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【閲覧注意】血みどろのお菓子を召し上がれ!「中西怪奇菓子工房。」のダークサイド・スイーツ【大阪】

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この記事では、リアルなホラー菓子店を取り上げており、視覚的に苦手と思われる方は、これ以上閲覧せずそっと閉じてください……。

モノレールの街にある怪奇菓子

こんにちは。

メシ通レポーターの放送作家、吉村智樹です。

さて最近、飲食の世界では「SNS映え」という言葉をよく目に耳にします。

SNSに映える。つまり“絵力”が強い料理の画像はインターネットの海を渡り、日本はもとより世界中へと広がってゆく。

あらかじめ拡散を意図し、見た目を重視したメニューが作られる例もあります。

が、ときにはシェフが意識なくそれを生みだし、リツイートの嵐によって誰よりも作った本人が驚く、という場合も少なくはありません。

今回はそんな予想だにせぬ「SNS映え」によって翻弄(ほんろう)され、人生が大きく転換した、あるひとりの洋菓子職人にスポットをあてます。

そしてその職人が作るスイーツは、なんだかとても不気味なものらしいのです

訪れた場所は、なにかと話題となった大阪府豊中市。

お昼なのにどうにも薄暗いこの日、陸には阪急宝塚線、空には大阪モノレールが行き交う「蛍池(ほたるがいけ)」駅で降りました。

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▲阪急宝塚線と大阪モノレールが上下に運行する蛍池駅

阪急と大阪モノレールが上下に重走する奇景が見られるのは、この蛍池駅のみ。早くも「特別な場所へやってきた」という胸騒ぎをおぼえます。

今回訪問するホラースイーツ専門店「中西怪奇菓子工房。」は、「蛍池」駅の西側すぐそば。

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重い暗雲が立ち込め、ただならぬ予感をはらむ蛍池の街。

「中西怪奇菓子工房。」の明確な住所は非公開ですが、遠目には「ホーンテッドマンション」を思わせる、年季がかった雑居ビルの3階にあります。

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非常階段をつたってしかたどり着けない、ビルのぎりっぎりはしっこにしつらえられた無記名のドア。予備知識がなければ、ここが奇奇怪怪な洋菓子の工房だとは誰も気がつかないはず。

この時点ですでにホラー菓子の製造所として最適な、うす気味悪いムードが漂っています。

怪奇菓子職人という特殊な職業

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「中西怪奇菓子工房。」はドアを開けてすぐの場所にある、およそ8畳ほどのスペースにありました。

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この方がダークサイド・パティシエールのナカニシア由ミさん(38歳)。

洋菓子工房を、たったひとりで切り盛りをしています。

工房へ足を踏み込むと、ひときわ目を引くのが「河童」のイラスト。

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▲目玉が大好物な河童

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▲ギフトに使えるその名も「怪奇ボックス」

子どもの頃からエイリアンや妖怪、未確認生物が好きでしたね。特に河童が好きで、お店のシンボルにもしました。(中西怪奇菓子工房。 ナカニシア由ミさん)

幼少期から河童や妖怪が好きだったという女性職人が生地をこねる洋菓子工房。こちらで生み出されるUMAいお菓子の数々は、すべてWeb限定販売。まれにあるフェスへの出展以外、ショップでは一切入手できないレアものばかりなのです。

それ以前に、そもそも「怪奇菓子の専門工房」ということ自体、知る限り、日本で比類なき存在ですよね。

珍しいでしょうね。あと、ハロウイン前だけ飛びぬけて注文が多いのが、よその洋菓子店にはない、うちの特徴やと思います。ほか、「誕生日のプレゼントに」という方もおられますよ。「別れた奥さんに贈ります」って言われて、大丈夫なんかな? とこちらが心配になったり。別れても仲がいいからできることなんでしょうけど。

血? がにじむ指クッキー

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そんなホラー菓子の生みの親であるナカニシア由ミさんはいま、クッキーを焼いている真っ最中。

こんがりいい色に焼けたクッキーの形状は……うぅ、血がにじんだ指。まさにフィンガースナック。

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▲腐った指を表現した「指クッキー」(1本 250円)

爪の下から漏れ浮き出た血はカシスジャム、骨はプレッエル、爪はピーナッツ。素材は素朴なものばかり。

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▲指にはプレッツエルの「骨」を挿しており、硬軟織り交ぜた食感を楽しめる

だのに、関節のしわ、死後硬直を思わせる反り、しなび具合、見事に「いやな感じ」に。ネクロマンサーのように、すえた指を再現しており、キツネ色に焼けた生地までもが腐敗した皮膚に見えてきます。

さらに、このちぎれた指を抱きしめる、笑顔のキャラクターたちが。

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▲「もぎ取るくん」兄と弟(ひとり 350円)

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▲まだ子どもの、かわいい「もぎちゃん」(ひとり 250円)

彼らはいったい誰……。

これは「もぎ取るくん」。指をもぎとる兄弟なんです。なんかのサイトで熊がアーモンドを抱っこしているかわいいクッキーが載っていて「じゃあ、うちは指を持たそうか」と思って。

笑いながら指をもぎ取りにくる兄弟……いやすぎます!

バリバリかじって退治しなくては。

在米中ホラー映画にハマり……

このように一本のクッキーにさまざまな技巧を凝らした、ナカニシさんお手製の怪奇菓子。こんなに手が込んでいるのに、意外なことに「これまでパティスリーなどで働いた経験はまったくない」のだとか。

ナカニシさんはお隣の池田市出身。8歳のお子さんと暮らすシングルマザーで、この怪奇菓子一本で生計を立てています。

前職はトリマー。お子さんが犬猫アレルギーだったこともあり、ホテルに転職。2014年までフロントレディとして働いていました。

そんなナカニシさんがお菓子づくりを始めたきっかけは?

うちの子が4歳の頃、「お菓子を作ってあげたいな」と思ったのが始まりですね。最初は、アンパンマンのクッキーなど、よくあるかわいいお菓子を焼いていたんです

私は親が共働きだったので、近所のおばあちゃんに育てられたんです。だから、お母さんに対する憧れが強かった。「大きくなったら子どもにお菓子を作って待っているようなお母さんになりたい」と夢見ていました。ある意味、いまその夢がかなったのかな。そうして子どもがおいしいと思ってくれるよう試行錯誤しているうちに技術が上達していったという感じです。

お子さんのために、愛らしくアットホームなお菓子を焼いていたナカニシママ。製菓スキルがプロのレベルに達した背景には、お子さんを喜ばせたいというやさしさがありました。

そんなやさしいママが、なにゆえにこのような残虐スプラッターな作風へと変貌したのでしょう。満月でもないのに豹変(ひょうへん)しすぎな気が……。

お菓子づくりを始めて半年たった頃からです。ありきたりなお菓子を作ることがあんまり楽しくなくて、それで「好きなホラーテイストなものを作ってみよう」と思ったんです

なるほど。闇が電動ノコギリで切り裂かれるように、謎が解け始めました。

では、そもそもなぜホラーテイストがお好きなのですか?

私は短大卒業後の1999年から2005年までアメリカで働いていました。その頃、週末になると英会話の勉強のために、旧作を上映する料金が安い映画館に通っていたんです。そこでホラー映画にハマりました。『死霊のはらわた』や『エクソシスト』、『悪魔の毒毒モンスター』、大好き。「あ、今日はゾンビ映画気分の日やな」と思ったら、たて続けに3本も見たり

ただ、邦画のサイコホラーのように精神的にクる怖さは苦手。「これもうコメディやん」っていうくらいドバッと派手にやっている洋画が好きで。ホラーなお菓子を作るようになったのも、怖がらせたいというより、笑ってもらおうと。

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▲「怖がらせたいというより、笑ってもらおうと」という本人の狙いどおり、ディスプレーで遊べたりして、だんだん面白くなってくるのがわかる

言われてみれば確かに、ナカニシさんが手がける怪奇菓子は、おどろおどろしいなかにもとぼけたユーモアが忍んでいるように感じます。

たとえるなら、先ほども話題に出たハロウインの仮装のような。

そうなんです。アメリカで経験したハロウインの影響もとても大きいですね。みんなで仮装して、パレードして。私自身も血みどろのメイクをしたり。「さすが本場や! これこれ!」って。毎年参加していました。

私、誕生日が10月29日でハロウインが近いんです。それもあって思い出深い。あの楽しかった時間を思い出して、ちぎれた指のクッキーを焼いてみたんです

この血が浮き出た指には、ナカニシさんの忘れられない情景が込められていたんですね。

その思いは、お子さんには伝わったのでしょうか? ちょっと心配になりますが……。

喜んでくれました。まだ幼かったので、これが普通のクッキーなんだと思ったみたい。さすがに、いまはもう違いますけど(笑)。

喜んでもらえて、ひと安心。

キャラ弁ならぬ「グロ弁」も

さらにナカニシさん、お菓子だけではなく、お弁当にもホラーテイストを取り入れはじめたのだとか。

子どもから「キャラ弁を作ってほしい」とせがまれたんです。でも、面倒くさくって。なんとかして諦めさせる方法はないかと考えて、見た目に気色の悪いお弁当を作り始めました。すると今度は、それに自分がハマっちゃって。グロテスクなんで 「グロ弁」と呼んでいたんですけれど。

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▲いかの塩辛がいいアクセントになったゾンビの「グロ弁」。十分すぎるほどのインパクトである

「グロ弁」、うわぁぁ……。

目玉商品は「眼球のお菓子」

こうして焼き菓子やお弁当で独自性にもほどがある世界を表現しだしたナカニシさん。その創意は拍車がかかり、マッドサイエンティストのごとく新製品の開発に没頭。

次には、まさに「中西怪奇菓子工房。」の目玉商品となる、眼球のお菓子をあみだします。

それはこちら。

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▲ぷにぷにした弾力がリアルな「目玉ゼリー」(1個 180円)

眼球のお菓子は、チョコレートとホワイトゼリーの2タイプ。

チョコレートは、中はさくさくなココアクッキー。ホワイトチョコに乾燥いちごのパウダーがまぶされ、甘酸っぱいお味に。レジデンツを聞きながらいただきたいクールなデザインです。

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▲「目玉チョコレート」(1個 360円)

ホワイトゼリーは、白目部分はカルピス。黒目はコーヒー寒天。浮き出た血管はクランベリージュースを注射したものなんだとか。

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▲保存容器に入れて、冷蔵庫で冷やして

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▲このリアル感!

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▲クロレララーメンなどに浮かべて食べるとスリラームードが増幅

目が充血するほど試作を繰り返し、素材を変え、現在のカタチになるまでに費やした年月はおよそ3年。それでもまだ「発展途上。まだ満足できていない」という労作なのです。

食べてみると「ぬめっ」とした舌触りと、口の中で砕けて弾ける乳酸菌の爽快さ、このギャップがたまりませんね。

指クッキーを焼いて、友だちの誕生日のケーキにさしたりしていると「うちの誕生日でもやって」とリクエストが入るようになってきて。そして指クッキーが一巡すると「今度は何を作るの?」って期待されだしたんです。なので焼き菓子以外に目玉のゼリーや脳みそのレアチーズケーキなども考えるようになり、次第にバリエーションが増えていきました。

着色料不使用のヘルシー志向

ナカニシさんのクリエイティビティはとどまるところを知らない。

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▲歳の数だけ指をさしたバースデーケーキ

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▲「脳みそレアチーズケーキ」は、ひとつ 360円。ベリー系のさわやかなソースで召し上がれ

話を聞く中で意外だったのが、原材料がとてもナチュラルなこと。ダークなファンタジーに彩られたこれらのお菓子、人工的に色付けをされ、味もきっとケミカルなんだろうという勝手な印象があったのですが。

毒々しいと思われるけど、もともとの食材の色を使って表現しています。こだわりは「おいしいこと」と「できるかぎり着色料を使わないこと」。おいしくないと、いやなんです。指クッキーでいえば、はじめは爪の部分をアーモンドスライスでやったんですけど、あんまりおいしくないなと思って、いろいろ試すうち、ピーナッツに行きついたんです。味は大事。おいしくないものは作れない。子どもが食べるものですし、そこはやっぱりおいしくて、安心できるものでありたいですね」

実際、味わいも食感もすごく柔和なんです。やさしさカニバリズムとでも言いますか、指も目玉も脳みそも、いくらでも食べたくなります。

SNS拡散で一躍知られる存在に

そうして怪奇菓子は友人を介して次第に口コミで広まり、品ぞろえも洋菓子店さながらな規模へ。

「買いたい」というリアクションも増え、ナカニシさんは、試しに「SNSを使った怪奇菓子の販売」を始めたのです。

子どもにお菓子を作って、それをFacebookに載せて、友達が「私にも作って」って言うからプレゼントして……。最初はそういうママ友の中だけのことだったんです。それが知らない方からも注文が舞い込みだしたので、ホテルの仕事を続けながら「副業でやってみようかな」って。そのときは、まさか本業になるとは考えていませんでした

そんなふうにSNSによって転機を迎えたナカニシさんは、ある日、今度はSNSによって退路を断たれ、さらなる覚悟を決めることとなります。それが……。

Twitterでした。リツイートでめっちゃ広がったんです。「脳みそ目玉ケーキ」を東京の友達に贈ったんです。配達途中で崩れるんじゃないかと心配だったんですけれど、うまく届いたみたいで。それで「無事に発送できました」って写真付きでつぶやいたら、そのツイートがバーンと拡散されまくって。友達も「LINEニュースに載ってたよ!」って知らせてくれたり。

まだ「SNS映え」という言葉がなかった2014年。大阪のひとりのママが、SNS映えの血しぶきを全身に浴びることとなったのです。

彼女の運命やいかに。

最初はすごく怖くて、「どうなんねんやろ、どうなんねんやろ。やめてやめて~」とおびえていました。さらにちょうどクリスマス前で、拡散をきっかけに全国から予約がわーーと入ってしまったんです。お店を開いたばかりの時期で、ホテルの仕事もまだ辞めていなかったし。「徐々にやっていったらいいわ~。あかんかったらやめたらいいし」とのんきに構えていたから、ほんま焦りました。でもあの拡散があったからこそ「これは本気で取り組まなあかんねんや」と思えたんです

インターネットの向こう側からこちらを見つめる、全国何万人もの瞳、瞳、瞳。鏡の向こうにも視線があり、シャワーを浴びている背後にも誰かがいる。それはスプラッターホラーが大好きだったナカニシさんが、初めて体感したサイコホラーな出来事でした。

そんなネットの狭路に迷い込んだナカニシさんは、しかしながらここで逃げず、さだめという名のモンスターに立ち向かう決意をしたのです。そうして同年、ホテルを辞め、日本でおそらく唯一の「怪奇菓子職人」として船出をすることとあいなりました。

とはいえ前例がない職業、不安はなかったのでしょうか?

私より親の方が心配していましたね。「やっていけんの?」ってずっと言われていました。この頃、やっと認めてくれるようになったんです。

真骨頂! 「脳みそ目玉ケーキ」

では、いよいよ! ホラー菓子の集大成たる「脳みそ目玉ケーキ」(4,180円、送料別)をデコレーションする様子を見せていただくことに。

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▲濃厚なホワイトチョコレートでコーティングされた土台

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ロゼカラーなチョコレートを垂らし、つまようじで丁寧に丁寧に造形。最低な最高が目の前で結晶となってゆきます。

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▲滴り落ちる血はつまようじで、ひとしずくひとしずく丁寧にモールディングしてゆく

心を込めて不快なものにしてゆくその姿は、製作者の手作り感がほほえましく、世界中の人々に長く愛され続けるあのトロマ映画のB級ホラー作品さながら。

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▲完成!

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▲さらに指クッキーで囲み

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▲よりいっそう楽しくも猟奇的な仕上がりに

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▲ケーキにはペリエ(目玉ゼリー入り)を添えて

チョコと果実をふんだんに

そして、できたてほやほやの生あたたかい「脳みそ目玉ケーキ」をさっそく切り分けます。

包丁でザくッと。

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ヒエエエエエーーーーーッ

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▲脳みその断面から鮮やかな赤のカシスジャムがあふれだす

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脳みそからはカシスジャムがどろりん。土台のケーキはしっとりしたガトーショコラに自家製ブルーベリーソース。

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▲ガトーショコラのケーキには自家製ブルーベリーソースがマッチ

ほろ苦いチョコレートとブラッディーな色合いのブルーベリーのはらわたは、背徳の甘露。エクトプラズム吐きたくなるほどな悪魔のおいしさ。

舌に残る濃厚な甘さは、ペリエで洗い流してみてはいかが? もちろん、目玉ゼリー入りの。

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各界のクリエイターが大注目!

こうしてホラーとスイーツという二律背反を見事に融合させたナカニシさんの技術は、各界クリエイターたちの魂に触れ、2017年2月から公開がスタートしたバイオレンス・スリラー映画『グリーンルーム』をはじめ、さまざまな映画やプロジェクトとのコラボレーションを果たしました。

チャンスをもぎ取り続けたのです。

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▲映画『グリーンルーム』とのタイアップ。主人公の負傷した腕をケーキで再現

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▲映画『フィッシュマンの涙』とのタイアップで生まれた鰹(カツオ)クッキー&鰹の煮こごり入り「魚眼チョコレート」(現在は非売)

お子さんのためにお菓子を焼いてあげていたママが、4年でこんなふうにまでなるとは。

SNS時代が生んだ、血まみれのシンデレラです。思えば初めは1本の指クッキーでした。その指が、進むべき新たな道を指し示していたのかもしれません」

執着ってないんです。ずっと日本にいるかどうかすらわからない。ただ、現在のところまったく飽きていないし、まだまだこれからだと思っています。いまある商品の質もあげていきたいし、新しいホラー菓子も生み出していきたいですね。

そう言って、再びさらなるクッキーを焼きはじめたナカニシさん。あなたのもとへ、真心こめてもぎとった指が届きますよ。

あ、でも「おっちょこちょいなので、失敗することもあります。本物の指が届いたらごめんなさい」とのことです。

お店情報

中西怪奇菓子工房。

住所および電話番号は非公開。ご注文は下記ウェブサイトまで。

mogitoru.com

※本記事で取り上げた食品は、視覚的に拒否反応を起こされる可能性も否定できないため、タイトルに「閲覧注意」と入れさせていただいております。ご了承ください。

※この記事は2017年3月の情報です。

※料金はすべて税込み価格です。

書いた人:吉村智樹

吉村智樹

よしむらともき。関西ローカル番組を構成する放送作家。京都在住。街歩きをライフワークとし、『VOWやねん!』ほか関西版VOW三部作(宝島社)、『ジワジワ来る関西』(扶桑社)、『街がいさがし』(オークラ出版)、『ビックリ仰天! 食べ歩きの旅』(鹿砦社)など路上観察系の書籍を数多く上梓している。 facebook:「街めぐり人めぐり」 ブログ:「ものづくりの人に会いたい!」

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