【沿線調査】東京と千葉を結ぶ2路線 総武線vs.東西線を比較してみた

access_time create folder生活・趣味
【沿線調査】東京と千葉を結ぶ2路線 総武線vs.東西線を比較してみた

三鷹駅(東京)⇔千葉駅(千葉)間を運行するJR中央・総武緩行線と、中野駅(東京)⇔西船橋駅(千葉)間を運行する東京メトロ東西線。どちらも、東京⇔千葉間の移動に便利な路線だが、比較してみれば、何か違いが見えてくるのでは? そう思い、実際に沿線に住む人たち各150人にアンケートを実施。その住み心地を聞いた。

両路線とも、「アクセスの良さ」がユーザーに人気!

まずは、各沿線の好きなところ・気に入っているところについて聞いてみた。両路線とも、「どこに行くにも便利」「運行本数が多い」「ほかの沿線に乗り換えしやすい」の3項目を挙げるユーザーが多かったのだが、ポイント数では微妙に差があらわれた。

「どこに行くにも便利」では、東西線83.5%に対し、総武線は75.5%と東西線が8ポイント上回る結果に。「ほかの沿線に乗り換えしやすい」でも、東西線53.2%で総武線38.5%となり、大きく差がつき、東西線ユーザーのほうがやや多め。上位3項目のうち、「運行本数が多い」の項目のみ東西線44.6%、総武線57.3%で、10ポイント以上差をつけて総武線に軍配が上がった。

そのほかは、全体的に大きな差は見られないが、「乗車運賃が安い」の項目では東西線が33.1%に対し、総武線が10.5%とおよそ3倍。フリーコメントでも、「西船橋から中野まで乗ったとしても308円で済む」(東西線・38歳・男性)との意見も散見された。

一方で、総武線のみで高ポイントだった項目もあり、「終電が遅いもしくは始発が早い」では、東西線9.4%に対し、総武線は23.8%。どちらも交通利便性が高く満足度の高い路線ではあるが、細かいところでこのような差が見られるのは、興味深い点といえるだろう。【画像1】総武線・東西線ユーザーが沿線の「気に入っているところ」(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像1】総武線・東西線ユーザーが沿線の「気に入っているところ」(出典/SUUMOジャーナル編集部)

TOP3はまったく一緒! 「通勤ラッシュの混雑」は両路線の課題?

アクセスの良さは、両路線の魅力として挙げられるが、その便利さゆえ、改善してほしいところでもある様子。両沿線の「もう少し改善されればいいのに……」と思うところについても聞いてみたのだが、「好きなところ」同様、上位3項目は両路線とも同じ。なかでも、特に不満の声が多く上がったのは「通勤ラッシュ時の混雑が激しい」だ。

とはいえ、総武線は50.7%、東西線では10ポイント高い61.3%と差がついており、東西線ユーザーのほうがより、混雑への不満をもっている様子。フリーコメントも、「とにかく、混みすぎてラッシュがすごすぎる」(東西線・29歳・女性)、「乗るのも降りるのも大変な状態」(東西線・38歳・男性)などがあり、東西線の混雑緩和はユーザーたちのさらなる満足度向上のカギともいえよう。

一方で、「乗車運賃が高い」の項目では、東西線8.0%、総武線15.3%で、およそ2倍の差をつけ総武線に軍配。しかし、東西線ユーザーは好きなところとして「乗車運賃の安さ」を挙げているところを見ると、当然の結果といったところか……。

ちなみに、全体的にはポイントは高くはないが、「終電が早いもしくは始発が遅い」の項目でも差がついた。東西線10.0%で、総武線4.0%。残業で帰りが遅くなる人や、仕事のあとにちょっと一杯なんて人もいるだろう。そんな人たちにとっては、総武線のほうが相性はいいのかも?【画像2】総武線・東西線ユーザーが沿線の「改善してほしいところ」(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】総武線・東西線ユーザーが沿線の「改善してほしいところ」(出典/SUUMOジャーナル編集部)

「都会と自然」の二面性が共通の魅力

これまで、「好きなところ」と「改善してほしい」ところを見てきたが、「今住んでいる沿線は好きですか?」と質問したところ、「とても好き」「好き」と回答したのは、総武線74.6%、東西線69.3%。総武線ユーザーのほうが満足度は高めだが、どちらも7割前後と、比較的高ポイント。

これから総武線・東西線両路線の沿線に住もうと考えている人に向けて、オススメポイントを聞いてみたところ……?

「通勤、通学に便利」(総武線・55歳・男性)や「東京を横断しているのでどこに出るのも便利」(東西線・58歳・男性)と、やはり両路線とも、交通アクセスの良さをオススメする意見が目立つが、「近くに公園が多く、子どもの遊び場が多い」(東西線・62歳・男性)や「自然もあるし、都会的な部分もあるし、ちょうど良いバランスだと思うのでオススメ」(総武線・23歳・女性)など、“住みやすさ”を挙げる人も。

「停車する駅には名の通った下町がたくさんある」(東西線・67歳・男性)、「大都会ではないが、それぞれ親しみのある街」(総武線・52歳・男性)といったように、都心部だけでなく、沿線全体にそれぞれの魅力が散りばめられているのも、両路線の特徴のようだ。

このように、東京と千葉を結ぶ路線を比較した結果、あまり大きな差は見られなかった。しかし、大きな差がないということは、東京と千葉を結ぶ路線が“充実している証拠”とも言える。なかには、これまでなんとなく東京にこだわっていたり、千葉が住まいの選択肢に入っていなかったりする人もいるだろう。この機会に住まい探しエリアの視野を広くしてみることで、より快適な暮らしが待っているかもしれない。●調査概要

[沿線に関する調査]より

・調査期間:2017年2月23日~2017年2月27日

・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)

・対象:総武線、東西線沿線に現在住んでいる、20~60代の男女

・有効回答数:300名(各沿線150名ずつ)
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/04/131788_main.jpg
住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

関連記事リンク(外部サイト)

【沿線調査】「総武線」の好きなところ・嫌いなところと住み心地は?
【沿線調査】「東西線」の好きなところ・嫌いなところと住み心地は?
【沿線調査】「京王線」の好きなところ・嫌いなところと住み心地は?

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 【沿線調査】東京と千葉を結ぶ2路線 総武線vs.東西線を比較してみた
access_time create folder生活・趣味

SUUMOジャーナル

~まだ見ぬ暮らしをみつけよう~。 SUUMOジャーナルは、住まい・暮らしに関する記事&ニュースサイトです。家を買う・借りる・リフォームに関する最新トレンドや、生活を快適にするコツ、調査・ランキング情報、住まい実例、これからの暮らしのヒントなどをお届けします。

ウェブサイト: http://suumo.jp/journal/

TwitterID: suumo_journal

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。