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「魔の3歳児」まっさかりの息子を「なまはげ」にちょっくら叱ってもらってきた

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皆さん、「なまはげ」ってご存じですよね。

そう、手に包丁を持った鬼が「悪い子はいねがーーー!!」と叫びながら各家庭をまわる秋田名物のあれ、です。

私はテレビなどでしか目にしたことがありませんが、今見かけたなら「なまはげ」にこう訴えたいです。「悪い子いるよ、いる!」と。

それは我が家の息子。

現在3歳なのですが、とにかくイヤイヤがひどいわ、思い通りにならないと泣いて暴れるわ、知恵もついてきてうそや言い訳もするわと「魔の3歳児」のテンプレート通りなワンパク坊主へと成長しているのです。

ホント、「なまはげ」の手を借りられるものなら借りたいよ……って、え? なになに? 秋田に行かずとも東京で「なまはげ」に会えるところがある……?

よっしゃ、それなら「なまはげ」にこのきかん坊ムスコを叱ってもらおうじゃないですか。

「なまはげ」は銀座にいる

東京で「なまはげ」に会える場所。それは地下鉄の銀座駅から歩いて5分ほどのところにある「なまはげ 銀座店」というレストランです。

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まわりは「さすが銀座」と思わせるような高級そうな老舗クラブやバーが立ち並んでいます。こんなとこにいるのか、「なまはげ」が。銀座の蝶たちに混じって、秋田の「なまはげ」が……。

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今回、事前に息子には何も言っていないため、本人は大好きな電車に乗れてゴキゲンな様子。しかし駅を降りた途端、早くも「もっと乗りたかった」などと駄々をこね始めています。

おうおう、今日はいくらでも駄々をこねるがよい。

そのほうが「なまはげ」に叱られがいもあるというものです。

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▲今夜の主役となる我が家のワンパクなムスコ

一日二回の「なまはげショー」

事前にお店に問い合わせたところ、こちらでは「なまはげショー」を一日二回、19時半と22時に開催しているとのこと。本物の「なまはげ」が各テーブルをまわり、場を盛り上げてくれるのだそうです。

そこで今回は19時半の「なまはげショー」を目当てに、19時にお店の予約をとりました。お店のある9階まではエレベーターで。そしてドアが開くとすぐそこに「なまはげ」の等身大オブジェが……!

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▲すでにここからなまはげ空間は始まっている……!

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家族連れでの来店も大歓迎だそうですが、お店の方いわく「お子さんの中にはやはり怖がって泣いてしまう子もいますね」とのこと。息子はいったいどんなリアクションを見せるのでしょうか……。

ついに「なまはげ」がやって来た!

お店に入り、しばらくは料理を楽しむ私たち。メニューはすべて秋田県の郷土料理なのですが、きりたんぽ鍋、いぶりがっこ、ハタハタ……どれを頼んでもおいしい!

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▲お通し。菜の花とピーナッツの味噌和え、ハタハタ、チーズが乗ったいぶりがっこ

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▲いぶりがっこ(496円)

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▲元祖 横手やきそば(885円)

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▲ハタハタの唐揚げ(788円)

特にきりたんぽ鍋は鶏のスープが濃厚で絶品でした。さすが雪国の郷土料理だけあり、寒い季節に食べると体があたたまる!

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▲絶品! 比内地鶏ガラスープ秋田名物!きりたんぽ鍋(1人前 1,814円。注文は2人前から)

さて、そうこうしているうちに時間は19時半すぎに……。

突然、お店の照明が消えて真っ暗!

大音量でドコドコドコ……と太鼓の音と和風の音楽が流れてきた!

雰囲気が変わったことを敏感に察知し、キョロキョロとあたりを見回し少し緊張の走った表情を浮かべる息子。隣にいた私の腕にしがみついてきました。

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ふふふ、息子よ、正念場はこれからだ……。

お店全体に「なまはげ」のナレーションが響き渡り、「あんまり言うこときかねば『なまはげ』に連れていかれるぞー」「覚悟しとけよー」など盛り上げにかかります。そしてしばらくすると……。

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「なまはげ」、やって来たーーーーーーーーーッ!

赤い鬼のお面にみのを身に着け鎌で床を鳴らしながら、わき目もふらずドスドスとこちらにやってきます。

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……いや、これ怖い!

大人の私でも逃げ出したくなるレベル。お店自体が古民家っぽいつくりになっているため、これまた臨場感たっぷりで。秋田にある昔ながらの家で本当に「なまはげ」を迎え入れているような気分になってきます。

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「なまはげ」は息子を見つけると近寄って来て、息子の頭に片手をやり「ちゃんとゆうこと聞いてるがー?」「言うこと聞かない子は山さ連れてくどー」とすごみます。息子は完全にフリーズしている様子。

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▲「なまはげ」と1ミリたりとも視線を合わせようとしない息子

しかし、けっして1ミリたりとも「なまはげ」と視線を合わせようとしないところに、息子の意地を垣間見ることができます。毎日、息子の様子を見ている私からすると断言できます。彼は内心そうとう怖がっている、と……!

ちなみに隣のテーブルにも息子と同じく3歳の男の子がいたのですが、大声で泣きじゃくりながら「僕は悪い子じゃない! 悪い子ならあっちにいるよぉ」と全力でうちの息子を指さしていました。

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免許を持ったプロの「なまはげ」

それにしてもこの「なまはげ」、すごい迫力です。大人の私でもビビッて、身に覚えがなくとも「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣いて謝ってしまいそうな雰囲気。

お店の方に聞いてみると、実は「ナマハゲ伝道師認定試験」に合格して免許を持った人が回っているのだとか。

ナマハゲ伝道師なんているんだ……。

世の中にはいろいろな免許や資格があるものですね。あとで実際に「なまはげ」の中の方に聞いてみたところ、なまはげ歴は13年とのこと。プロや……「なまはげ」のプロや。

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▲ここぞとばかり「なまはげ」に質問をする私

節分などで素人が鬼の格好をしても、子どもにお面をはがされそうになったり、「あれ〇〇先生だよー」とクスクス笑われたりなどありますが、やっぱり餅は餅屋。

「なまはげ」を頼むなら「なまはげ」のプロに。

皆さん、今日はこれだけは覚えて帰ってくださいね。

なまはげ効果はいかほど?

さて、「なまはげ」にも叱ってもらったことですし、これで息子も今後は少し聞き分けがよくなるでしょうか。

もし家で魔の3歳児ぶりを発揮したら、「また『なまはげ』に会いにいこうか?」とニッコリすれば効果てきめんだったりして!?

そんなふうに思っていたところ、帰り際に衝撃の場面に出くわしました。まだテーブルをまわっていた「なまはげ」を見つけた息子、「バイバイ」と手を振っているじゃないですか。

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……え、「なまはげ」に気を許し始めてんじゃないよ!

これは予想外の展開です。慣れてもらっちゃ困るよ、慣れてもらっちゃ!! 「ナマハゲ、ホントハヤサシイ。トモダチ」みたいなハートフルストーリーはいらないから!

しかも帰宅後、「『なまはげ』、なんて言ってた?」と尋ねると、「寝ない子は誰だーって」と「なまはげ」の声をまねして答える息子。

……いや、そんなことはひとことも言ってなかったし、それ絵本のタイトルと混同してないか。

というわけで、本当は“大成功~、テッテレー♪”というどっきりのようなラストを期待していたのですが、現実はなかなかそうは行かないものですね……子育て、むずかしい。

子どもが「なまはげ」と出会う意味

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「なまはげ」に息子を叱ってもらえば翌日からうそのように聞き分けがよくなる……正直、そんな劇的な効果はありませんでした。

でも、効果うんぬんとは別に、こうした日本の伝統文化に触れることは子どもにとっていい機会になるし、「『なまはげ』に叱ってもらう」というのもひとつの恐怖体験としてアリだと私は思うのです。

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ちょっとおどろおどろしい昔話が情操教育の一環となるように、「なまはげ」に会って叱ってもらうというのもまた、子どもの心を揺さぶり感性を育てる一助となるはず。

そして親にとってもいいことはあります。子どもはかわいい、けれどまだまだ道理が通じない幼児とともに毎日過ごすというのはしんどいこともしょっちゅうです。正攻法ばかりではなく、「『なまはげ』に会わせる」なんて選択肢があることを心に留めておくと、日々の子育てが気分的にちょっとラクになるかもしれません

もちろん、子どもを持つ人だけでなく家族や恋人、同僚などに手を焼いている人もOK! 彼ら「なまはげ」のプロが、怠けている人たちをしっかりと叱ってくれるはず。会社や仲間同士での飲み会にもぜひ利用してみてくださいね。

お店情報

なまはげ 銀座店

住所:東京都中央区銀座8-5-6 中島商事ビル9F

電話番号:050-3467-6784

営業時間:17:00~23:30

定休日:無休

ウェブサイト:http://www.akita-namahage.jp/ginza/

www.hotpepper.jp

※この記事は2017年3月の情報です。

※金額はすべて税込みです。

書いた人:鷺ノ宮やよい

鷺ノ宮やよい

三重県出身。旅行代理店、編集プロダクションを経て2009年よりフリーライターとして活動中。学生時代に池波正太郎の小説やエッセイを読んで、食べ物の魅力を文章で伝えることに惹かれる。これまで雑誌やウェブサイトなどで携わったグルメ関係の記事は100本以上。三度の飯より食べることが好き。激辛ジャンキー。慢性眼精疲労。 Twitter:@saginomiyayayoi

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