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ニコニコ取材班が福島第1原発取材結果を報告 「ぜひノーカット放送を見てほしい」

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福島第1原発の敷地内での取材を終えたばかりのニコニコ動画・七尾功記者(中央)と川合亮輔カメラマン(右)

 東京電力は2012年2月20日、福島第1原発の敷地内の状況を報道陣に公開した。取材受け入れは2011年11月12日以来2回目で、今回初めてインターネットメディアの取材が許可され、ニコニコ動画とIWJ(岩上安身代表)が参加した。ニコニコ生放送では取材の模様をノーカットで録画放映し、同夜には、同行した七尾功記者と川合亮輔カメラマンの2人が映像を振り返りながら語る「ニコニコニュース取材班が報告~これが福島第一原発の現状だ!」を放送した。この中で、七尾記者は「ぜひノーカット放送を見てほしい」と訴えた。

・[ニコニコ生放送] 福島第1原発受け入れ取材から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv81820555?po=news&ref=news#0:26:35

 取材班は午前9時頃に原発復旧作業の中継基地・Jヴィレッジをバスで出発し、福島第1原発に向かった。道中の風景を目にした2人は「”死の街”とはとても思えなかった」と口を揃える。瓦礫があるわけでもなく、時折原発関係の対向車が通るために、”普通の光景”に感じられたという。しかし、それだけに、七尾記者は「街の人たちは帰りたいと思いますよ」とも述べる。

 この”普通の光景”は、福島第1原発の敷地内でも言えることかも知れない。施設に到着すると取材班は東電社員の案内で、免震重要棟の中にある緊急時対策室や作業員着替所を見学するのだが、説明はどれも落ち着いていて明瞭。仕事中の職員たちも淡々と業務をこなしているように見える。

 作業員の様子に着目していたという川合カメラマンも、

「慣れているんでしょうけど、すごくリラックスしていて、こういう危険な場所で仕事をしているという感じではなく、普通の場所で普通の仕事をしているというような落ち着いた感じの方が多くて、凄く印象的でした」

と感想を口にする。

■見えているものがすべてじゃない

バスを降りた取材班(2012年2月20日)

 一行はこの後、バスに乗って敷地内を巡回。短時間ではあるが、バスを降りての取材も行われ、4号機で作業をする人の姿も確認できた。福島第1原発の作業員数は、平日で約3000人に上るというが、七尾記者は「僕らが見たコースでは3000人規模には程遠い」という。

「中で色々やっているんでしょうね。逆に言えば、そこも見たいんですよね。中でどういう動きをして作業をしているかは今回は見られないので、敢えて言うと遠足みたいなものですよね。そこはじれったいけれど、段階を踏んでいくことなんだろうなと思います」

 映像を見る範囲では放射線量も高く、まだ事故の爪跡は残るものの、1年経過して福島第1原発の敷地内はかなり落ち着いたように見える。七尾記者はこれについて、12月に冷温停止宣言がなされたことで、廃炉に向けた中長期スパンの取り組みに移ったことと関係があるのではと述べる。しかし一方で、「今回の視察において、僕はルートの除染をしたと思うし、外部から人が来て見られるというので物凄く神経使っているのかなという気はしている」と慎重な姿勢も崩さない。

 こうしたことを踏まえて、七尾記者は、

「ぜひ、お時間あるときにノーカット放送を見てほしいと思います。一方で『ノーカットだから、すべての事実が見えている』というわけではないと特に今回思いました。我々は、あらかじめ東電なり保安院から決められたルートを見て来ただけです。だから、1号機~4号機の中がどうなっているのかは分かりません」

と述べ、「中にいる方々も色々大変なことは何となく分かります」と東電に配慮しつつも、「できるだけ多くの報道関係者が制限なしで色々な場所を見て回れるようにすべき」とまとめた。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]「七尾記者のまとめ」部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv81845964?po=news&ref=news#2:44:03

(野吟りん)

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