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夜は鴨料理専門店、昼は博多皿うどん専門店。しかしてその実態は【福岡】

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博多の鴨料理専門店で大人気の皿うどんを食す

戦国時代の戦火で荒廃した博多を、豊臣秀吉が復興した「太閤町割」の頃の町並みを今に留める博多の下町・上呉服町。

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▲西門通りと東町筋が交差する飲食店の多い一角

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そんな一角にある「鴨料理専門店 まりも本店」。

「鴨料理専門店」という時点ですでに博多では珍しい存在なのですが、大きな甕(かめ)が置かれたちょっと怪しげな店の入り口には、お昼時になると妙なことが書かれた黒板が出ます。

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「まりもの皿うどん680円より」

なぬ?「鴨料理専門店」と思いっきり看板を揚げておきながら、皿うどんだと?

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興味津々で店内に入ると、店内は昭和レトロな雰囲気。

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▲ちょっと複雑な注文の“お約束”はボードに解説してある

まず人数と皿うどんの麺の玉数を聞かれます。

一人で1人前(1玉)食べる分には全然問題ないんですが、例えば3人で5玉をシェアして食べようという場合は「5/3」などという分数オーダーとなるのです。

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豚肉ではなくアサリとイカがたっぷり入った、あっさりヘルシー「皿うどん」1人前 680円〜。

細麺パリパリの長崎風ではなく、太麺に鶏ガラスープを吸わせて炒める博多風。麺が焦げて香ばしくなった部分やスープを吸って柔らかい部分など、食感の変化を楽しめます。

普通、夜が本業のお店がランチを出す場合は本業の素材を使いまわしているとか、本業にちなんだメニューを出すものですが、このお店の場合は昼は完全に皿うどん専門店。しかも、昼は昼でかなりの評判で、ラストオーダーを待たずに売り切れてしまうこともしばしばです。

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▲食べ終わって帰る頃には表の黒板が裏返っていた

なぜ、昼と夜でまったく違う専門店になってしまったのか? 素朴な疑問を三代目店主の半田義樹さんにぶつけてみたのですが、初代の時代にはすでにこのスタイルが確立されていたので、なぜそうなったのか理由は分からないとのことでした。

夜は本業の鴨三昧

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▲鋤で焼く京鴨の「鴨鋤」単品1人前 220〜230g 2,700円(写真はコース用1人前約70g×3人前)。鋤は料理用に幅を広くして丸みをつけた特注品

夜はもちろん、鴨料理専門店の面目躍如の鴨三昧。看板メニューの「鴨鋤(かもすき)」は、なんと農具の鋤を使って鴨と野菜を焼く、「すき焼き」の原型と言われるスタイル。国産の京鴨は柔らかくて臭みなどはなく、それでも鴨らしいコクと脂のうま味はしっかり味わえます。

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▲鴨の脂が適度に回って、ネギとセロリもいい感じに

特に鴨肉の脂は上質で融点が低く、口当たりがまろやかでヘルシー。この特徴をいかすために、調理の際には火を入れすぎないように気を付けていると半田さんは言います。

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▲京鴨の「鴨鍋」単品1人前 3,500円(写真はコース用5人前)。生卵は頼めばつけてもらえますが、鴨肉が厚めのカットなので、卵をつけない方がダイレクトに鴨のうま味を楽しめる

また、少々紛らわしいのですが、甘辛い割り下で煮る、いわゆる現在の「すき焼き」スタイルの「鴨鍋」もあり。冬場は塩でいただく「鴨しゃぶ」(単品1人前 3,500円)と人気を二分しています。

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▲鴨スモーク、生ハム、たたき、鴨ギョウザなどの前菜類はお酒がすすむものばかり。前菜・鴨鋤・鴨鍋、締めのちゃんぽん麺がセットになった「鴨鍋プラン」は1人前 5,000円

一方、鴨のたたきや生ハム、スモーク、鴨餃子など創作系の前菜類は、このお店を任されるまでフレンチ、イタリアンなどで経験を積んでいた半田さんならではの和洋折衷料理で、酒のアテにぴったり。

「フレンチにしてもイタリアンにしても、洋食は新しいお店に人気をとられてしまいがちですが、和食は古いことも人気のポイントなんです」と半田さんは笑います。

夜は準備の都合上、できる限りの予約がオススメです。昔は鴨の猟期にしか味わえなかった鴨料理ですが、今ではオールシーズン、新鮮な鴨料理を楽しめるのです。

お店情報

鴨料理専門店 まりも本店

住所:福岡県福岡市博多区上呉服町11-212

電話番号:092-281-0380

営業時間:11:00~13:15(LO)(皿うどんのみ。売り切れ次第終了)/18:00〜21:15(LO)

定休日:日曜日・祝日(予約があれば営業可)

※この記事は2017年2月の情報です。

※金額はすべて税込みです。

書いた人:兵土 G. 剛

兵土 G. 剛

福岡のタウン情報誌の編集部に15年勤めた後、フリーライターに。食うの好き、飲むの好き、きれいな女の人好き。マメさなし、根性なしの偏屈じじぃ。 Twitter:G(じぃ)@G3hyodo

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