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長引く前駆陣痛が心配で、念のため病院へ…。その判断が赤ちゃんと私の命を救った

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2015年8月9日、14:27、3508gの男の子を出産しました。週数で言うと39週と2日でした。

最後の健診ではまだまだだねと言われていたので、心の準備はそこそこに、その日の日曜日もどこに行こう~なんて考えていたのですが、明け方4時頃からずーっとお腹が痛くて、出かけるのを諦めました。

でも、陣痛だと波があると聞いていたので、前駆陣痛か~と思っていました(前からちょこちょこあったので)。

何かすることで気を晴らし、痛みをやり過ごそうと、いつも通り普通に朝ごはん食べたり洗濯したりして過ごしていたのですが、一向にお腹の痛みは引かず、ずーっと痛む感じが続いていました。

8時くらいになって、なんだか心配になり産婦人科に連絡をしました。 関連記事:産院に連絡すべき?耐えるべき? 判断が難しい「前駆陣痛」について ~産婦人科医きゅー先生の本当に伝えたいこと~

すると、ちょうどその日はお盆で、院長が不在であるということと人手不足であること、その上緊急の人が入ってきたためベッドも空いてないこと、部屋もないことを説明され、その上で、時間を決めてくれたらその時に病院を開けるから時間を教えてということを言われました。

ただし、ゆっくりで良いから…と言われたので、そんなに心配することではないんだという余裕が自分の中に生まれていました。

ゆっくり準備したのですが、なにしろ近い病院なので30分で到着しました。

病院に着くとエコーをしてくれました。

その時点では赤ちゃんは元気で、今日産まれそうにないとのこと。

しかし、いざ陣痛の間隔チェックをしてみたら、波がすでに2分間隔。どおりでずっと痛いわけです。子宮口の開き具合を見てもらうと2cm。

これは本物の陣痛で、これから10cm開くまで大体十数時間掛かるとのこと。

その時点で耐えられるか不安になりましたが、以前から前駆陣痛が続いていた私は、この程度の痛みなら本物の陣痛ではないのではないかと思っていました。本当の陣痛なら耐えられないくらい痛いと聞いていたからです。

痛みの弱さから少し強気になり、これなら前十字靭帯の手術の方が痛かったなぁと軽い気持ちになりました。

一応、誘発するために内診で刺激しておくと言われ、その場でしばらく様子見ていこうということで、痛みに耐えながら横になり休んでいました。

そこで、先生から「もし今日の分娩になるなら部屋に空きがないため、搬送になるけど良いか」と言われました。

その時は、『たぶん今日は産まれないだろう』というどこから来るかわからない自信と若干の不安が入り混じっていましたが、搬送に同意するしかなく、しぶしぶ承知しました。

前駆陣痛かもしれないし、ちょうどお盆明けの14日が出産予定日だったので『ここで様子を見て落ち着いたら帰ろう』と考え、それほど凹みませんでした。

ベビー室みたいなところで、少し休憩しながらモニターチェックしながら待機することになりました。

すると、陣痛の間隔がだんだん狭くなってきて、強さも少し増してきたような気がしました。頻繁にトイレに行きましたが、内診してから30分後くらいに行くとおしるしがありました。

先生に伝えると、きっと内診の刺激で血が出ただけかもしれないから、まだベッドで様子見ていて良いとのこと。旦那もずっといてもなぁということで、帰るかどうかって話していたけれど、お腹の痛みが増してくる感じもあって怖かったのでいてもらうことにしました。

すると、吐き気がしてきて、それが徐々に増して苦しくなってきました。

助産師さんから、出産が近づくと吐き気があることもあると言われ、内診されてからまだ2時間しか経ってないけど、もう、出産かと内心焦りもでてきました。

しかし、まだ子宮口は全然開かず3cmでした。

ただ、これを耐えるのは辛すぎるような気がしてきたので、旦那に「これは、ヤバイ」と弱音を吐き始めました。

つい、「うーー」とか言ってしまったけど、カーテン越しの隣に寝ている急患の人も誘発剤を打たれてるそうで、その方は声も出さずに一人で頑張っていたので、旦那との会話にも気を遣いながら必死に耐えていました。

ところがそこで、突然の破水。かなり焦って旦那に先生を呼んでくるようお願いし、来てもらうと、周りの先生や助産師さんたちが慌ただしくなり始め、不安になりました。

私は、目を開けられぬまま、質問に答えつつ痛みと戦っていましたが、どうやら破水したと思ったのが鮮血だったようです。血だらけだったと後から聞きました。

すぐさま異常と判断され、搬送についての説明を受けました。

赤ちゃんの心音も、酸素の量も、私の子宮口も別に異常なかったけれど、朝から続く微弱陣痛がどうやら異常のサインだったようです。

その時点で救急搬送が決まり、病院探しが始まったけれど、どこもお盆による人手不足で受け入れ先が探せなかったようです。

吐き気が襲ってきたので、トレーをもらったら、その瞬間大量に吐いてしまいました。

すると同時に大量に血液混じりの破水(出血)が1,100mlも…私は訳が分からず、痛みに耐えていただけなので、なされるがままでしたが、旦那には状況の危険さが伝えられ、旦那は廊下で神頼みをしていたそうです。

結局、日赤病院が受け入れてくれることになりました。探すのに時間が掛かっているうちにも、吐いては出血してを繰り返しました。

10分後に救急車到着、20〜30分で病院に着くからそれまで頑張れと言われるが、もうどうにでもして~という状態の私は「はい」としか言えず…。

意識が朦朧とする中で、質問攻めにちゃんと答えられたことを後々救急車の人に褒められました。

すごくいろんな人に応援され、産婦人科の先生までもが救急車に乗り込んで状況の説明をし、日赤に到着しました。

日赤病院に着くや否や、すぐに内診エコーモニターといろいろと準備され、帝王切開することになりました。

旦那が「帝王切開することになった。しょうがない」と言うので、私は「まだ膝の時の痛みよりは痛くないから、このまま耐えられるかもしれないよ」と言ってみましたが、医者から「すぐに帝王切開します。自然分娩は諦めるように」と言い切られ、受け入れました。

あれよあれよと言う間に麻酔が効き、6分後に「赤ちゃんが産まれました」との報告。

でも、泣き声がしない。どうやら仮死状態で産まれたようでした。

その後、処置を終え3分後くらいに「おぎゃ~」と聞こえてきて、ホッと一安心でした。

後から先生から教えていただいたことですが、私の緊急な状態は胎盤の剥離が原因だったこと、大概は常位胎盤早期剥離と言って、早い時期に起こりやすく流産するケースも多いとのこと。

母子ともに危険が伴い、どちらかが死ぬケースもあること。今回のケースで2人とも無事でいられるのがすごく奇跡的だったこと。20〜30分遅れていたらどちらかが危なかったこと。帝王切開の道しか選択肢になかったこと。出血多量でこれから輸血が必要になること。旦那は、私の命が危ないと思い不安だったこと。などなどが聞かされました。 関連記事:母子ともに危険な「常位胎盤早期剥離」 1%の確率に、まさか自分が入るなんて

一つの判断を間違えたらと思うとぞーっとします。

前駆陣痛だと思って、あのまま家で耐えていたかもしれない。産婦人科で果てしない陣痛と戦う道を選んだかもしれない。救急搬送の判断を先生がしなかったかもしれない。帝王切開を拒否してしまったかもしれない。

産まれてきてくれた我が子の命と、自分の命の有り難みを一層実感する出産になりました。

母子ともに無事に産めるということが、こんなに大変なことだったとは…。

これまでがあまりにも順調で、自分も当たり前のように自然分娩でみんなと同じように出産するのだと思っていただけに、今回の経験ですごくいろいろなことに気づかされました。

母子ともに無事に産むことのできた人や産まれてこられた子供達に、心からの『良かったね』の言葉を送りたいと思うと同時に、支えてくれていろいろな人や命を守ってくださった方々に対して、感謝の気持ちを持ち続けたいです。

そして、最高に幸せな今の気持ちを忘れずに、子供とともに親として成長していけることを楽しみたいと思いました。

現在、息子は1歳5ヶ月になりました。とても元気で毎日走り回っています。

付いていくのが大変ですが、この出産を乗り越えただけの体力がある子なんだと思うと当然のような気がします。

著者:あず

現在、第二子妊娠中で二月末に出産を控えている妊婦です。第一子の出産が壮絶すぎて、第二子も無事に出産ができるかどうか不安だらけですが、帝王切開のあとの自然分娩でVBACに挑戦するので、頑張りたいです。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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