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子どもと一緒に職場へ行くと、仕事にも教育にもプラスなんです――島根のワーママが活用する「子ども同伴出勤制度」とは?

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都市圏を中心に保育園が不足していることもあり、託児所を設けるなどした職場に子どもを連れて出勤するお母さん・お父さんが時々メディアに取り上げられています。仕事に専念できるよう、子どもは親と隔てられた場所で過ごすことが多いようですが、豊かな自然に囲まれた島根県浜田市の老人ホームには、親が職場で働く姿を間近に見て過ごす子どもたちがいます。託児所とも職場体験とも違う、ちょっとユニークな取り組みをレポートします。

老人ホーム職員の休日出勤時のための制度

「子ども同伴出勤制度」がある「高齢者生活支援住宅 サンガーデン 輝らら☆」は、島根県の西部、広島県との県境が近い山あいの丘の上に2011年7月オープンした有料老人ホームです。47ある個室は現在満室。介護職や調理、事務など43人のスタッフは、ほぼ全員が正社員として勤務しています。運営会社の取締役で施設理事長の髙村奈津代さんと、施設長の長峯妙子さんに、制度のあらましを聞きました。f:id:k_kushida:20170411133424j:plain

▲施設理事長・髙村奈津代さん(右)と施設長・長峯妙子(左)さん

―子ども同伴出勤制度とは、どのようなものですか。

髙村さん 職員の子どもが親の出勤にあわせて施設へ来て、他の職員やファミリーさん(利用者の呼び名)と一緒に過ごす制度です。おおむね保育園の年長から中学生までが対象で、近隣の学童保育がお休みの日曜日や、今日のような春休み(注:3月29日に取材)・夏休みといった長期休暇、あとは台風や大雪などでの臨時休校時に利用されています。

長峯さん 保育サービスを提供するのとは趣旨が異なり、いわば「子どもの居場所が自宅かここかの違いだけ」です。ファミリーさんが過ごす共用のリビングで宿題をしたりDVDを観たり、子どもたちは基本的には自由に過ごしていますが、けじめを付ける意味でも毎回「何か1つ手伝おうよ」と声をかけています。庭を掃くとかテーブルを拭くとか、あとはファミリーさんの話し相手になるといったことですね。なので、来た子たちを「子どもボランティア」と呼んでいます。

目指した「女性の働きやすさ」。対象スタッフの半数弱が利用中

―制度はいつごろから、どのくらいの割合で利用されていますか。

髙村さん 施設のオープン翌年くらいから、保育園に預けられない日曜日出勤のスタッフが子どもを連れてくるようになったのが始まりです。個人的にはここを開いた当初から「スタッフが子どもを連れてくるのは普通のこと」という気持ちでいたので、施設長とも話し合いながら、だんだん今のような形になってきました。

長峯さん 対象年齢の子どもを持つスタッフが現在は12~13人いて、そのうち5人ほどが利用しています。全員がいつも来るのではなく、代わる代わる顔を見せるような状況ですが、夏休み中はほとんどここで過ごすという子もいます。

―子どもを受け入れるにあたって、何か特別な配慮が必要でしたか。

髙村さん 老人ホームですから、設備はもともとすべてバリアフリー設計。家具の角などもすでに丸く、子どもを迎えるための改修は特にしていません。スタッフの中には保育士の有資格者がいるものの常駐するわけではなく、また子どもに保護者の目がいつでも届く状態にあるため、保育関連の届出も特に必要ありませんでした。

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