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Acid Black Cherryの10年を音楽ライター・武市尚子が振り返る“2012年編”

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Acid Black Cherryの10年を音楽ライター・武市尚子が振り返る“2012年編”

7月18日にソロデビュー10周年に突入するAcid Black Cherry。この記念すべき10周年に先駆けて、Acid Black Cherryの10年を見てきた音楽ライター・武市尚子が、ABCの10年の歴史を1年づつ振り返る連載がスタート。6回目の今回は、約2年半ぶりのオリジナルアルバム「2012」を発売した2012年に迫る。

【2012年】「Acid Black Cherry TOUR『2012』」&「Acid Black Cherry 5th Anniversary LIVE“Erect”」

2012年は、Acid Black Cherryにとって大きな動きがあった年と言えるだろう。

前年から続いた5カ月連続リリースの最後を飾るシングル「イエス」を1月にリリースし、3月には、ついに約2年半ぶりとなるオリジナルアルバム「2012」を発表した。

このアルバムのテーマは「生きる」。物語の中には、天使や悪魔が登場し、一見ファンタジーな世界が広がっているように見えるが、実は現代社会に起きた問題点や事件性なども内包し、「終わりゆく世界の中でも、懸命に生きる人間の姿」を描いた、非常に奥深い作品である。

yasuは、作品に込めた想をわざわざ語ることがないが、5月1日の福岡サンパレスを皮切りに全国21都市22公演をまわったツアー「Acid Black Cherry TOUR『2012』」では、このアルバムに込めた意味を自らの言葉で話すことを選んだ。

「本当のことを言えば、コンセプトとかは、自分の口で説明するモノではないと思ってる。そこは口に出さずとも感じてくれたらいいことやから。俺的には、わざわざそこを口にして説明するのはナンセンスかなって思うねん。このツアーでも、出来れば自分の口から説明するのは避けたかったんだけど、このときばかりはテーマとしたところが、ことがことだっただけに、インタビューもそうやしMCも同じく、そういう大事でナイーブなところを言わずにやりすごすよりも、ちゃんと語った方がいいのかなと思ったんだよね」

私は、このライヴを通して、彼がアルバムのコンセプトとして掲げた「生きる」という意味を強く感じることができた。

そして。yasuは、このツアーにおいて、ライヴに向き合う自身の変化も語ってくれた。

「すごく前向きにやれた初めてのツアーだったんちゃうかな?って思うね。多分、それだけ自分が成長出来てたからかも。技術的な面でも、精神的な面でも。いろんなことに対してあった不安も、そこまでしんどく思わなくなってたし。昔はツアーファイナルまで走りきることしか頭になかったけどね。それがこのツアーやったと思う」

このツアーは、その時点でのAcid Black Cherryを余すことなく届けられていたと感じた、とても充実したツアーだったことを今も覚えている。

また、同年11月30日からは、Acid Black Cherryの5周年を祝う、特別なライヴツアー「Acid Black Cherry 5th Anniversary LIVE“Erect”」が5ヶ所6公演で行われた。

アルバム「2012」リリース時に行われたファンとの握手会で、直接ファンと言葉を交わしたとき、“ライヴでこの曲が聴きたいです!”という声がたくさんあったことから、yasuはこの特別なツアーを、“ファンが聴きたい曲でセットリストを組もう”と思ったのだそうだ。

「普段からライヴでのみんなの反応を見て選曲してるから、あながち間違ってはいないと思うねんけど、このツアーでは、よりリアルに聴きたい曲をやってあげられるライヴに出来たらいいなって思うね。俺のやりたい曲を聴け!じゃなく、オマエたちの聴きたい曲で盛り上がろうぜ!みたいなね(笑)。このツアーは、昔、ガキの頃バンドに憧れているときに、“ツアーってめっちゃ楽しいんやろなぁ”って思って思い描いてたようなツアーが出来たって感じやったな」

常に、何よりも聴き手を楽しませるライヴが出来る様にと願うyasu。このツアーでは、yasu本人も手放しでライヴを楽しんでいたのが伝わってきたのも印象的だった。

オリコンチャート1位を獲得することとなったAcid Black Cherry通算3枚目のオリジナルアルバム
「2012」への想い、そしてその想いを伝えたツアーを経て、5周年記念のライヴツアーを成功させたAcid Black Cherryは、この年さらに大きく成長したと言えるだろう。

Writer 武市尚子

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Acid Black Cherry オフィシャルサイト:http://acidblackcherry.net

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