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実は危険がいっぱいの猫だけのお留守番

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「2日に1度、お世話に来てもらうことはできますか?」

時々このようなお問い合わせをいただくことがあります。残念ながら当方では訪問日の間の日にお友だちやご家族などの訪問がない限りは、お断りしています。2日に1度のお世話をすんなり受けるキャットシッターは、現在あまりいないのではないでしょうか。

お断りするのには、ちゃんと理由があるのです。2日に1度のお世話となると、猫だけで過ごす時間が48時間以上となります。今まで健康に見えた猫でも、突然命にかかわる病気が発症することがあります。尿路結石症や尿道閉塞です。尿道に結石が詰まるとおしっこが出なくなり、尿毒症になって命にかかわる危険な状態を引き起こします。
尿が出なくなってからの生存率は48時間で7割、72時間では一気に下がって2割になります。24時間以内でしたら、助かることが多く、手遅れになる前の対処が重要です。

毎日誰かがお世話に行けば、24時間以内に排尿がないことに気が付くことができます。
キャットシッターは必ずトイレチェックで猫の健康管理を行っています。
多頭飼育で、どれが誰の尿かわからない場合でも、尿が出なくなった猫は元気がなくなってうずくまる、トイレに何度も行くけれど尿が出ず落ち着きがなくなるなどの異常が見られますので、気づくことは難しくはないでしょう。
これが2日に1度のお世話となると、発見できたとしても生存率は下がります。もちろん、ずっと誰かがそばにいたとしても助けられない病気もありますが、尿道閉塞は発見さえ早ければ助けることのできる病気です。発見が早いか遅いかだけにかかっています。
猫だけのお留守番が48時間以上にならないように誰かを手配することが、大切なのです。

急病だけではありません、他にも、いろいろな危険が猫だけのお留守番には潜んでいます。

室内飼いの猫は、基本的に家の中から出ることができません。つまり閉め切られた密室にいる状態ということです。もしも狭い空間で飼育されている場合は、部屋が暑くなっても寒くなっても、他の場所に避難することはできないのです。水やフードがなくなっても、探しに行くことはできません。もちろん戸棚からフードを取り出したり、水道の蛇口をひねることもできません。

猫をお留守番させるときは、たとえシッターや家族に毎日お世話に来てもらうことにしていたとしても、丸1日は密室で過ごさせるのだということを覚えておいてほしいのです。エアコンなどで部屋は快適な温度に設定する、水は数か所に多めに置く、予備トイレも出すなど普段よりさらに気を付けてお出かけください。

また、不慮の事故も簡単に起きるということも忘れないでください。猫が閉じ込められる可能性のあるような隙間は事前に塞いでおく、またドアが閉まったりしないように各部屋のドアにはストッパーを付けておくなどは必須です。

私の体験ですが、お世話にお伺いした時に、首輪が猿ぐつわ状態になった猫を発見したことがありました。猫の首輪が猿ぐつわのように口に引っかかって、猫は首輪を取ろうとして必死でよだれを垂らしながらもがき苦しんでいました。おそらく緩くなった首輪が、毛繕いをしている最中に顎に引っかかって取れなくなったのでしょう。よだれの量や猫の疲弊具合から見て、かなり長い時間苦しい状態だったようです。
首輪は「宙づり」や「たすき掛け」事故を起こし、簡単に猫の命を奪う凶器になる可能性がありますので、装着させるのならば、一定の力が加わると首輪が外れる仕組みの「安全(セーフティ)首輪」にしましょう。

猫だけに限らず生き物と暮らすいうことは、あらゆる想像力を働かせる必要があるということですね。想像力豊かに工夫をして、あなたの猫の生活を安全快適なものにしてあげてくださいね。そして、猫だけでお留守番させるのではなく、必ず家族やシッターにお願いすることもお忘れなく・・・

参考文献:「ネコの看取りガイド」東京猫医療センター院長 服部幸著

 

キャットシッターないとうのHP:  http://catsitter-naito.com/

 

著者:キャットシッター 内藤由佳子

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