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サイクロン掃除機に羽根なし扇風機…あの斬新な製品たちは、いかにして生み出されたのか?―― 「元気な外資系企業」シリーズ〜第4回ダイソン

大きな変革の時代。企業でも、さまざまな取り組みが進む。では、海外に本社を持つ外資系企業では、どんな取り組みが推し進められているのか、探ってみる外資系特集企画。第4回は、ダイソンの「製品開発」だ。f:id:k_kushida:20170316153552j:plain

空気を操る高度な技術を応用して新しい製品が

サイクロン掃除機の登場は、日本の家電の世界にまさに旋風を巻き起こした。その後も羽根のない扇風機、空調家電、ロボット掃除機、そして大きな話題になったヘアドライヤーなど、次々に斬新で画期的な製品を世の中に送り出してきたダイソン。

家電売り場では、圧倒的な存在感を誇る人気ブランドだが、どうしてこんなに独自の製品を次々に生み出せるのか。ダイソンとは、どのような会社なのか。ダイソン株式会社コミュニケーションディレクター(日本&アジア)の神山典子氏はこう語る。f:id:k_kushida:20170316153721j:plain

▲ダイソン株式会社 コミュニケーションディレクター(日本&アジア)神山典子氏

「大きな特徴は、エンジニアが起こした会社だということです。エンジニアリングをキーワードに問題を解決するというコンセプトのもと、新しい技術によって、よりよい生活を提供することを目指しています」

ダイソンの設立は1993年。イギリスのマルムズベリーに本拠を持つ。創業者であり、今も製品開発の指揮を執っているのが、ジェームス・ダイソン氏だ。王立美術大学で工業デザインとエンジニアリングを学んだ。在学中に友人とともに立ち上げた事業が成功するが、7年で自ら会社を離れる。当時使っていた紙パック式の掃除機の性能が低下することに不満を持ち、新しい掃除機の開発をすることに挑むのだ。5年の期間と5000台以上の試作品を経て開発に成功したのが、世界初のサイクロン掃除機だった。サイクロン(遠心分離式)という新しい技術を作り出したのである。

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「どんな会社も製品開発のためのさまざまな努力を続けておられると思いますが、ダイソンの考え方は、製品を開発するのではなく、新しい技術を開発する、ということなんです。マーケティングサイドからの発想に寄った製品開発ではなく、まずは新しい技術を作った上で、必要な製品を作り上げ、世の中の課題を解決していく、という流れになります」

象徴的なのが、羽根のない扇風機である。羽根があると危険、掃除が面倒、といったニーズから、次は扇風機を作ろう、と考えたのではないのだ。

「サイクロン掃除機も、その後に手がけた手を乾かすためのハンドドライヤーもそうなんですが、ダイソンは空気を操る高度な技術を培っているんですね。掃除機は空気を吸う技術、ハンドドライヤーは空気を出す技術。流体力学を理解し、空気の原理を使っている。こうした考え方で何かできないか、というところから生まれてきたのが、羽根のない扇風機だったんです。この技術が結果的に、危険がない、掃除が不要、といった消費者のベネフィットにつながりました」

空気を操る高度な技術を扇風機に活用したということだ。そしてこの先に、空調家電の開発があった。

「先に技術があって、それを何に使えるかを考えていく。昨年、発売になった、ヘアドライヤーも同じ空気を操る技術を使っています」f:id:k_kushida:20170317134440j:plain
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