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現役アニメーターらが「本音」語るドキュメンタリー動画を公開

ドキュメンタリー「アニメミライ白書」

 アニメ制作現場が抱える問題に向き合い、「アニメの未来を切り開く」プロジェクトとして平成22年度に始まった『アニメミライ』。平成23年度から広報大使にT.M.Revolutionの西川貴教さんが加わり、注目が高まっている中、同プロジェクトに参加したスタッフのインタビュー映像を集めた『アニメミライ白書』が公開された。ベテランのプロデューサー・監督から、「人材育成」目的の一環として参加した新人のアニメーターまで、それぞれの「日本のアニメ」への本音を知ることができる貴重なドキュメンタリーは、アニメファンには見逃せない内容となっている。

・[ニコニコニュース] 「日本アニメの未来を見据えて」 『アニメミライ』広報大使の西川貴教がアピール
http://news.nicovideo.jp/watch/nw180600

■「下の世代に伝えていかなきゃいけない技術はある」

 プロデューサーや監督、新人アニメーターらが、『アニメミライ』やアニメ制作に関するさまざまな思いを語っている『アニメミライ白書。たとえば『わすれなぐも』のプロデューサー・寺川英和さんは、『アニメミライ』プロジェクトを「『基本、題材に関しては何をやってもいいよ』という、クリエイターとしてはそこが最大の魅力。普段やりたくてもできないことを持ち込める」と評した上で、

「うちの場合でいうと、原画職歴1年未満の人間が、9人参加するアニメーターのうちの6人を占めるという。そういう状況でのモノづくりっていうのは(普通の現場であれば)ありえない。でも、本人(新人アニメーター)たちは必死ですよね」

と、『アニメミライ』の柱のひとつである人材育成の試みを紹介している。また、『BUTA』で監督・キャラクターデザインを担当した友永和秀さんは「下の世代に伝えていかなきゃいけない技術はある」と語り、

「原画を書くことで言えば、カットでなにを見せなきゃいけないか、要求されていることをちゃんと描くこと。見ているほうを意識して、伝わるように、最低限のことは身に付けてほしい。そこから、いろんなスタイルに枝葉を伸ばしてくれてもかまわない」

と、ベテランのアニメーターとして若い世代にメッセージを託している。

 『アニメミライ白書』では、ほかにもプロデューサー視点からアニメ作りの制約が明かされていたり、このプロジェクトで初めて原画を描いた若手スタッフらがコメントしていたりと、アニメファンにはもちろん、アニメの制作に携わりたいコアな層にまで届く、非常に濃い内容になっている。

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「わすれなぐも」の一場面

 『アニメミライ』では4本のオリジナル短編アニメが制作されるが、そのうち『わすれなぐも』のアフレコ現場にニコニコニュース記者が潜入した。『わすれなぐも』は、古書に封印された大蜘蛛とその娘蜘蛛をめぐる、ユーモラスでありながら狂気も持ち合わせた独特の雰囲気を持つ作品で、制作はProduction I.G。ここではメインキャスト4名からニコニコ動画ユーザーへのメッセージを紹介する。

土田大さん(硯役): 『アニメミライ』はとても素晴らしい企画だと思います。正直、こんなに高いクオリティで仕事ができることは少ないのでびっくりしました。人物も生き生きと躍動感溢れる感じを受けたので、こういう環境で常に、みなが仕事できるようになるといいなあと思いました。『わすれなぐも』は妖しくもあり、本当に不思議な作品で、人によって見方がすごく変わるような作品なので、それぞれの思いを馳せて楽しんでください。

下田麻美さん(瑞紀役): 素晴らしい作品に携わらせていただいたことを、とても嬉しく思っていますし、どんどんプレッシャーを感じていきました。『アニメミライ』は、アニメ界の歴史に影響するプロジェクトになると思いますので、この結果がどう未来に繋がっていくのかなと、今から非常に楽しみな気持ちでいっぱいです。『わすれなぐも』は私自身も見てわくわくしたので、ぜひニコニコ動画をご覧の皆さんにも、このわくわく感を味わっていただきたいです。これを見て、アニメに携わりたいなと思う人も増える作品になっているんじゃないかと思いますので、お見逃しのないように!

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