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音声翻訳に多言語バーコードも!言葉の壁を越える技術

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音声翻訳に多言語バーコードも!言葉の壁を越える技術
J-WAVEで放送中の番組「RADIOFAST」(ナビゲーター:安藤桃子)。3月24日(金)のオンエアでは、「翻訳」をテーマにお送りしました。

総務省情報通信国際戦略局の中川拓哉さんによれば、2400万人を超える観光客が日本に来るようになった今、宿泊や飲食だけでなく、滞在中に体調を崩して病院にかかる場合に「ドクターが英語しか話せない」というケースが多く、特に中国語のニーズが年々増えているとのこと。安藤も、ロシアの映画祭に行った際に、薬を買いに行って欲しい薬を身振り手振り、ジェスチャーで説明して苦労したことがあるそうです。

そんななかで開発が進んでいるのが音声翻訳の技術。日本人が街中で、外国人観光客を見かけ助けてあげたいと思ったとき、逆に日常のちょっとしたことを注意したいときなどに「言葉にできない」といったストレスなどが実際にあるなかで、総務省は音声翻訳で解決する「グローバル・コミュニケーション計画」を2014年から行っています。

実は音声翻訳の開発の歴史は古く、1980年代から日本でもスタートしており、日本語と外国語の対訳データベースを地道に集め、当初は5秒〜10秒も時間がかかっていた翻訳結果が、技術の進歩で、ものの1秒足らずで結果を得られるようになりました。

たとえばNICT(情報通信研究機構)が開発した音声翻訳アプリ「VoiceTra」は、会話翻訳のデータに特化して蓄積してきた、日本語の会話翻訳の精度が高いアプリケーションですが、カスタマイズも可能で、観光地に合わせた特別な言葉や店舗で必要な言葉など、ニーズに即した翻訳もできます。さらに、病院の診断内容など外に出したくない情報の翻訳などは、病院の中だけで使えるように院内にサーバーを立ててクローズドで使用することも可能です。

といっても、翻訳精度はまだ人間にはかなわず、AIなどでは確率から結果を導き出しているので間違った誤訳も当然生じてしまいます。もう少し進化すると、人間の意図するものを理解できるようにもなるかもしれませんが、その国独特の笑いのツボや怒るポイントなど、文化的な部分までフォローするにはもう少し時間がかかりそうです。

一方で、言葉を記号化する「バーコードを使った多言語情報」という違ったアプローチも研究されています。多言語表示をサポートするアプリ「PAYKE」は、店舗などの商品バーコードに各国の言語情報がつけるサービスです。

PAYKEを開発した株式会社Payke(ペイク)のCEO・古田奎輔さんは、貿易関係の仕事をしていたときに日本のプロダクトを説明することに苦労した経験から、バーコードで読み取って、海外の購入者に生産者が伝えたい情報を提供することを思いついたそうです。

たとえば、食材の味などを動画や画像などで説明し、レシピや調理方法なども動画で格納することが可能です。古田さんは、外国人が日本の商品を手に取る理由として「買った商品をどうやって自慢するか?」や「お土産として何がすごいか説明できること」という点に着目してこのシステムを開発したそうで、購買意欲の向上や、商品の安心感なども伝えるポイントとして挙げました。

また古田さんは最後に、「言語の壁はいずれ無くなり、AIや技術の進化で10〜20年後にほぼ不自由なく会話ができるようになる」と予想する一方で、その際に必要なのは「情報の質」だと指摘。機械翻訳で訳すという手段はあっても、伝えるべき情報や、商品の裏側に隠れているストーリー、生産者の思いなどは人の手で集めないといけない、そういう意味では外国の人とのコミュニケーションにおいて人間がさらに関わっていくのが重要だと語りました。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「RADIOFAST」
放送日時:毎週金曜 24時−24時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/

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