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【ここは法廷だゼ!】裁判所のランチ事情・水戸地裁の食堂は……あれっ?

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水戸地方裁判所

JR水戸駅を北に歩いて10分程度のところにある水戸地方裁判所。裁判員制度施行により、他の裁判所と同じように、裁判員裁判用の法廷がある新しい棟ができ、古さと新しさが共存している。

4年前、ここには売店があった。各地の裁判所には、ちょっとした売店があることが多く、ここでも弁当やパン、飲み物などが売られていた。しかも売店といいながら水戸地裁ではカレーやうどんなどの軽食も食べることができたのである。

広さは6人掛けのテーブルが6つ程度。かなり規模は小さく、その奥には売店従業員がスタンバっているカウンターがあった。ここでパンなどを購入できるがそのほか、奥には家庭用コンロが2つほど並んでいて、頼めば、売店従業員が作った軽食も食べる事ができる仕組みになっていた。

このように、いちおう軽食屋の機能も兼ね備えた売店だったのだが、軽食コーナーとしての回転はすこぶる悪い。筆者が当時、ここに12時前に訪れた際、売店で働いていた女性従業員はせわしなくコンロの前で鍋をゆすりながら、注文が入るたびに「えっ!? カレー!?(←怪訝な顔で)」「あ~もう弁当終わった!(←この時点で12時前なのに……!?)」など、テンパっている人間特有の威圧感を醸し出しており、この女性従業員ひとりにかかる仕事量が多すぎるのか、それともこの女性従業員の手際が悪いのか、いまいち判然としない状況ではあった。家庭用コンロの火力の限界だったのだろうか? しかし、いずれにしても、通常はさほど混まない時間帯である12時前に筆者がうどんを頼んだときは、出て来るのに10分くらいかかった上に、麺はぬるかった。

混乱を極める売店という名の食堂を訪れて早4年。もう2012年である。そろそろ、売店兼軽食屋としてこなれてきたころではないか……と、心躍らせながら売店に向かったが……。なんと、その売店がなくなっていた。裁判所内の案内板にも売店の文字が消えていた。

見間違いではないか? 裁判員制度が施行された影響で傍聴人も少しは増えて、売店という名の軽食屋はますます忙しくなっているはずなのではないか? あわてて裁判所職員さんに尋ねたが、

「売店ねぇ、なくなっちゃったんですよぉ~」

と恐ろしい言葉が。

かつて売店があったその場所へ行くと、空き部屋になっていた。空き部屋のドアのガラスから奥をのぞき込んだが人の気配はない。あの女性従業員は今、どこで何をしているのか……とそっちが気になったが、裁判所の片隅で部屋をのぞき込んでいるところを見られ不審者扱いされるのは困る。慌ててその場を離れた。

水戸地裁には売店がなくなってしまったが、落ち込むことはない。裁判所のとなりに、コンビニができていた。ここで何とか小腹を満たす事はできるだろう……。

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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記者:

傍聴人。近著『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』(徳間書店)、『木嶋佳苗劇場』(宝島社)ほか古くは『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』(新潮社)『あなたが猟奇殺人犯を裁く日』(扶桑社)など。好きな食べ物は氷。

ウェブサイト: http://tk84.cocolog-nifty.com/

TwitterID: tk84yuki

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