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日本からAppleやGoogleは生まれるか? 夏野剛と6人の未踏卒業生が語り合った「未踏会議2017」

未踏人材の活躍の場を広げたい

3月10日「みとうの日」に開催された「未踏会議2017」。情報処理推進機構(IPA)では2000年度より17年間、未踏人材発掘・育成事業に取り組んできた。

結果、現在までに1650人もの「未踏人材=突き抜けた才能を持つITイノベータ」が輩出され、その1割は自ら起業という道を選んでいる。一方で企業で活躍する道を選んだ人もいる。

未踏人材が産業界においてより活用が促進され、さらなる活躍のフィールドを広がることを目的としているのが、この未踏会議である。

オープニングに登場したのは、未踏統括PMを務める慶應義塾大学特別招聘教授の夏野剛氏だ。

夏野氏は「今年の未踏クリエイターの報告に我々PMも感動した。世の中にインパクトのあるものが出てきている。安倍政権になって以降、ベンチャーの支援が充実し、ベンチャーバブルと言ってもいい状況になっている。過去20年間、日本ではお金と人材の流動性が低いという問題があった。未踏は人材の流動性を高めていくことにも貢献していきたいと思う。

そしてこれからは、社会全体で適材適所を進めていくことを目指したい。組織の歯車の中で生きていく以外の選択肢を示すのが未踏の一つの役割。若者たちにチャンスを与えていくプラットフォームになれていると思う」と語り、力強く第3回の未踏会議の開会宣言を行った。

続いて、経済産業省大臣政務官 中川俊直氏が挨拶を行った。

「世界はいよいよ第四次産業革命に向かおうとしている。IoTやビッグデータ、人工知能、革新的なIT技術が生み出されて、社会システム、産業構造や世界が変わってくる時代の転換点を迎えている。そんな中で日本がいかに世界の中心となるか。

熾烈な国際競争の中で、その勝敗は卓越した人材の能力を、社会がどこまで活かし切れるかで決まるといっても過言ではない。才能あふれる未踏人材の皆さんがその主人公なのです。2050年に日本が世界最強の国だと言われるように、政府は支援していきます」

6人の未踏卒業生がパネリストを務めた

中川氏の挨拶後、未踏会議のメインプログラムである未踏人材によるパネルディスカッションが開催された。

パネリストとして登壇したのは次の6人だ。

スマートニュース株式会社 代表取締役会長 共同CEO 鈴木健氏
(未踏事業2002年度修了)

鈴木氏の未踏でのテーマは価値が伝搬するという新しい貨幣システム「PICSY」の開発。スマートニュースは世界中の膨大な情報を日夜解析し続けるアルゴリズムと、スマートデバイスに最適化された快適なインターフェースを提供することで、良質な情報を提供するという新しいコンセプトのアプリ。

現在ワールドワイドで2000万ダウンロードを達成している。アメリカ版ではポリティカルバランシングアルゴリズムを提供。リベラルな人に保守的なニュースを、保守的な人にリベラルなニュースを読むようにすることで、政治的なバランスを取るような仕掛けを行うことで、保守とリベラルの分断という問題の解決を図るという。

株式会社Gunosy 代表取締役最高経営責任者(CEO) 福島良典氏
(未踏事業2012年度修了)

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