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高速道路では「常時ハイビーム」が拡散される 正しくは状況に応じハイ・ローの切り替えが必要です

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高速道路では「常時ハイビーム」が拡散される 正しくは状況に応じハイ・ローの切り替えが必要です

現在、Twitter上にてWikipediaに記述された高速道路における「ハイビーム使用」の項目画面キャプチャが拡散され、一部で誤解を招いています。

拡散されているWikipediaの画像は「前照灯」ページにある「高速道路」の項目を抜き出した物で、それによると「高速道路では常時、ハイビームを使用しなければならない。」と紹介されています。

そのため、「常時、ハイビーム」の部分をそのまま受け取り、ライトの切り替えを必要としないと誤解する人が続出。投稿されたツイートは5千以上もRT、さらには「高速道路でローは違反?」「え、でも対向車に迷惑じゃ」など不安が広がっています。が、この項目、「状況に応じハイビーム・ロービームの切り替えが必要」という説明が不足しています。

【すべての画像や動画はこちら】

■「状況に応じた切り替えが必要」

まず道路交通法第52条によると、車両等は夜間「政令で定めるところにより、前照灯(=ヘッドライトの意)」をつけることが記されており、高速道路であろうが一般道であろうが夜間ライトをつけての走行が義務づけられているのはご承知の通り。また、この条ではハイ・ローの明確な状態区分はつけられていません。

ただし、続く使用条件の文言に「他の車両と行き交う場合」「他の車両等の直後を進行する場合」において「灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない」と記されていることや関連する基準などから、夜間走行中の通常時は一般でも高速でもハイビームとされ「夜間はハイビーム走行が原則だけれども状況によりハイ・ロー」の切り替えが必要と判断されています。ちなみに国家公安委員会の「交通の方法に関する教則」の方がよりわかりやすく書いてあるので以下に紹介します。

【「交通の方法に関する教則」第7章 高速道路での走行】
夜間は、対向車と行き違うときやほかの車の直後を通行しているときを除き、前照灯を上向きにして、落下物や交通事故などにより停止した車を少しでも早く発見するようにしましょう。
(交通の方法に関する教則の一部改正(平成29年3月12日施行)より引用)

【「交通の方法に関する教則」第6章 危険な場所などでの運転】
前照灯は、交通量の多い市街地などを通行しているときを除き、上向きにして、歩行者などを少しでも早く発見するようにしましょう。ただし、対向車と行き違うときや、ほかの車の直後を通行しているときは、前照灯を減光するか、下向きに切り替えなければなりません。
(交通の方法に関する教則の一部改正(平成29年3月12日施行)より引用)

ところがWikipediaの項目説明ではそこまでの細かい部分が記されておらず、まるで高速道路走行中はどんな状況下でも切り替える必要無しという誤解を与えています。

■NEXCOも注意喚起してる!ライトの切り替え

今話題になっている「高速道路でハイビーム」については、以前よりNEXCOも注意喚起を行っており、例えばNEXCO中日本が公開する「マナーガイド」のページによると

「ヘッドライトを上向きのまま走行すると、対向車や前の車への交通妨害となります。(道路交通法違反になる場合もあります)」
(NEXCO中日本「マナーガイド」より引用)

と記されています。そのため、もし仮に他の車がいる状態でヘッドライトを常時点灯し他走行に影響があった場合には、何らかの罪に問われる可能性もあるわけです。

なお、他の走行を邪魔しない目安については、ローは前方40m、ハイは100m先を照らすことができるとされているので、その距離間、さらに自身の車につけているライトの光量を鑑み参考にしてください。いくら高速道路上は車間距離が100mは必要だといっても昨今のライトは性能がたかまり、想像以上に前を走る車や対向車からは明るく見えている場合があります。特に都市部では混み具合によって車間距離が100m以下になることも珍しくないわけで、状況に応じた切り替えが必要となります。

Wikipdeiaは情報があつまり便利である一方、不特定多数の方が更新する場でもあります。そのため、中には今回の件のように誤解を招く表現や情報不足のあるもの、はたまた明らかな間違いが記されていることもあります。特に人の命に関わる情報の場合には全て鵜呑みにせず、自身で確認する術が今の時代必要かと思われます。

▼参考
道路交通法 第十節 灯火及び合図(車両等の灯火) 第五十二条
交通の方法に関する教則の一部改正(平成29年3月12日施行
NEXCO中日本「マナーガイド
Wikipedia・前照灯

(宮崎美和子)

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