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敬語の距離感が新しい『住住』

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敬語の距離感が新しい『住住』

私、普段あんまりドラマは見ないんですが、『住住』だけは毎週見ています。これは、現在放送中のショートドラマで、出演はバカリズムさん、オードリー若林正恭さん、二階堂ふみさん。3人が本人役として出ていて、たまたま同じマンションに住んでいた、という設定。毎回、誰かの部屋に集まって、だらだらと過ごす何でもない日常がひたすら描かれていきます。

 

このドラマの何が面白いかというと、これといって何も起きない、っていうところなんですよね。3人の間には、友情とか愛情とか敵・味方とかの雰囲気が全然なくて、ただご近所さんとして一緒に暮らしているだけ。声を荒げることもないし、過剰にボケたりツッコんだりすることもない。日常的なトーンでぼそぼそとしゃべるだけ。そこがいい。

 

特に、バカリズムさんと若林さんがお互いを「升野さん」「若林さん」と敬語で呼び合う、この関係性がいいんですよね。一定の距離を保っていて、決して相手に深入りしないところがリアルに感じられます。

 

つまり、このドラマでは、ドラマティックな出来事が起こるとか、ドラマティックな人間関係があるとか、そういう要素を一切排除することで、ドラマの内容にリアリティを与えることに成功しているんですよね。

 

実際には、リアルなはずはないんですよ。たとえこの3人が近所に住んでいたとしても、こんなにお互いの家を行き来するほど親しく交流するはずはないんです。でも、もし本当にそうだったらどういう感じになるのかな、というところをうまく描き出すことに成功している。だから見ていてストレスがないし、疲れない。でも、毎回ちょっとしたことが起こって、ちょっとした展開がある、その日常的な空気をドラマとして楽しむことができるのです。

 

こういう感じの、あんまり何も起こらない日常を描いたシチュエーションコメディみたいなものって、海外ドラマだとよくあるんですが、日本だとあんまり見かけない気がします。個人的には好きなジャンルなので、日本でももっとこういうドラマが増えるといいなあ、と思っています。

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記者:

オモプラッタはポルトガル語で「肩甲骨」という意味。 芸人さんが華麗にはばたくための翼を支える肩甲骨でありたい。 それがオモプラッタの理念です。 オモプラッタ編集部は、プロの芸人さんたちが日々生み出している「オモシロ」のカケラを拾い集め、編集して、独自のコンテンツとして皆様にお届けしていきます。

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