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「結局何が言いたいの?」と返されないための5つの会話術

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コミュニケーション総合研究所代表理事の松橋良紀さん。そんな松橋さんに「コミュニケーションの極意」についてお話しいただくこのコーナー。第12回目は「言いたいことが一発で伝わる会話テク」についてです。

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「あなたが何を言いたのかわからない」

そのような言葉を投げつけられて、「そんなにも自分が言いたいことが伝わらないのか」と落ち込む20代を過ごしてきました。

おかげで話すのをためらうようになってしまい、口数もどんどん少なくなります。

その結果、「松橋は何を考えているのかわからない」と言われる事が多くなりました。

思ったことを言わないのですから、そういう印象になってしまうのもあたりまえです。

言いたいことが伝わらない2大原因

何を言いたいのかわからない状態になってしまうのは、2つ原因が考えられます。

(1)自信がなくて不安

一つは、怖れと不安が原因です。

「わかってもらえないんじゃないか」

「自分の評価が下がってしまうかも」

「受け入れてもらえないかも」

相手の反応が気になると、緊張状態が高まり、浮足立った状態になり、自分でも何を言っているのか、まったくわからない状態になってしまうのです。

(2)沈黙に耐えられない

もう一つの原因は、沈黙への恐怖です。

沈黙が生まれてしまうと、「場をつなぐためには何か話さないと」とあせってしまうのです。

「つまらない話をしたせいで相手が黙ってしまった。申し訳ない。

だから何かを話さないと!」

「返事がない!きっと相手は不愉快になったに違いない」

つまり、沈黙が生まれるということは、相手は不機嫌だという間違った解釈です。

特に初対面の人との会話は、沈黙に避けるために何かを話さなければいけないという気持ちが強くなります。

ですから、初対面の人と話すのは、とても疲れます。

ちょっとでも沈黙が生まれたら、間を埋めるために何かを口走ってしまいます。

口走ったことを、つじつまを合わせるためにフォローしていくうちに、何を話したかったのか、さっぱり見失います。支離滅裂なことを言ってしまって、あとで深く後悔することになります。

私自身、こうした経験を山のように積み上げてきました。

すぐ理解してもらうための、5つの解決法

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「何が言いたいの?」とよく返されたり、「分かりにくい」と言われて悩んでいる人は多いと思います。

伝わる話し方をするためにはコツがあります。その方法をご紹介しましょう。

(1)主語や目的語は必ず入れる

何を話したいのかわからない理由の一つに、話している内容があいまいなことが挙げられます。主語や目的語が抜け落ちると、とたんにあいまいな会話になります。

特に部下や身近な家族に対して、「こちらの意図を組むのは当然」「言わなくても分かってくれるはず」とばかりに、次のような会話をしてしまう人がいます。

【悪い例1】部下への指示

「Aさん、頼んでた見積もりを持ってきてもらえるか?」

「はい?どの件のことでしょうか?」

ムッとして、

「B社に決まってるだろ。早くしてくれよ」

「B社の見積もりというと、何種類もありますが」

「今必要なものはわかるだろ。早くもってこいよ」

【悪い例2】恋人の会話

「ねえ、今週どうする?」

「え?何の話?」

「今度の日曜日のデートの話に決まってるじゃない」

「あ、日曜日ね」

「この前食べたイタリアンに行きたい」

「いつの話?どの店?」

「銀座の店よ」

「ああ、あそこね」

「おいしかったよね」

「え?どれが」

こんな調子で、主語や目的語がない会話は、相手に「考えさせる」負担をかけます。

頭に浮かんだことを、「急いで言わなければ」と思うと、主語が抜け落ちてしまう人も多いです。

「言わなくても当然分かるはず」ではなく、相手が推測しなくても一発で伝わるよう、主語や目的語は必ず入れて丁寧に話すようにしましょう。

良い例1「Aさん、昨日頼んだB社の○○商品の見積もりはもうできた?」

良い例2「銀座の〇〇で食べたパスタがおいしかったから、今週日曜日のデートで行かない?」

(2)「こそあど」は避けて具体的に

「これ、それ、あれ、どれ」などの指示語を、こそあど言葉といいます。

「Aさん、あれ、どうなってる?」

「あれって何のことですか?」

「ほら、今日の会議用の資料準備だよ」

主語がないのと同様に、指示語が多いのも、相手に負担をかける会話となります。

「こそあど」を減らすだけで、とても伝わりやすい会話になります。

下記のように話せば、一発で伝わります。

「Aさん、今日の〇〇会議の資料はどこまで進んでいる?何時くらいにもらえる?」

(3)結論から先に伝える

自分に自信がない人は、突っ込まれないようにと、すべての情報を伝えなきゃと思いがちです。そのため、結論を後回しにして、何を話したいのかわからないということになります。親の教育が厳しくて「きちんとしなさい」と言われて育つと、完璧さを求める習慣がつきます。

「怒られる自分自身には価値はない。成績がよかったり、聞き分けがよかったり、親にほめられる自分には価値がある」

完璧でなければ、自分の存在価値が脅かされるという怖れが刻み込まれます。

大人になると、ミスもなく、仕事もそつなくこなす人になります。ですが、きちんとしたことを言わなければいけない体質になります。

もし失言でもして、評価が下がるようなことは絶対に避けるべきことになります。

批判されたり、内容が薄いことを言うくらいなら、黙っていたほうがいいとなります。

多方面に配慮して話をしようとするから、気軽に話ができないです。言いたいことをストレートに話さず、回りくどくなりがちです。

勇気を出して、結論を先に言うように努力をしてみましょう。

それが習慣づいてきたら、かなり伝わる話し方ができているでしょう。

(4)イメージ

「イメージしやすい表現を加える」のもテクニックの一つ。

ただし、相手が「イメージではなく、事実だけ聞きたい」という論理派タイプなら、事実だけを順序立てて伝えましょう。相手によって使い分けることも重要です。

イメージの要素は下記の3つです。

(1)視覚イメージ (2)聴覚イメージ (3)体感覚イメージ

どんな場所、形、色が見えるのかを伝えるのが視覚イメージです。

相手の中に画像や映像が浮かぶ様に会話します。

「その目標を達成したら、みんなの笑顔が目に浮かぶようだよ」

どんな音や声が聞こえるかを伝えるのが、聴覚イメージです。

「その目標を達成したら、みんなが、「やったね!おめでとう!」って口々に賞賛しているだろうね!」

どんな感情が感じられて、身体がどんな状態かを伝えるのが体感覚イメージです。

「目標を達成したら、感動で胸が一杯になっているだろうね。みんなが肩を叩きながら喜んでくれてるよ」

それぞれのイメージを使うと、相手により伝わる会話になります。

(5)伝えたいことを「3つ」に絞る

人間が認知できることは7つ前後と長らく言われていましたが、最新の研究では3つくらいという説があるそうです。

いろいろな情報を伝えられても、3つしか頭の中には残らないということです。

プレゼンの達人たちがよく使うパターンがあります。

「ポイントは3つあります。では、1つ目ですが、2つ目は、3つ目は…」

これが4つめ、5つめと言われると、くどい感じがしてきます。

伝えたいことを3つに絞るのが、伝わる話し方となります。

わかりやすい会話に必要なのは「相手への配慮」

わかりやすく伝えるための会話は、相手への配慮があるかどうかです。

ひとりよがりな人は、自分がわかっていることは相手もわかっているだろうという前提を持ちがちです。

人はそれぞれ違います。

丁寧な話を心がけていたら、そのうち「あなたの話はほんとにわかりやすいね」と言われるようになります。

「話が伝わらない」とコミュニケーションで悩む人がいなくなるように願っています。

松橋良紀(まつはし・よしのり)

コミュニケーション総合研究所代表理事/一般社団法人日本聴き方協会代表理事/対人関係が激変するコミュニケーション改善の専門家/コミュニケーション本を約20冊の執筆家

1964年生青森市出身、青森東高校卒。ギタリストを目指して高校卒業後に上京して営業職に就くが、3年以上も売れずに借金まみれになりクビ寸前になる。30才で心理学を学ぶと、たった1ヶ月で全国430人中1位の成績に。営業16年間で、約1万件を超える対面営業と多くの社員研修を経験する。2007年にコミュニケーション総合研究所を設立。参加者が、すぐに成果が出るという口コミが広がり出版の機会を得る。NHKで特集されたり、雑誌の取材なども多く、マスコミでも多数紹介される。

約20冊で累計30万部を超えるベストセラー作家としても活躍。「コミュニケーションで悩む人をゼロにする!」を合言葉に奮闘中。

著書

「あたりまえだけどなかなかできない聞き方のルール」(明日香出版社)

「相手がべらべらしゃべりだす!『聞き方会話術』」(ダイヤモンド社)

「人見知りのための沈黙営業術」(KADOKAWA)

「何を話したらいいのかわからない人のための雑談のルール」(KAODOKAWA)

「話し方で成功する人と失敗する人の習慣」(明日香出版社)

公式サイト http://nlp-oneness.com

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