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脳トレでメガネ要らずに?目と脳の関係が視力低下や老眼を予防する

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脳トレでメガネ要らずに?目と脳の関係が視力低下や老眼を予防する
2017年3月27日(月)、ニューヨークタイムズで脳トレが視力改善につながるといった研究の記事が掲載されました。(参考)

手術やメガネやコンタクトを使用せずに、脳のトレーニングで視力の改善ができるとしたら画期的ですが、どのようなメカニズムとなっているのでしょうか。

そこで今回は医師に、脳と視力の関係の最新研究、視力回復や老眼改善に効果的な方法を解説していただきました。

目と脳の関係

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網膜に映し出し情報として処理


目に入ってくる情報は、眼球の奥にある網膜というスクリーンに映し出されます。

網膜には多くの種類の細胞があり、受け取った光を電気活動に変換し、視神経という神経の束によって脳に情報を送ります。

網膜の細胞には特定の色に強く反応する細胞や、光のオン、オフに反応する細胞があり、受け取った光信号を情報処理しています。

視覚中枢での情報の伝達

脳の中で最も後ろ側にある後頭葉で視覚情報を受け取り、情報は側頭葉や頭頂葉に受け伝えられていきます。

視覚中枢には、様々な角度の縞模様を見たときに強く反応する細胞や、笑った顔・怒った顔を見たときに強く反応する細胞などがあることがわかっています。

細胞がどのように反応するかという組み合わせにより、視覚情報を処理し、また聴覚・触覚など他の感覚系の情報とも統合して我々の意識にのぼるようになっています。

脳トレが視力回復や老眼改善に?

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視覚情報の処理能力の改善ができる

ものを見るのは、目と脳の共同作業です。

脳細胞は大人になると増殖することはなく、細胞の数自体は増えませんが、細胞同士のネットワークであるシナプスの数や、伝達効率は大人になってからも改善・回復するとされています。

脳の細胞を刺激するようなパターンを見ることで、脳をトレーニングし、視覚情報の処理効率を改善させることで、見え方が良くなったように感じるとも言われています。

ガボールパッチを利用した研究

2016年に発表された論文では、40~63歳の119人の対象者に対し、目の前40cmに置かれたガボールパッチと呼ばれる縞模様指標を、一回12~30分、週に最低3回、2~4カ月見る近く訓練を受けてさせました。

結果、視力や近くを見る能力が改善し、老眼があった人も近くが見やすくなったそうです。

《参照》
・NY times

ガボールパッチとは

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白から黒にゆるやかに変化するような縞模様パターンのことで、ノーベル物理学賞を受けたハンガリー人研究者であるデニス・ガボールによって作られたものです。(参考)

脳の視覚中枢は受け取った視覚情報を、ガボールパッチの集合体のように分解して処理していると言われており、ガボールパッチを見ることで、脳の視覚情報処理担当の細胞をより直接的に・有効に刺激できると期待しています。

実際に、野球選手や老眼のある中高年の人にガボールパッチを使った訓練をすることで、視力が改善したという報告があります。

ガボールパッチの注意点

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近視や老眼が強度であると、トレーニングで回復させようとするのは無理があります。

また、子どもの見えづらさの原因として、遠視や斜視、白内障や網膜疾患などがある場合は、トレーニングは意味がなく、適切な治療を早いうちに受けなければ視機能改善のチャンスを逃し、弱視になってしまう可能性もあります。

まずは眼科で検査を受け、視力不良の原因が近視だけなのかどうかを確認しておきましょう。

脳トレは医療現場で視力改善に活用される?

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子どもの仮性近視、弱視、斜視に対して、様々な画像を見せることで訓練することが行われていますが、まだ老眼に対してそういった治療は行われていません。

しかし今後新しい治療として導入されていく可能性はあると思われます。

視力低下や老眼を促進するNG習慣

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スマホ、パソコンの長時間利用

スマホの使用(特に睡眠する前後)は目に負担をかけ、また、パソコンも動画や文字など、画面を凝視し続けることで眼精疲労を招きます。

子どもの頃からこのような習慣を続けていると、近視になるリスクが高いことが知られています。

また、スマホを長時間使っていると、手元にピントを合わせ続けることになり、他のものにピントが合わせづらくなってしまう「スマホ老眼」を招きます。

睡眠不足

睡眠中は細かいものを見ることがないため、大切な目の休息時間となります。

スマホで細かい文字を見たり、パソコンを利用したあとには、意識して多く睡眠を取るようにするようにしましょう。

就寝前にスマホを長時間利用、といった行為は非常に目に悪いので控えた方が良いです。

栄養の偏り

栄養の偏りは目に悪影響を与えます。

目の機能を正常に保つには以下のような栄養素が必要となります。

■ ビタミンA
目の粘膜を保護し、網膜の状態を良好に保ちます。

■ ビタミンB6
目の神経の働きを促し、眼球の疲労に効果があります。

■ ビタミンB12
角膜の粘膜を保護して、機能を維持します。

視力回復や老眼改善に効果的な方法

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日中屋外で遊ぶ

子どもの場合、屋外で遊ぶことで、近くにピントを合わせ続けることを防ぎます。

1時間に1回は休憩

近くを見る作業を続ける場合は、1時間に1回は休憩を取って遠くを見ることが近視進行予防になります。

ピント調節機能に働きかける

老眼については、はっきり根拠のある方法ではありませんが、目の前に指を置いて眺め、指を近づけたり遠ざけたりする訓練が、目のピント調節筋肉に働きかけて老眼を改善する可能性もあります。

最近物が見えづらくなった…視力に関するお悩み相談例

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相談1:視力を回復させたい

■ 相談者(21歳/男性)
視力は回復できると聞きますが、本当に回復可能なのでしょうか?遠くのものを見たらいいとかですか?

■ 医師からの回答
近視の治療法ですが、確かに「遠くの山々の木の葉を見るつもりで・・・」 などと言いますよね。

目の中のレンズの厚みを調整する小さな筋肉を動かすことで、近視の治療になる、ということなのでしょうが、効果は極めて限定的です。

また、レーシックという外科手術による治療がありますが、副作用の問題もよく耳にします。

一般的にはやはりメガネやコンタクトレンズで矯正することが、最も安全な対処法と考えられています。

相談2:コンタクトにすると視力が落ちる?

■ 相談者(23歳/男性)
視力が落ちてきたので、コンタクトか眼鏡を買おうと思っているのですが、コンタクトは目に良くないと聞きます。

コンタクトにするとさらに視力が落ちてしまったりするのでしょうか?

■ 医師からの回答
結論からいうと、コンタクトにするとさらに視力が落ちるということはないと思います。

ただ、眼精疲労や矯正のしすぎは視力低下の原因となりますが、コンタクトでは装着時の違和感がなく装着時間が長引くためかえって目に負担をかけてしまうため、視力に悪く働くということはあると思います。

メガネも同様なので、どちらも適度に使用し目を休める時間を作ったり、また適正な矯正のコンタクトや眼鏡を使用することが大切になりますね。

詳しくは、視力の測定などとともに眼科でご相談されたら、使用時の注意点なども聞けると思います。

相談3:ブルーライト対策をしないと視力は落ちる?

■ 相談者(28歳/男性)
ブルーライト対策をしないと視力は落ちてしまいますか?

ブルーライト対策眼鏡は効果ありますか?

■ 医師からの回答
確かに青色光網膜傷害という病名はありますし、患者さんもいらっしゃいます。

しかし、特殊なメガネをかけないと健康被害が引き起こされるとまでは言えないと思いますが、ご心配であればまず眼科を受診されて現在の目の状態を診てもらうのがよいでしょう。

現在、目の状態に問題があるとか、異常に長い時間モニターを見ていて眼精疲労があるとかといった場合には、メガネをかけるというのも1つの選択肢にはなるかも知れません。

最後に医師から一言

脳トレでメガネ要らずに?目と脳の関係が視力低下や老眼を予防する
老眼は人によっては30代から始まり、近くのものが見にくい不便な状態です。

老眼鏡や遠近両用眼鏡以外に、最近では遠近両用コンタクトレンズ、遠近両用眼内レンズを使用した白内障手術などが行われており、メガネなしでの生活ができる方も増えています。

見え方の不自由で困っておられる方は眼科でご相談ください。

(監修:Doctors Me 医師)

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