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平井堅“生を見つめて書いた”「ノンフィクション」初披露! ベストアルバム『歌バカ2』発売も決定

平井堅“生を見つめて書いた”「ノンフィクション」初披露! ベストアルバム『歌バカ2』発売も決定

 平井堅のスペシャルライブ【2017 Special Live !!「THE STILL LIFE」】が、2017年4月19日に東京・日本武道館でファイナルを迎えた。この公演は昨年7月にリリースされた約5年ぶりのオリジナルアルバム『THE STILL LIFE』収録曲を中心に披露するというもので、大阪城ホールで2公演、日本武道館で2公演を開催し、トータルで36,000人を動員した。

平井堅 ライブ写真(全11枚)

 1曲目はアルバム『THE STILL LIFE』収録曲の「グロテスク」。安室奈美恵をフィーチャリングしたことでも大きな話題を集めた2014年発表のシングル曲だが、ライブでは平井堅のソロバージョンとして歌われた。そして「style」「ソレデモシタイ」と、アップテンポのナンバーを3曲立て続けに4人のダンサーとともに披露し、場内をいきなりヒートアップさせたかと思いきや、4曲目でムードは一変。椅子に腰掛け、バラードの「魔法って言っていいかな?」をしっとりと歌い上げる平井堅に10,000人の観客は静かに酔いしれた。

 日本武道館の2階スタンド席最後方の立ち見エリアまでぎっしりと埋めた観客をじっくりと、そして嬉しそうに見渡した平井堅は、「平日の日本武道館にお越しいただき、誠にありがとうございます。すべてを懸けて、明日……死なないですけど、明日死んでもいいくらいの気持ちで歌いますので、最後まで受け止めておくれ、武道館ボーイズ&ガールズ!」と、ジョークを交えながら挨拶。その後、アルバム『THE STILL LIFE』に収められた「ON AIR」、久保田利伸がプロデューサー兼アレンジャーとして参加した2000年発表作の「Unfit In Love」、平井堅自身の作詞作曲としては初のチャート1位を獲得した2002年の大ヒット作「Ring」、今年3月に公開された映画『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』の主題歌「僕の心をつくってよ」を披露すると、場内が暗転。インタールードの時間となる。

 ノイジーなサウンドが鳴り響き始めると、ステージ両サイドと後方に設置されたLEDスクリーンにテレビのブロックノイズなど、これまたノイジーな映像が矢継ぎ早に映し出された。平井堅のパブリックなイメージとはずいぶんと違う演出のように感じられるが、そこで使用されていた音源はアルバム『THE STILL LIFE』の中では、いや、平井堅のキャリアにおいても異色のハードコア「驚異の凡才」のリミックス。オリジナル以上の激しさと粗さが施されたアレンジは、思わず、平井堅のコンサート会場にいるのを忘れてしまうほどユニークなものだった。

 そのインタールードが終了すると、真っ暗なステージ中央にすーっと平井堅がせり上がってくるやいなや、「告白」のイントロが始まった。誰もが心のどこかに持つ闇、絶望を徹底的に歌い上げたこの曲は、真っ黒なケープに身を包んだ平井堅のスタイリングがさらなる不気味さをかもし出していたが、直後は一転。披露されたのは、クレディセゾンTVCMソングとしてオンエア中の新曲であり、大好きな“君”のことをやさしく、あたたかく歌った「ほっ」だった。しかも、ステージを下りて、歩いて移動したフロア中央の小さなサブステージで歌ったのである。そこには平井堅がいるというだけで、特別な演出はない。【2017 Special Live !!「THE STILL LIFE」】は、あらゆる角度から平井堅の魅力を伝える構成となっているのだ。

 平井堅がより身近に感じられるサブステージでのパフォーマンスは続く。最近のライブでは完全に定番化した「リクエストコーナー」も行われた。選ばれたラッキーな観客が、自分が歌ってほしい平井堅ナンバーを要望できるだけでなく、平井堅としばしのトークが楽しめる人気企画で、この日は「Love Love Love」と「PAUL」がリクエストされた。そして「Plus One」を歌い始めると平井堅は再び歩いてメインステージへ戻り、この曲と「somebody’s girl」を、これまた再びステージに登場した4人のダンサーとともにパフォーマンス。いうまでもなくサブステージとはまったく違う演出で、とにかく、今回の平井堅のライブはまるでジェットコースターに乗っているかのようなおもしろさ、スリルがあるのだ。一方、今回に限ったことでなく、平井堅のライブで必ず楽しめることがあって、それは、CDでは打ち込みのトラックをバックに歌った曲は、ステージでは必ず生演奏で披露するということで、当然、CDとはまったく異なった響きとなる。たとえば「Missionary」がそれで、平井堅のバックを長年務めるメンバーとあって息はぴったり。タイトな演奏で見事に決めた。

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