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離島で生まれた「しまものマルシェ」の美味いもの3選!! 黒糖、車えび、ごま油の誕生秘話に迫る!

離島の地域活性化に向けて、離島地域の情報発信や教育サポートを行うKDDIの「しまものプロジェクト」。美味しい島の産品を届ける第1弾の「しまものマルシェ」に続き、第2弾では、離島事業者向けの教育サポート講座「しまものラボ」を開催した。その講座を経て、さらにパワーアップした日本の離島と”しまもの”の魅力に迫ります!

「しまものマルシェ」についてはこちら

今回の舞台は鹿児島県の喜界島。鹿児島市から南に380km。島の周囲は48.6kmとこじんまりしているが、南国特有の透き通る海が美しい、サンゴ礁が隆起してできた島だ。

奄美大島から飛行機で向かった取材陣。降り立った喜界島空港の小さくてレトロな雰囲気に和みつつ、さっそく「しまものラボ」に参加した3つの事業者の工房へと向かう。

左/機内から島を一望できる。右/アジのあるたたずまいの空港

【喜界島工房編】黒糖の美味しさに惚れ込んで喜界島への移住を決意

まずは、黒糖作りを営む「喜界島工房」代表の杉俣紘二朗さんを訪ねる。杉俣さんは、26歳のときに東京から移住してきたIターン組。東京で参加していた自然食の会の活動の一環で、黒糖の生産現場を見学するべく喜界島へ。そこで、サトウキビとできたての純黒糖の美味しさに感動。2泊3日の滞在予定が数ヶ月間のアルバイトに延び、アルバイトをしながら自身でつくった黒糖を持参して帰京。それを友人に食べさせたときの「美味しい!」のひと言で、黒糖づくりの道へ進むことを決心したそう。

有機JAS認定を受けたオーガニックファームのサトウキビ畑に立つ杉俣紘二朗さん

それが2006年のこと。昔ながらの黒糖づくりを続ける岡田忠二さんに弟子入りし、サトウキビ栽培から収穫、製品化までを一貫して手がける。移住当初から有機肥料のみでサトウキビを栽培するなど農法や土壌にも配慮してつくられた黒糖は、「まるで和三盆のような、すっきりとした甘さ」と瞬く間に評判となり、2015年には「食」をテーマにしたミラノ国際博覧会に出品されるまでとなった。

休日は一家総出で黒糖づくり。右上から時計回りに紘二朗さん、長男の駿くん、次男の克磨くん、妻の美江子さん 上左/サトウキビを搾り機に入れる克磨くん。上右/紘二朗さんがサトウキビジュースの灰汁を取る横で、煮詰める作業をする駿くん。そのまなざしは真剣。下左/濃度調整が済んだジュースを、かくはん機へ移す。下右/素早くかくはんする

杉俣さんが理想としているのは「サトウキビをかじった時の味のような黒糖」だ。

「サトウキビにかじりついたときの自然の風味や透き通った甘さを目指しています。喜界島の畑はミネラル分を豊富に含んだサンゴの土壌なので、それを上手に使う農法やサトウキビの品種と組み合わせれば、もっと美味しくなるはず。そのために無農薬の畑を増やしたりなどいろいろ試していますが、いまだ試行錯誤中なんですよ(笑)」

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