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南相馬市長「ネットで南相馬市が立ち直る姿を発信したい」

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南相馬市の桜井勝延市長

 東日本大震災からのIT分野の復興策を議論してきた「IT復興円卓会議」の総括イベント「震災1年 次への提言」が、2月21日18時より都内で開催される。このイベントに向けて、原発問題を抱える福島県南相馬市の桜井勝延市長が動画取材に応じ、インターネットメディアを活用した情報発信について、「南相馬市が立ち直る姿を発信することが必要であり、今後も活用していきたい」と語った。

 南相馬市は福島第1原発から20~30キロ圏内に入る地域があり、また震災発生直後は物資輸送が滞った。このため、桜井市長は動画サイト「You Tube」で「兵糧攻め的な状況に置かれています」と英語字幕付きのメッセージを発信し、世界的な注目を集めた。当時について、桜井市長は「世界中の人と結びつくことができた」と振り返る。南相馬市には現在でも、海外の取材クルーが継続的に訪れているという。

 南相馬市ではまた、震災前の人口約7万1000人のうち、昨年3月末に6万人以上が避難していた。震災から1年を前にした現在、住民数は約4万3000人に戻っている。桜井市長は「役所を避難させずに市民を支援したことが、人が戻るようになった最大の要因だと思う」と強調した。

 また、市外への避難者に対し、市役所のウェブサイトやインターネット放送の「南相馬チャンネル」などで情報配信を行っている。しかし、情報リテラシーの世代間格差の問題があり、文章を郵送する情報発信も同時に行っているという。この点について、桜井市長は「世代によっては、インターネットを活用できない人も多い。いかにしてITも使いながら、住民に情報を届けることができるのかが最大の課題だ」と話した。

 IT復興円卓会議の総括イベントには、桜井市長が動画出演する予定。ほかのパネリストは、岩手県大槌町・碇川豊町長、株式会社アゴラ研究所所長の池田信夫氏、ミクシィ取締役・小泉文明氏、ニワンゴ代表取締役社長・杉本誠司氏、慶應義塾大学政策・メディア研究科特別招聘教授・夏野剛氏ら約10人。

IT復興円卓会議 「震災1年 次への提言」

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]IT復興円卓会議 「震災1年​ 次への提言」 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv80858303?po=news&ref=news
・「震災1年 次への提言」参加申し込みなど – IT復興円卓会議ホームページ
http://ithukko.com/

(慶應義塾大学メディアデザイン研究科・新志有裕)

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