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妊娠中のストレスによる悪影響 胎児の寿命を縮める可能性も?【最新研究】

妊娠中のストレスによる悪影響 胎児の寿命を縮める可能性も?【最新研究】
2017年4月11日、海外で妊娠中のストレスが赤ちゃんの寿命に影響を与えているという内容の論文が発表されました。

赤ちゃんを授かることは大変喜ばしいことですが、周りの対応次第でお母さん自身だけでなく、生まれてくる子どもに対しても影響がでてくるかもしれません。

今回は、妊娠中のストレスに関する最新研究や、妊娠中のストレスの対処法などを医師に解説していただきました。

妊娠中の母親のストレスの最新研究

妊娠中のストレスによる悪影響 胎児の寿命を縮める可能性も?【最新研究】

寿命とテロメアの関係

細胞レベルでの老化を示すマーカーとして、テロメアという構造の長さが注目されています。

テロメアは遺伝子の固まりである染色体端にある構造で、細胞分裂を繰り返すたびに短くなっていき、一定の長さをより短くなるとそれ以上細胞分裂ができなくなり細胞は死にます。

つまりテロメアが長いことは細胞が若々しいことを意味するのです。

研究概要

生まれたての赤ちゃんのテロメアの長さを決定する因子は何か?ということについて、ドイツからの研究報告がありました。

今回の研究では318人の母親に生活習慣の問診をし、妊娠中のストレスがどれぐらいあったかと、もともと精神疾患を持っていたかどうかを質問しました。

研究内容は、母親の唾液と臍帯血(赤ちゃんの血液)を採取し、テロメアの長さを調べるというものでした。

研究結果

■ 妊娠中に多大なストレスがあった場合

生まれた新生児は、テロメアの長さが短い傾向があったが、母親自身のテロメアの長さとは関係なし。

■ 妊娠前に精神疾患があった場合

生まれた新生児には、特にテロメアの長さが短い傾向はあったが、逆に母親自身のテロメアの長さは短い。

■ 妊娠中に喫煙をしていた場合

親自身のテロメアの長さは短かったが、その赤ちゃんのテロメアの長さへの影響はなし。

■ 赤ちゃんの性別による違い

女の赤ちゃんは男の赤ちゃんよりもテロメアの長さが長い傾向があった。

考察

生まれた時点でのテロメアの長さがその後の病気にどう関係していくかはまだ未定です。

母親が妊娠中に感じるストレスが赤ちゃんの遺伝子にも影響し、老化が早く訪れたり、加齢に伴う疾患につながる可能性があると分かりました。

母親が妊娠中に感じるストレスを少なくできるようなサポートが必要と考えられます。

《参照》

EurekAlert!

妊娠中のストレスの主な原因

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体の変化や不調

つわり、腰痛、便秘、体の重さなど、妊娠期間を通して様々な体調不良に悩まされます。

食生活や運動、仕事の制限

お酒やたばこ、カフェインや生ものを食べられなくなり、スポーツや趣味にも制限が出ます。

思うように残業や出張や立ち仕事ができなくなります。

赤ちゃんや産後の生活・育児に対する不安

赤ちゃんが健康に生まれるか、愛することができるか、ちゃんと育児ができるか、経済的に負担が増えるが対応できるかなどの不安があります。

パートナーや周囲との関係

自分は様々な変化を感じているのに、パートナーには変化がなく、父親になる自覚がないような行動をしている場合、ストレスになります。

また両親や義両親、親戚や友人から不愉快な干渉をされることもあります。

妊娠中のストレスによる症状

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妊娠が判明した時や、判明前になんとなくいつもと体調が違うと感じた時からストレスが始まります。

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