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アニメ聖地とファンが手を携えた新お土産開発に密着

アニメ聖地とファンが手を携えた新お土産開発に密着

 佐賀県唐津市が人気アニメ『ユーリ!!! on ICE』とのコラボ企画を開始して2か月がたとうとしています。その間に取材含め個人的にも色々なところを回ってきました。

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 登場キャラクター・勇利の出身地ということもあり、街中のいたるところにキャラクターの存在を感じられる景色がみられるため、アニメに使われたところを覗けば聖地巡礼の旅行客とすれ違うことが出来ます。

 そんなある日、聖地巡礼が2桁回数を超えた筆者がたまたま巡礼客を案内していた時のことです。「第二滑走で一瞬登場するお茶屋の“場所”モデルかも?」とファンの間で噂される隠れ聖地のお店に案内したところ、中から見た景色がアニメのあのシーンに似ており、勿論案内した人達は「そうかもしれない!」と大盛り上がり。内装はアニメとだいぶ異なりますが、入り口から見た外の景色がほんとよく似ています。こういう発見も聖地巡礼ならではの楽しみですよね。

アニメ聖地とファンが手を携えた新お土産開発に密着灯りのついた状態
アニメ聖地とファンが手を携えた新お土産開発に密着あえて暗くすると!?

■ファンと地元の新お土産開発

 さて、そんな大盛り上がりした同店。折角なのでお土産をと物色していたところ、同店では関連商品を置いておらず、巡礼者達からは「ここでキャラクターのイメージのものがなにか手に入ればいいのに」という声をポツリ。 それを聞いていたお店の方。実はお店の方も隠れ聖地といえども商店街自体に続々訪れる巡礼者のため「思い出になるようなものをお土産として出せればいいのに」と思っていたと教えてくれました。かといって大人の事情もあるので、勝手には作れず……。じゃぁどうすればいいか。

 地元の声に応えようとファンが知恵を絞りました。「イメージカラーがあるじゃないか!」それならファンには雰囲気だけでも楽しんで貰えるし、一般のお土産物としても活用できるのでは?

 こうして、ファンと地元が手を組んだ新しいお土産開発が始まりました。まずはお店の方から、手ごろな値段で持ち帰りやすい商品の提案があった後はファン側によるパッケージのアイデア出し。こちらはカタログを借りて巡礼客で顔を突き合わせ色味や素材を吟味し、お店の方に在庫を問い合わせてもらいます。

 次に一番大事なラベルの色決め。お店の方にキャラクターのイメージを必死に説明し、その場にある色々なもので説明をするファンの姿には愛が溢れています。出会って初日である程度形にした巡礼客たちは、商品の出来上がりを楽しみに帰っていきました。

■出来ることで、出来る限りファンを喜ばせようとする地元の人達

 それから3日。巡礼客の後を引き受けて商品を手にする約束をしていた筆者にお店から連絡が入り、商品が完成したとのこと。早速お店へと伺いました。お店に到着すると、巡礼者たちが帰った後にためしに打ち出してみた他のデザインのラベルもあり、お店の方もなんとかして勇利の地元感を出し応援したい!と苦心した様子がうかがえました。なんというか、そこに「勇利」というフィギュアスケーターが実在し、地元が本気で応援しているような温かい雰囲気。
アニメ聖地とファンが手を携えた新お土産開発に密着試行錯誤したラベル

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