「白いカレーうどん」を食べてきた【絶品】

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恵比寿といえば、高級フレンチから赤ちょうちんまでさまざまなグルメがそろう都内屈指の美食エリア。そのなかから今回ご紹介するのは、「酒彩蕎麦 初代」が掲げる看板メニューです。

その名も「白いカレーうどん」。

ネーミングにちょっとした狂気すら感じますが、これ、実物も真っ白なビジュアルをしたカレーうどんなんです。ああ、なぜこんなことに……。

とはいえ、食べてみたら決してイロモノではない、こだわりあふれる逸品であることがみなさんにもわかるはず。恵比寿に行ったらこれ、必食かも!

立地抜群、使い勝手よさそうなおそば屋さん

JR恵比寿駅西口を出て大通りを歩くこと2分。抜群の立地にあるのが「酒彩蕎麦 初代」です。

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店内を見せてもらうと、1階のカウンターだけでなく2階にテーブル席もあるというなかなか広い造りになっています。ひとりでふらっと、家族で食事に、同僚や上司とじっくり腰をすえてなど、これなら幅広い用途で使えそうです。

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驚きのビジュアル、「白いカレーうどん」

どこからどう見ても正統派なおそば屋さんですが、本当にこちらで「白いカレーうどん」なるものが出されているんでしょうか?

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お店の方に作っていただくことにし、調理場をのぞいてみると……。

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もうもうと湯気がたつ大きな釜で、白くて上品そうなうどんがゆでられています。そして、ゆであがった麺におたまでカレールーがかけられました。

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はい、ここまではめちゃくちゃオーソドックスな見た目のカレーうどんです。おいしそう。

しかし、衝撃はここからでした。お店の方が銀色のボトルのような物体を逆さに向け、何かを絞り出したのです!

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ニュウウウウウーーーーーッ。

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!!!!!!!!!

まるでパティシエがケーキに生クリームを絞り出すかのように、真っ白なクリーム状のものがカレーうどんのうえに乗せられていくではないですか!

割烹着を着た調理師さんが絞り出す白いクリーム、絵ヅラ的にマッチしないことこの上ない! 「できました」と笑顔で言われましたが、だから、この白いものはいったい何なんですか……!?

白いクリーム状の正体とは

完成した「白いカレーうどん」を席に運んでいただいたところで、ここからは店長の佐藤さんに話をうかがいながら、じっくりと味も確かめていきたいと思います。

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▲白いカレーうどん(1,188円)

黒いどんぶりにこんもりと盛られた白いクリーム。近くで見ると泡のようにやわらかそうでとても美しい。箸をつけるのがためらわれるほどですが、意を決してクリームの渦に箸を沈めます。

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見た目はクリーム状ですが、触れてみるとメレンゲのよう。

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ふわふわと軽やかで、箸で混ぜると下のほうからカレールーが顔をのぞかせました。

――この白いクリームは何でできているんですか?

「メインはじゃがいもです。ふかしてこしたものに、生クリームとそばの二番だしを足しています」

――先ほど何か機械のようなもので絞り出しているのを見たのですが、あれは何ですか?

「エスプーマというもので、ムースのような泡状にできる器具ですね。それでよりサラサラのメレンゲ状にできるんです」

――ほえぇー……。パティシエがスイーツ作りに使うような器具をカレーうどんに使うとは面白い発想ですね!

「別にイロモノのメニューを作ろうと思ったわけじゃないんですけどね(笑)。カレーうどんにどうしてもじゃがいもを使いたいというのが最初にあって。そこから考え抜いていった結果、このスタイルになったんです」

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食べてみると、ふわふわの白いメレンゲがカレールーのスパイシー感を包み込む感じで、味わいがとてもまろやか。そこにうどんのシコシコした歯ごたえが加わり、全体がうまく調和しています。

こんなカレーうどん、他では食べたことない!

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カレールーは辛いと思いきや、スパイシーさはありながらも甘口。これなら辛いのが苦手な人や子どもでも安心して食べられます。

――カレールーは何が入っているんですか?

「スパイスは20種類以上、そのほかにすり下ろしたリンゴや牛すじの出汁などです」

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白いクリームだけでなく、カレールーも手間ひまをかけて作られているんですね。具はシンプルに牛すじだけ。これが意外にもいいアクセントになっています。

ビジュアルに、味に、驚きに満ちた一杯

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▲天ぷらなどにつける塩は6種類(大島、広島、沖縄、新潟、フランス、パキスタン)を用意

見てびっくり、食べてびっくりと驚きに満ちた「白いカレーうどん」。

佐藤さんによると、運ばれてくるとスマホで撮影したりSNSにアップする人も多いのだとか。このビジュアルを見ればそれも納得です! もちろん、お店のメインとなるおそば類や丁寧につくられた一品ものなどのメニューも豊富。恵比寿でご飯を食べる際は候補先のひとつにぜひどうぞ。

お店情報

酒彩蕎麦 初代

住所:東京都渋谷区恵比寿南1-1-10

電話番号:03-3714-7733

営業時間:月曜日~土曜日 17:00~翌4:00(LO 翌3:00)、日曜日・祝日 17:00~翌1:00(LO 翌0:00※3連休の場合は、最終日が翌1:00まで)

定休日:無休

※この記事は2017年2月の情報です。

※金額はすべて税込みです。

書いた人:鷺ノ宮やよい

鷺ノ宮やよい

三重県出身。旅行代理店、編集プロダクションを経て2009年よりフリーライターとして活動中。学生時代に池波正太郎の小説やエッセイを読んで、食べ物の魅力を文章で伝えることに惹かれる。これまで雑誌やウェブサイトなどで携わったグルメ関係の記事は100本以上。三度の飯より食べることが好き。激辛ジャンキー。慢性眼精疲労。 Twitter:@saginomiyayayoi

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