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藤井尚之、サックス・インストアルバム『foot of the Tower』を提げ東名阪でソロコンサートを開催

藤井尚之が、2月15日にリリースしたサックスのインストゥルメンタルアルバム『foot of the Tower』を提げ、ソロコンサート「“Special Live Theater” Vol.3『foot of the Tower』」を開催する。
藤井尚之 (okmusic UP's)
本作は、グレン・ミラーで有名な「In the Mood」やシンディ・ローパー「Time After Time」といった往年の名曲から、映画「禁じられた遊び」のテーマ「Romance Anonimo」などの映画音楽、クラシックからは「G線上のアリア」など、自身のルーツをもとにしたカバー楽曲6曲と、オリジナルの新曲を合わせた計11曲を収録。

インストアルバム制作の経緯として、藤井尚之は「以前に『藤井尚之ベスト SAX&SING』という歌とサックスの2枚組のアルバムを出したことがあって、それと同じように『My Life』は歌のアルバムだったから、今度はサックスのアルバムで、それこそ「昼と夜」ぐらいイメージの違う内容でカバーをやってみないかという提案をしてもらった」と語っている。

5月に東名阪で開催されるソロコンサートでは、『foot of the Tower』の楽曲をメインに披露されるとのことで、”その日その日で雰囲気の違うセッション”も予定しているとのこと。ぜひアルバムを聴きこんで会場に足を運んでいただきたい。

【藤井尚之 インタビュー】
2015年に出した『My Life』のときのスタッフから、次はサックスのインスト・アルバムを出しませんかというリクエストをもらったところから、今回の『foot of the Tower』の制作がスタートしました。

以前に『藤井尚之ベスト SAX&SING』という歌とサックスの2枚組のアルバムを出したことがあって、それと同じように『My Life』は歌のアルバムだったから、今度はサックスのアルバムで、それこそ「昼と夜」ぐらいイメージの違う内容でカバーをやってみないかという提案をしてもらった。それまでソロで洋楽のカバーをやったことがなかったから、これは面白いことができるかなと思って、誰もカバーしたことのない曲をやるのもいいけど、どうせならみんなが知っている曲を面白いアプローチでやってみようと決めました。

最初に浮かんだのは、シンディ・ローパーの「Time After Time」だった。この曲は以前にイベントで演奏したことがあって、いつかもう一度やってみたいと思ってました。マイルス・デイヴィスもカバーしていて、「どうしてこんなにシンプルなのに、いい曲が作れるんだ、チクショー」と思っていたんだけど、でも今回吹いてみたらやたらと気持ちがよかったですね(笑)。

次にやることにしたのは、映画『禁じられた遊び』の主題歌の「Romance Anonimo」。クラシックギターの名曲なんだけど、サックスでやったら絶対に面白くなる。特にテナーサックスのイヤらしい音(笑)で吹いたら面白いと思っていたら、そのとおりになりました。ギターのメロディをサックスで吹くには、どうしても“エレキの元祖”ベンチャーズみたいなアレンジにする必要がありましたね。

グレン・ミラー楽団の「In The Mood」は、オフクロが好きな曲で、小さい頃、よく家で聴いてました。

今回は“楽団”の曲を、“バンド”でやったらどうなるかっていうテーマに挑戦してみた。難しかったけど、楽しかったですね。

このアルバムには、カバーの他にオリジナルが5曲入ってます。「sigh」は、自分の中で必ず欲してしまう空気感のある曲。好きなタイプの曲なので、自分を素直に出せました。「Gazing at the night bridge」は酒とタバコの香りがする曲で、夜をイメージしたこのアルバムにはなくてはならない曲でした。

面白かったのは「bittersweets」。これはソプラノ・サックスで吹くことを考えてストックしてた曲なんだけど、ソプラノだと普通に可愛い曲になってしまう。最近はテナーにこだわってもいいのかなって思っていて、今回はソプラノに逃げることを自分で禁じたんですよ。「俺はテナー吹きだ!」ってはっきり言ってもいいのかなと。それでテナーでやってみたら、テナーの持っている温かみがメロディに想像以上に合っていた。この曲をやってみて、自分の中で“メロディの在り方”が変わりましたね。それくらい発見のあったトライでした。

もう一つ試してみたのは、2本のテナーを使ったことかな。“テナー吹き”っていっても、「テナー1本」ってことじゃなくて、音色の違うテナーで同じメロディを吹いて比べて、いい方を選ぶ。こだわるのは“1本”じゃなくて、“テナーサックス”だった。

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