体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

「人が好きだから、地元福島のために働く」——彼女の熱い思いの原点にあるものとは

リクルートキャリアには北は札幌、南は鹿児島まで、全国各地に34の拠点があり、各拠点では地元企業の採用活動を支えるパートナーとして、日々多くの社員が活躍しています。現在は東京本社・総合企画部に勤務する長瀬かおりが、リクルートキャリアでのファーストキャリアとして生まれ育った郡山で8年間働くことを選んだことには、どんな理由があったのでしょうか。彼女の言葉から、その思いを紐解きます。

f:id:katsuse_m:20160622230259j:plain

 長瀬かおり(ながせ・かおり)

人材派遣会社での営業経験を経て、2008年株式会社リクルート HRカンパニー(現リクルートキャリア)に入社。福島県内3~40社の新卒採用支援を実施。2016年7月、さらなるキャリアアップのために東京の総合企画部へ異動。現在は、大手企業様の新卒採用支援につとめている。

郷土に尽くした祖父の姿が「働くひと」の原点

f:id:katsuse_m:20160622230418j:plain

郡山は、私が生まれ育った街です。大学進学と最初の就職でいったんは離れましたが、2008年に戻ってきてからは、ずっとここで暮らしています。震災から5年、まだとても「復興しました」とは言い切れません。

でももう、「震災を理由にするのはやめよう」とクライアントの人事の方たちとも話しているんです。過去起こったことをいつまでも悔いるのではなく、前を向いて歩き続けることが、今、私たちにできることだから。

祖父は長らく地元福島の行政に携わっていました。来客も多く、お正月やお盆はもちろん、頻繁にご近所から海外まで40~50名もの方が集まって、酒を酌み交わしながら熱く想いを語らっていました。

私は祖母や母と一緒にお手伝い。「えらいねぇ」なんて褒められたり、叔父が演奏する尺八の音色に、海外からのお客さまの横に座って、「わーっ!」と歓声を挙げたり……。お客さまを迎える家族の大変さもわかっていましたから、「祖父のようになろう」とまでは思いませんでしたが、郷土のために尽力する大人たちの姿や、海外の方との交流の中で、「こんなふうに掛け値なしに熱い思いを持てる仕事ができたらいいな」とおぼろげに夢を持つようになりました。

東京都内の大学に進学し、留学制度を活用してアメリカに行くことにしました。その時は「憧れ」の一心だったのですが、留学先のアメリカで自分の壁に気づくことになったんです。

日本では電車やエレベーターの中でなるべくパーソナルスペースを確保しますが、一方、アメリカではみんな当たり前のように、見知らぬ人でも親しげに話しかけるのです。「これからどこに行くの?」とか「今日、こんな悲しいことがあったの」「じゃあ、僕にできることはないかい?」とか……まさにアメリカのホームドラマみたいに(笑)。

私はといえば、とてもそんなにオープンになれなくて、くよくよしてばかり。「はぁ……私ってほんとに小さいなぁ」と、7カ月という短い期間でしたが、挫折を感じていました。

その後「よし、今度こそ」と意気込んで、夏期休暇を利用して2カ月間、成長著しい中国に留学しましたが、そこで再び挫折。

フィールドワークで「女性の社会進出」について意識調査を行ったのですが、そもそも「街頭でアンケートを取る」という行為自体が特異で、しかも当の私は「外国から来た女性」。怪しまれたり、時には罵声を浴びたりすることもありました。フレンドリーだったアメリカとのギャップもあって余計にショックで……J-POPを聴きながら、毎日ルームメイトに「帰りたい」とこぼしていました。けれどもその経験を通して尚更、「私は根本的に、人が好きなんだ。だから人とコミュニケーションを取りたいんだ」と思い知ったんです。

「ありがとう」と言ってもらえる仕事

1 2 3次のページ
carrariaの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。