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Chara、全国ツアーファイナルで新作に向けエモーショナルな歌声響かせる

Chara、全国ツアーファイナルで新作に向けエモーショナルな歌声響かせる

Charaの全国ツアー「Chara ”Naked & Sweet Soul Session”」が、4月8日の愛知・DIAMOND HALLで終幕を迎えた。

本記事では、4月1日に開催された東京・Zepp Tokyo公演の模様をレポートする。

このツアーは、Charaのデビュー25周年を祝うとともに、オールタイムベストアルバム「Naked & Sweet」を携えて行ったもの。Charaのほかキーボード、ベース、ドラムのカルテット編成で、ツアータイトルのとおりむき出しの生々しい演奏とCharaの甘くソウルフルな歌が楽しめる構成となった。

開演が迫ると、バンドマスターのKan Sano(Key)による影アナウンスが場内に流れる。「だいぶバンドもあったまってますので」とライブに向け期待を煽りつつ、Charaが指笛を鳴らされるのが好きという話も混ぜて、オーディエンスを笑わせる。

いよいよ客電が落ちると、ステージ上空に設置されたミラーボールが回るのにあわせてバンドメンバーが登場。緩やかにセッションを始めたのに続き、頭に大柄の花でできた冠をつけ淡いピンクのドレスに身を包んだCharaが姿を見せると、ひときわ大きな歓声が沸いた。

そのままスタートした1曲目は「タイムマシーン」。切なげな歌声でZepp Tokyoを彼女の作品世界にあっという間に引き込んだ。そして花冠を脱ぎ捨ててピンク色のソフトドレッドヘアをなびかせると、続く「恋文」へ。バンドの持つスキルが存分に発揮された4ビートのアレンジで、曲の新たな魅力を提示していく。

「みんなのテンションにあわせていくわね」と最初のMCでCharaが口にすると、Sanoがすかさず「指笛!」とあいの手を入れて観客を煽る。場内のあちこちから鮮やかな指笛が響くと、彼女は嬉しそうに笑い声を上げて「来てくれてありがとう」と来場者への感謝を述べた。

「ちょっと昔の曲歌っていいですか」という呟きに続いて鳴らされたのは「No Promise」。MARTER(B)と只熊良介(Dr)が紡ぐグルーヴィなリズムの上で気持ち良さそうに声を張り上げるChara。さらに、実妹が初めて失恋したときに作ったという「初恋」、Sanoのキーボードソロが曲に寄り添うように響いた「せつなくてごめんね」と、時代をまたいだセットリストで場内を魅了していった。

只熊の鳴らすフロアタムの音が大きくなり、それが「やさしい気持ち」への合図だと気付いたオーディエンスから歓声が上がる。アコースティックギターを抱えたCharaがイントロからボーカルフェイクを入れると、自然とコール&レスポンスが発生。にっこり笑いながら情熱的な歌声を出す彼女の熱量がひときわ上がったのが観客にも伝わり、あちこちから合唱が起きていた。

続くパートでCharaは、ステージ上に準備されたソファに座り、microKORGを膝に置くと、ジェイムズ・イハと制作した“恋の歌”「ボクにうつして」の話に。「曲の中で2人が恋しちゃえ!みたいな」気持ちで制作したというエピソードを語り、懐かしそうに笑う。イハが歌うパートをこの日はMARTERが担当し、心地良いテノールで作品世界をバックアップした。

後半に差し掛かり、「hug」「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」といったメロウなナンバーを披露したのちに、跳ねるビートが鳴らされる。リズムに乗ったCharaが遊び心を出し、客席にいるレーベル代表の名前でコール&レスポンスをするひとときを挟んで、「Junior Sweet」へ。

この日一番のハイトーンなシャウトでCharaのボーカリストとしての実力を感じさせたかと思えば、バンドメンバーが代わる代わるメインボーカルを取るセッションも混ぜ込んで、ツアーを経て練り上げられたアンサンブルを楽しめるひとときを作るなど、4人の高い音楽性を提示した時間となった。

「人生って短いっていうから、会いたい人には会いに行こうよ!」とCharaが叫んで、最後の曲「Sweet Sunshine」の紹介に入る。これは、現在行っているニューアルバムのレコーディングのさなかに生まれたナンバー。「冬に作ったラブソングがあるんだけど、最後に歌います。…もう春だけどね(笑)」と微笑んだ彼女の顔は、デビュー25年を経てもなお充実した音楽人生を送れている喜びに満ちあふれていた。

鳴り止まないアンコールを求める拍手に応えてステージに登場したCharaは、ニューアルバム「Sympathy」の発売とリリースツアー開催を告知。告知事項が書かれた小さな紙を何やら照れくさそうに持つその仕草に、フロアのあちこちから応援の声が上がる。

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