音楽の奇跡 昏睡状態の男性に“ある曲”を聴かせたら…

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音楽の奇跡 昏睡状態の男性に“ある曲”を聴かせたら…
J-WAVEで放送中の番組「BEAT PLANET」のワンコーナー「BEHIND THE MELODY〜FM KAMEDA」(ナビゲーター:亀田誠治)。3月27日(月)のオンエアでは、「音楽が起こした奇跡」についてお届けしました。

先日、亀田が音楽サイト「BARKS」を見ていると、嬉しい記事が載っていたそうです。「The 1975」のシンガー、マシューの父で俳優のティム・ヒーリーは昨年春に、ドラマの撮影中に気分が悪くなり、その後、昏睡状態に陥ってしまいました。そこで、ティムの奥さんが息子のバンドの音楽をかけ続けたところ、数日後、ティムは微笑み始め、意識が戻ったそうです。ティムは「僕をこの世に戻したのは、息子の音楽だ」と語っています。

また、米国認定音楽療法士の佐藤由美子さんは、ホスピスで音楽療法を行っていたそうですが、著書「ラスト・ソング 人生の最期に聴く音楽」(ポプラ社)の中で、次のような話を記しています。

佐藤さんは、元ジャズシンガーの80歳の男性で、アルツハイマーを患っているハーブさんに、音楽療法を行っていました。しかし、ハーブさんの症状は悪化。話すこともほとんどなくなり、言葉を認識する能力もなくなったそうです。ところがある日、佐藤さんがジャズを何曲か弾いた後、最後にルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」を歌い、時間がきたので帰ろうとすると、「君のために歌うよ」と、後ろからハーブさんの声がしたのだそうです。振り返ると、人懐っこい彼の笑顔がそこにありました。最後のセッションから2日後、ハーブさんが亡くなったという知らせを受けました。この曲は昔、ハーブさんがよく歌っていたということでした。

番組では現役の脳神経外科医、菅原道仁先生に、音楽療法についてお聞きしました。

「子守唄や、好きな人と聴いた曲など、ある特定の音楽を聴くと当時の情景を思い出す経験が多くの人にあると思いますが、音楽には閉ざされた記憶の扉を開ける鍵のような役割があります。音楽療法としては、高齢者のグループが、なじみの曲を歌ったり演奏することでコミュニケーション能力が上がったり、認知力が上がるといった作用があると言われています。発達障害のお子さんや、遷延性意識障害で寝たきりの人に対して刺激を与えることが、音楽の力にあるとも考えられています。また、音楽を聴くことで、リウマチに対する痛みが減ったり、癌その他さまざまな治療に対する不安感といったものが改善するとも言われています」と、幅広い効果がありそうです。

亀田は「音楽の力ってすごいんですね。今回の取材を通じて、音楽そのものが脳を刺激する力に満ち溢れていることが分かりました」と感心しきりでした。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「BEHIND THE MELODY〜FM KAMEDA」
放送日時:月・火・水・木曜 13時25分−13時35分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/blog/fmkameda/

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