【TABIZINE自由研究部】日本人の情緒について<4>『モアナと伝説の海』は吹き替え版がいい
筆者は涙もろい方ですが、『モアナ』ではとにかく泣きます。ミュージカル風に歌と音楽があるシーンなどは8割泣いています。

周りにその話をすると「そんなにいい話なの?」と聞かれますが、どうも話に感動して泣いているわけじゃなそさうなんです。感情とは別のもの、本能とか、なにか自分の中の根っこの部分が揺さぶられているように感じます。

その答えを、『モアナと伝説の海』のパンフレットの中に見つけました。

私たちの祖先は優れた海洋民族であったという。モアナの航海に、またオペタイア・フォアイの音楽に、海洋民族であった私たち日本人の遺伝子は共鳴する。
神保 滋(ハワイアンミュージシャン/ハワイ・ポリネシア文化研究家)

『モアナと伝説の海』パンフレットより

オペタイア・フォアイは、この映画の音楽を担当した一人。二人の監督が映画の企画を練るためリサーチしたハワイ、タヒチ、ニュージーランド、フィジー、サモアなどポリネシアの島々を巡る中で知ったサモア出身のミュージシャンです。オペタイアの音楽には、歌を通して自分たちの物語を語り継いできたポリネシアの人々の伝統が生きていると言います。

「遺伝子が共鳴する」。その言葉は、筆者の心にすとんと落ちてきました。たしかに、そんな感じ。妙に納得してしまったのです。

母音が中心になった言語は日本語とポリネシア語だけ

【TABIZINE自由研究部】日本人の情緒について<4>『モアナと伝説の海』は吹き替え版がいい
母音を中心とする日本語は、世界でも珍しい言語です。これは、日本とハワイ・南太平洋のポリネシア語族だけに見られる言語の特徴なのだそうです。

そして母音は、自然の音に近い音だとも言います。母音語族(とここでは名付けてみます)は、小川のせせらぎや虫の声を左脳で聞き、そこに意味を感じます。子音を中心とした言語を使う世界のほとんどの人には、それらの自然音は右脳で聞き、雑音にしかきこえないそうです。

そこにはおそらく、火山からもたらされる、自然への畏怖、自然との共生の感覚も影響しているのではないでしょうか。日本と同じく、ポリネシアの多くの地域にも火山があり、自然の脅威を感じながら生きてきたのです。『モアナと伝説の海』でも、火山は重要な役割を担っています。

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