ガジェット通信 GetNews

見たことのないものを見に行こう

地下鉄のWi-Fi導入はどこまで進んだ? 今後はどうなる?

DATE:
  • ガジェット通信 GetNewsを≫
地下鉄のWi-Fi導入はどこまで進んだ?今後はどうなる?

スマホにタブレット、ノートパソコン……。電車の中を見れば、必ずと言っていいほど誰かがこれらを操作している。最近では、フリーWi-Fiが利用できる鉄道も増えていると聞くが、利用範囲はどのくらい広がっているのだろう。今回は、特に電波が入りづらそうな“地下鉄”に注目。Wi-Fiの現状を聞いた。ご協力いただいたのは、東京メトロ・広報の石川登さんと、東京都交通局・総務部の田中守さん。

両社とも、着々とWi-Fi導入が進んでいる

まずは現在、どの程度までWi-Fi導入が完了しているのか、進行状況を聞いてみると、両社ともWi-Fi環境の設置はかなり進んでいるようだ。まずは東京メトロから。

「当社の無料Wi-Fiサービスは、現在東京メトロ全駅(※1 一部管理委託駅を除く)の駅構内と、銀座線の車両内(※2)でサービスを展開しています。今後は銀座線だけでなく、全路線導入に向けて準備を進めております」(東京メトロ・石川さん)

※1 一部管轄委託駅……日比谷線北千住駅、有楽町線和光市駅、南北線目黒駅、副都心線渋谷駅

※2 銀座線の5編成で導入済み(2017年3月末現在)

東京都交通局では、駅への導入に続き、車両内への導入を現在行っている。

「『FLET’S SPOT』(NTT東日本)や『ソフトバンク Wi-Fiスポット』(ソフトバンクモバイル)、『UQ Wi-Fi』(UQコミュニケーションズ)など、契約者向けWi-Fiは、各社Wi-Fiが全駅で利用可能な状態です。無料Wi-Fiとしては、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社(以下、NTT BP)が35駅で提供する『Toei Subway Free Wi-Fi』と、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスが全駅で提供する『TRAVEL JAPAN Wi-Fi』の2種類をご利用いただけます。都営地下鉄4路線の全編成(※他社の車両を除く)への導入を、2020年3月までに完了する予定です」(東京都交通局・田中さん)

ちなみに、都営地下鉄の35駅で提供されている無料Wi-Fi(NTT BP分)の利用件数(2017年度1月)は、平日で一日3万件弱、土日・祝日でおよそ半分の1万5000件程度。

どちらも、駅構内でのWi-Fi設置は完了し、残すは車両への導入のみ。電車内でも、移動中にサクサクとスマホなどを使えるのは、特にビジネスパーソンにはうれしいことだろう。あとちょっとの辛抱。車両へのWi-Fi導入完了を楽しみに待っていよう。

場所や利用状況によって、Wi-Fiの快適さは変わるのか?

筆者の友人からは、無料のWi-Fiに接続していても、いつも同じところで切断されてしまうことがあるという声も耳にする。たしかに、利用する駅や車両によって混雑状況は変わるし、タイミングによってWi-Fi接続利用者数も増減するもの。快適なWi-Fi接続環境を保ち続けることはできるのだろうか?

これについて質問したところ、「接続しにくいことや速度低下などがあるかもしれませんが、現在のところお客さまからご意見はいただいておりません。接続については、各通信事業者が提供しているサービス水準によるものであり、調整が必要」とのことだ。

しかし、快適さこそ重要なポイント。今度は、Wi-Fiを提供する『NTT BP』に聞いてみることに。「そのようなことがないよう努めてはおりますが……」と、前置きしつつ、以下のように話す。

「地下鉄に限らず一般的なお話になりますが、混雑状況等で速度や接続に差がでる可能性は考えられます。また、Wi-Fi導入後に周辺に新たな建築物ができたりしてもWi-Fiを遮る可能性があり、速度低下の原因になることがあります」(NTT BPご担当者)

つまり、Wi-Fiはその性質上、周辺環境の状況によって速度などの快適さに多少の誤差が生じてしまうということ。とはいえ、鉄道各社もWi-Fiを提供する側も、なるべくそうならないよう工夫をしてくれているようだ。

また、最近見かける「訪日外国人向け」のWi-Fiの導入趣旨は、東京都交通局の田中さんいわく、「訪日外国人のお客さまは、LTEやキャリアWi-Fiなど、ほかの選択肢を選びづらいため」とのこと。外国人観光客の多くは、日本の通信会社と契約していないため、誰かが通信インフラを提供してあげないと、何の情報も得られなくなるのだ。国全体としても動いているが、鉄道各社もこれに賛同し、提供しているという。

地下鉄のWi-Fiの導入はかなり進んでいることが分かった。今後、さらなるサービスが追加される予定はまだないが、よりつながりやすい環境が整備されていけば、移動中のスマートフォン利用もより快適に。2020年は、オリンピックの中継を地下鉄内でWi-Fiを使って観ることもできるかも……。●取材協力

東京メトロ

・東京都交通局
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/04/131774_main.jpg
住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

関連記事リンク(外部サイト)

これからの都心鉄道[1] 東京メトロの改革~新駅・脱混雑~
これからの都心鉄道[4] 新駅開業・路線乗り入れの地価影響は?
小田急線の「複々線化」で見込める3つの効果とは?

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
SUUMOジャーナルの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。